テキスト ボックス:              テスタの使い方
          第3回目 入力抵抗、実効値、平均値
前回ゼンカイ(2回目カイメ)のツヅきとして用語ヨウゴについて解説カイセツします。
 (3)用語ヨウゴ解説カイセツ
@入力ニュウリョク抵抗テイコウ(インピーダンス)
測定ソクテイ端子タンシカン内部ナイブ抵抗テイコウです。テスタ内部ナイブ内部ナイブ抵抗テイコウです。
単位タンイはデジタルマルチメータの場合バアイ、「MΩ」、アナログテスタの場合バアイ、「KΩ/V」です。
このアタイオオきいほど、電圧デンアツ測定ソクテイトキにロスがスクなくなり、
オオきいほどいです。 10
一般的イッパンテキにデジタルマルチメータの場合バアイは10MΩ以上イジョウあります。
アナログテスタの場合バアイは「KΩ/V」の単位タンイ表現ヒョウゲンし、
タトえば、「10KΩ/V」であれば、「1Vあたり、10KΩ」の
内部ナイブ抵抗テイコウがあるという意味イミになり、測定ソクテイレンジにより
まるアタイです。
タトえば、DC電圧デンアツのレンジで「10Vレンジ」で使用シヨウすれば、
10KΩ×10 = 100KΩの内部ナイブ抵抗テイコウになります。
アナログテスタの場合バアイは、「4KΩ/V」から「20KΩ/V」の
内部ナイブ抵抗テイコウですから、電圧デンアツレンジがヒク場合バアイ入力ニュウリョク抵抗テイコウ
ヒクいので、測定ソクテイ回路カイロのインピーダンスがヒク場合バアイ注意チュウイ必要ヒツヨウです。
A確度カクド
正確セイカクさのことです。一般的イッパンテキには測定ソクテイ精度セイドになります。
デジタルマルチメータの場合バアイは  ±( 0.5% rdg + 2 dgt )  などのように表現ヒョウゲンします。
rdg はreading のリャクで「読取ヨミトリアタイ」のことで、dgt (またはdigit)は最終サイシュウケタのカウントスウアラわし、
±( 0.5% rdg + 2 dgt )  
であれば、読取ヨミトリアタイに±0.5%の誤差ゴサがあり、なおかつ、最終サイシュウケタ最下位サイカイケタ)の数字スウジ
± 2誤差ゴサがあるということです。
タトえば、1Vの正確セイカク電圧デンアツ測定ソクテイした場合バアイ
読取ヨミトリ
1Vの0.5% → 5mV
最終サイシュウケタのカウント)1mV単位タンイ場合バアイ
2  (mVでは2mV)
合計ゴウケイ
± (5mV + 2mV) = ± 7mV
つまり、表示ヒョウジは 993mV 〜 1007mV の範囲ハンイナイになります。
確度カクド数字スウジチイさいほど正確セイカク測定ソクテイアタイになります。
確度カクドレイ
±( 1% rdg + 4 dgt )  
±( 0.7% rdg + 3 dgt )  
±( 0.5% rdg + 2 dgt )  
±( 0.08% rdg + 2 dgt )  
±( 0.03% rdg + 2 dgt )  
B分解ブンカイノウ
表示ヒョウジできる最終サイシュウケタ最下位サイカイケタ)の最小サイショウアタイです。
タトえば、「3.999Vレンジ」の場合バアイ分解ブンカイノウは0.001Vです。
C表示ヒョウジケタスウ
表示ヒョウジケタスウいますが、一般的イッパンテキに「 3 1/2 」、「 4 1/2 」などように表現ヒョウゲンします。
「 3 1/2 」の表示ヒョウジは「1999」、「 4 1/2 」は「19999」となりますが、最近サイキンは「 19999 」
も「 39999 」、「 31999 」も「 4 1/2 ケタ」と表現ヒョウゲンされています。
また、上記ジョウキのような「3 1/2」トウ表現ヒョウゲンではく、「5000カウント」、「4300カウント」など
のように最大サイダイ表示ヒョウジ(カウント)で表示ヒョウジするものもあります。
写真シャシン1,2にそれぞれの表示ヒョウジ桁数ケタスウ仕様シヨウによる測定ソクテイレイシメします。
写真シャシン2は「3 1/2」ですが、カウントでは「1999」が最大サイダイになります。
したがって、このレイのようにDC5Vの測定ソクテイではレンジががって、表示ヒョウジは「5.00」になります。
Dサンプルレート(サンプリング周期シュウキ
測定ソクテイする周期シュウキで、単位タンイは「カイ/ビョウ」です。
一般的イッパンテキ測定ソクテイアタイ表示ヒョウジは2カイ/ビョウ〜20カイ/ビョウくらいで、バーグラフ表示ヒョウジは60カイ/ビョウ
などのようにハヤくしています。
E交流コウリュウ実効ジッコウアタイ平均値ヘイキンチ
a ) 平均ヘイキンアタイEa
交流コウリュウ波形ハケイ16 a ) のように時間ジカンとともにそのオオきさが変化ヘンカしていますが、その「瞬時シュンジアタイ時間ジカンタイして
平均ヘイキンしたアタイ」を「平均ヘイキンアタイ」といます。
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この場合バアイ交流コウリュウ波形ハケイはプラスマイナスの波形ハケイですから、ハン周期シュウキでの平均ヘイキンをとります。
正弦セイゲンナミハン周期シュウキ面積メンセキ16 b ) の四角形シカクケイabcdの面積メンセキになり、正弦波セイゲンハ最大値サイダイチをEmとすると、
Ea = (2/π)Em ≒ 0.637Em
となります。
平均ヘイキンアタイ18のようにオナ最大サイダイアタイでも波形ハケイコトなると平均値ヘイキンチコトなるアタイになります。
アナログテスターをフクめたデジタルマルチメータ(一部イチブのデジタルマルチメータをノゾく)は、原理的ゲンリテキ正弦波セイゲンハでの
平均ヘイキンアタイモト測定ソクテイアタイ表示ヒョウジしています。したがって、矩形クケイのような波形ハケイ測定ソクテイする場合バアイ測定ソクテイ誤差ゴサ発生ハッセイし、
正弦波セイゲンハ場合バアイのみが意味イミのある測定ソクテイになります。
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b ) 実効ジッコウアタイ
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実効ジッコウアタイとは「直流チョクリュウオナ消費ショウヒ電力デンリョクネツ
をするアタイ電圧デンアツまたは電流デンリュウ)」のことをいます。
家庭用カテイヨウのAC100Vはこの実効ジッコウアタイです。
正弦波セイゲンハでの最大サイダイアタイEmと実効ジッコウアタイEとの
関係カンケイは、
E = Em / √2
です。 20
テキスト ボックス:         実効値

1周期(T)で消費される交流電力PACは、 
    PAC = ∫T0 ( e2 / R ) ・dt
です。
直流の場合の電力PDCは、
         PDC = ( E2 / R ) T
です。
ここで、実効値の定義として、PAC = PDCなので、
          ∫T0 ( e2 / R ) ・dt = ( E2 / R ) T
この式で、左右のRは共通なので、
          ∫ T0  e2 ・dt = E2 T
これより、Eを求めると、(このEが実効値)
         E = √(1/T)∫T0 e2・dt
となります。
この式の意味は、実効値とは、
    「交流の瞬時値eを2乗した平均値をルートしたもの」
と表現できます。英語では「root mean square」と言い、
この頭文字をとって、「rms」です。
実効ジッコウアタイであることを強調キョウチョウしたい場合バアイ
単位タンイに「rms」をけます。
タトえば、交流コウリュウ100Vであれば、