マルツパーツ館 パーツまめ知識

ICソケットの接触方式

ICソケットのコンタクト(接触部)の方式として、「板バネ式」、「丸ピン式」
「ゼロプレッシャー」
などがあり、写真1に外観例を示します。

写真1 ICソケット外観

ゼロプレッシャーソケット 板バネ式ソケット 丸ピン式ソケット

★板バネ式と丸ピン式

板バネ式は図1 a ) のように部品のリードを2枚の板で両側から挟む方式です。

丸ピン式は写真1のように形状が丸ですが、図1 b ) のように4つの内部コンタクトで接触させる方式です。

板バネ式は「面」で接触しますが、丸ピン式は4点で接触させる為、
保持性が良く、振動、衝撃に対して有利です。

挿抜耐久(部品の抜きさし)は丸ピン式の場合、コンタクトの材質によりますが、
20100回ほどです。

 

 

 

 

 

1

コンタクト(接触)の違い

 

 

 

 

 

a ) 板バネ式

 

 

b )

 

丸ピン式

★ゼロプレッシャーソケット

ゼロプレッシャーICソケットはIC用ソケットの種類の1つで、ICが簡単に着脱できる
構造になっています。ZIFソケット(Zero Insertion Force Socket)とも言います。
力をかけずにICの着脱が出来、ソケットに着脱用のレバーが付いていて、このレバー
を倒すとICが固定され、レバーを起こすとICのピンがフリーになります。

ICのテストや、ROMライターなどのIC抜き差しが多い場合に使用します。
挿抜耐久は写真1の製品(Linkman ELK324)の場合、25000~50000回です。

2

ゼロプレッシャー

ゼロプレッシャーソケットを基板へはんだ付けする時は図3のようにレバーを起こした状態(コンタクトはオープン)で行います。

レバーを倒した状態(コンタクトはクローズ)ではんだ付けすると接触不良の原因になります。

3 ゼロプレッシャーソケットのはんだ付け

レバーを倒した状態 (コンタクトはクローズ)

レバーを起こした状態 (コンタクトはオープン)