A-Dコンバータ

ADコンバータ

  1.概要

ADコンバータとは、Analog to Digital Converter の略でアナログ信号をデジタル信号に変換する回路です。

アナログ信号は図1 a ) のように連続
した値ですが、これをAD変換すると
b ) のように不連続の値になります。

b ) の縦軸はデジタルで表現できる
アナログ信号の振幅レベルの細かさ
になり、これを「分解能」(ぶんかいのう)
と言います。

例えば、分解能が8ビットであれば
00000000、00000001、00000010
・・・・・・・・・・・・・・ 11111111
の256通りですから、アナログ信号の
振幅は256とおりで表現されます。

b ) の横軸は時間に対する変換の
細かさになり、「変換周期」または
サンプリングレートと呼ばれます。

分解能が多く、変換周期が早いほど、
より、アナログ信号に近いことになります。

専用のADコンバータICはマイコン(CPU)
で制御しますが、接続は大きく2つに分けて
・シリアルインターフェース
・パラレルインターフェース
に分かれます。

図1

  2.製品例

製品例を表1に示します。 表1 製品例

型番

メーカー

電源電圧

分解能

 

インター

変換時間

クロック

パッケージ

チャンネル

 

フェース

 

 

 

 

 

 

 

 

ADC0804LCN

NS

4.5~6.3

8bit

1ch

パラレル

100μs

-

20P DIP

ADC0820CCN

NS

4.5~8

8bit

1ch

パラレル

2.5μS

-

20P DIP

MAX153CPP

マキシム

+5または

8bit

1ch

パラレル

660nS

-

20P DIP

 

 

±5

 

 

 

 

 

 

 

 

ADC0832CCN

NS

4.5~6.3

8bit

2ch

シリアル

-

400KHz max

8P DIP

ADC0838CCN

NS

4.5~6.3

8bit

8ch

シリアル

-

400KHz max

20P DIP

MAX1110CPP

マキシム

2.7~5.5

8bit

8ch

シリアル

-

500KHz max

20P DIP

MAX1242BEPA

マキシム

2.7~5.25

10bit

1ch

シリアル

7.5μS

-

8P DIP

MCP3551-E/SN

Microchip

2.7~5.5

22bit

1ch

シリアル

13.75sps

-

8P SOP

NS:ナショナルセミコンダクタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外観例

 

 

 

 

詳細は各メーカーのデータシートを参照願います。

 

ADC0832CCN