電子ボリュームIC

電子ボリュームIC

 

 

 

  1.概要

 

 

 

電子ボリュームは従来の機械式ボリュームと異なり、マイコン等によりボリューム制御

が行えるデバイスで、音響効果、オーディオミキシング等いろいろな使い方に利用され

ています。

 

 

 

ボリューム制御(減衰量)はアナログ信号で行うもの、または、デジタル信号で行うもの

があります。

 

 

 

図1にデジタル信号で制御する場合のブロック図例を示します。

 

この例ではボリューム制御(音量調整およびMUTE機能等)はデジタル信号によるシリアル制御

で行っています。

 

 

 

 

図1 ブロック図(例)

 

 

ボリューム値の例としては、減衰量が最大で0dB(つまり、1倍)から-90dBまでの間を

可変し(減衰量は電子ボリュームICの仕様により異なります)、例えば、1dBステップ

でシリアル制御出来ます。

 

 

 

  2.応用例

 

 

 

図2に応用例として、「ワイヤレス電子ボリューム」の構成例を示します。

この例では、赤外線通信(リモコン)により、離れた所からボリューム値をコントロール

出来ます。

 

 

 

写真1にこの装置の外観を示します。

 

 

(マルツメイク館で過去に行った製作講座の1つです)

 

 

図2 ワイヤレス電子ボリューム構成例

 

写真1

  3.製品例

製品例を表1に示します。 表1 製品例

型番

メーカー

電源電圧

制御

減衰量

減衰ステップ

チャンネル数

パッケージ

NJW1159D

新日本無線

±4.5~±7.5

シリアル

0~-95dB

1dB

2

DIP16

LM1971N

NS

+4.5~+12

シリアル

0~-62dB

1dB

1

DIP8

NS:ナショナルセミコンダクタ

詳細は各メーカーのデータシートを参照願います。