テキスト ボックス:         電子ボリューム NJW1159 使用レポート
                              2009年3月  KY
概要ガイヨウ
 電子ボリュームは従来の機械式ボリュームと異なり、マイコン等によりボリューム制御セイギョオコナえるデバイス
で、音響効果、オーディオミキシング等いろいろな使い方に利用リヨウされています。
今回コンカイシン日本ニホン無線ムセン電子デンシボリュームヨウIC「NJM1159」を使ツカってみました。
1にNJM1159のブロックシメします。 1  NJW1159 ブロック
2チャンネルを内蔵ナイゾウしていて、カクチャンネルは
独立ドクリツしてボリュームアタイ設定セッテイできます。
ボリューム範囲ハンイは、
・0〜-95dB/1dBstep
・MUTE (-110dB)
です。また、CE0,CE1はチップセレクト端子タンシで、
これを利用リヨウすれば最大サイダイ4接続セツゾクする
ことが出来デキます。
 ボリュームアタイ(MUTEもフクむ)は、
DATA,CLOCK,LACTHの3センシリアル
インターフェースです。
テキスト ボックス: 主な端子
  INL  Lch入力
  INR  Rch入力
  BOUTL  内蔵バッファーLch出力
  BOUTR  内蔵バッファーRch出力
  OUTL  Lch出力(外部バッファー用)
  OUTR  Rch出力(外部バッファー用)
  CE0,CE1  チップセレクト端子
  DATA  制御データ入力
  CLOCK  制御クロック入力
  LACTH  ラッチ入力
電源デンゲンはプラスマイナスのリョウ電源デンゲン動作ドウサ電圧デンアツは±4.5V〜±7.5Vです。
ICのパッケージはメン実装ジッソウ、DIPいろいろラインアップされていて、今回コンカイアツカいが容易ヨウイなDIPヒン使用シヨウ
しました。
製作セイサク内容ナイヨウ
 電子デンシボリュームの応用オウヨウとして今回コンカイ2のような赤外線セキガイセンリモコンによる電子デンシボリューム」製作セイサクして
みました。簡単カンタンうと、「テレビなどにある赤外線セキガイセンリモコン」です。ハナれたところからオーディオ機器キキ
操作ソウサ音量オンリョウUP/DOWN,MUTE,オーディオレベル表示ヒョウジトウ)をしてみようというわけです。
2 システム
 送受信ソウジュシン外観ガイカン写真シャシン1にシメします。
 送信ソウシンは5のスイッチ(ボタン)で受信ジュシン
制御セイギョします。
写真シャシン1 送受信ソウジュシン外観ガイカン
(D) (U)
ボリュームダウン ボリュームアップ
ボリュームアップ、ダウンは今回コンカイ仕様シヨウでは
6dBステップです。
(M)
MUTE
MUTEは「無音ムオン」にする機能キノウです。
(LD)
オーディオ入力ニュウリョクのL/Rレベル表示ヒョウジLEDの感度カンド調整チョウセイ
(これをゴト感度カンドがる)
(LU)
オーディオ入力ニュウリョクのL/Rレベル表示ヒョウジLEDの感度カンド調整チョウセイ
(これをゴト感度カンドがる)
受信ジュシン概観ガイカン4にシメします。
4 受信ジュシン
(IN) (OUT)
オーディオ入力ニュウリョク端子タンシ オーディオ出力シュツリョク端子タンシ
(Φ3.5ステレオジャック) (Φ3.5ステレオジャック)
(LとR)
オーディオ入力ニュウリョク信号シンゴウレベルを6ポイントのLEDで表示ヒョウジ(Lch/Rch)
オーディオ信号シンゴウキョク内容ナイヨウにより音量オンリョウレベルがコトなるので、送信ソウシンのLD,LUキーに
よりLEDの点灯テントウレベルを可変カヘンさせて、やすいレベルに調整チョウセイします。
(MUTE)
MUTEにLED点灯テントウ
(LEVEL)
ボリュームレベルを5ポイントLEDで表示ヒョウジ
減衰ゲンスイリョウは0〜-84dBのアイダを-6dB/ステップとし、-95dBとMUTEです。
◎NJW1159の制御セイギョ
NJW1159の制御セイギョタイミング5のとおりです。3つの信号シンゴウ(LACTH,CLOCK,DATA)で制御セイギョされ、LACTH
を「L」にしてからのCLOCKの立下タチサガりでデータビットがセットされます。
チップアドレスはこの部分ブブンをセットすることにより、NJW1159を4までオナじバスラインで使用シヨウできますが、
今回コンカイはこの部分ブブンのデータは「0」固定値コテイチとし、使用シヨウしていません。
5 NJW1159の制御セイギョ
DATAによりボリュームアタイは1dBステップでLch/Rch独立ドクリツ制御セイギョできます。
パルスハバ今回コンカイ場合バアイ、10μSにしています
受信ジュシン製作セイサク
受信ジュシンのブロック6にシメします。
6 受信ジュシンブロック
電源デンゲン外部ガイブからDC(ACアダプタートウ)を供給キョウキュウし、内部ナイブ必要ヒツヨウ電圧デンアツ変換ヘンカンします。
今回コンカイはマイコンにPICをモチいています。
受信ジュシンでは、赤外線セキガイセン受光ジュコウモジュールからの受信ジュシン信号シンゴウ「USART」にて受信ジュシン処理ショリオコナいます。
※USART  (Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)
ユニバーサル・シンクロナス・アシンクロナス・レシーバ・トランスミッタ
シリアル伝送デンソウヨウのICまたはモジュールのことで、今回コンカイ使用シヨウのPIC
はこのモジュールを内蔵ナイゾウしています。
シンクロナスは「同期ドウキ」、アシンクロナスは「同期ドウキ」の通信ツウシンです。
つまり、同期ドウキ同期ドウキどちらの通信ツウシンにも対応タイオウできると意味イミです。
システムのソフトウェアのナガれは7のとおりです。
7 システムのソフトウェアのナガ
受信ジュシンガワでは「み」がいときは「MAIN処理ショリ」をオコナっていて、MAIN処理ショリ内容ナイヨウは、
カク表示ヒョウジLEDの制御セイギョ
入力ニュウリョクレベルの演算エンザン(AD)
となっており、NJW1159への制御セイギョみのナカオコナっています。
オーディオ回路図カイロズ8にシメします。NJW1159のオーディオ出力シュツリョク内蔵ナイゾウバッファー出力シュツリョク
モチいています。電源デンゲンはプラスマイナス電源デンゲン必要ヒツヨウですから今回コンカイは15V電源デンゲン供給キョウキュウし、内部ナイブで±5Vに
変換ヘンカンしてカクICに供給キョウキュウします。
−5Vはプラスからマイナスへ変換ヘンカンできる「DC/DCコンバータICのTC7660」をモチいています。
アナログ回路カイロへの電源デンゲン供給キョウキュウですから、TC7660の出力シュツリョクに「LCフィルタ」を追加ツイカして、ノイズの低減テイゲン
オコナっています。このICはカル負荷フカのマイナス電源デンゲンヨウとしては手軽テガル使用シヨウできていです。
R1〜R4はそれぞれ、入出力ニュウシュツリョクの「接地セッチ抵抗テイコウ」です。NJW1159の入力ニュウリョク抵抗テイコウはデータシートによると
50KΩです。R1,R2のアタイを100KΩにすれば、全体ゼンタイ入力ニュウリョク抵抗テイコウは50KΩと100KΩの並列ヘイレツになります
から、ヤク33KΩになります。
 R3,R4のアタイはNJW1159のバッファー能力ノウリョク不明フメイなのですが、今回コンカイは100KΩにしています。
赤外線セキガイセン受信ジュシン9のように受光ジュコウモジュール 9 赤外線セキガイセン受信ジュシン
はROHMのRPM7138-Rをモチいて、
PICのUSARTへ接続セツゾクしています。
製作セイサク
基板キバンはサンハヤトの感光カンコウ基板キバンによるツクりです。ユニバーサル基板キバンでもいです。
感光カンコウ基板キバン片面カタメンの10K(サイズ75×100)で、ケースはTAKACHIのYM-130をモチいました。
基板キバンはケースにれることをおススめします。 11 蛍光灯ケイコウトウノイズ対策タイサク
赤外線セキガイセン受光ジュコウモジュールはこのままですと
蛍光灯ケイコウトウヒカリにより誤動作ゴドウサする場合バアイがあり、
今回コンカイ11のように、なるべく受光ジュコウモジュール
蛍光灯ケイコウトウヒカリたらないようにケースのオク
配置ハイチし、ケースにアナ受光ジュコウマド)をモウけて
います。
今回コンカイ製作セイサク送信ソウシンとのわせでは、
筆者ヒッシャ環境カンキョウでは蛍光灯ケイコウトウ点灯テントウさせた条件ジョウケン
ヤク7mの通信ツウシン距離キョリになっています。
(ただし、蛍光灯ケイコウトウノイズは環境カンキョウにより
オオきくコトなり、通信ツウシン距離キョリもこれに左右サユウ
されます)
基板キバンパターンの注意点チュウイテン
試作シサク完成カンセイカク特性トクセイ測定ソクテイしました。(測定ソクテイデータについては後述コウジュツ参照サンショウ
カク項目コウモクナカで、「Lchの減衰ゲンスイリョウが-84dB以下イカでは不足フソクする」結果ケッカになりました。
12 a ) に試作シサク基板キバンパターンをシメします。ICのピンは以下イカのとおりです。
1pin : 出力シュツリョクOUTL
2pin : 出力シュツリョクBOUTL
5pin : 出力シュツリョクOUTR
9pin : 入力ニュウリョクINL
10pin : 入力ニュウリョクINR
最初サイショ、1pinのOUTLは出力シュツリョクなので出力シュツリョクインピーダンスはヒクいものとカンガえ、入力ニュウリョク信号シンゴウラインと多少タショウチカ
てもいだろうと判断ハンダンし a ) のパターンにしています。
ところが、Lchの減衰ゲンスイリョウがらない原因ゲンインは「INL」と「OUTL」が接近セッキンしているタメかりました。
(OUTLとOUTRは使用シヨウしていないので、基板キバンパターンはピンのパッドのみです)
試作シサクではOUTLとINLのアイダに「ガードパターン」をれることが出来デキず、仕方シカタくICの1pinのアシ
げてINLのパターンからトオざけて対処タイショしています。
このような「ミスパターン」になったのは「オモみ」が原因ゲンインです。OUTL,OUTRは出力シュツリョクですが、この
ピンはIC内部ナイブのボリューム出力シュツリョクなので「ハイインピーダンス」です。
出力シュツリョク」という文字モジで「出力シュツリョク=インピーダンスがヒクい」というオモみです。データシートをカエすと
「1pin,5pin,9pin,10pinはハイインピーダンス」と、しっかり明記メイキされています。
減衰ゲンスイリョウがらない」原因ゲンインはこのように「クロストーク」が原因ゲンインで、対策タイサクアンとしては「ガードパターン」を
れるか「距離キョリハナす」ことがカンガえられ、距離キョリハナ場合バアイレイ12 b ) にシメします。
このような失敗シッパイレイはユニバーサル基板キバンでも同様ドウヨウですから、上記ジョウキ注意チュウイテンタメしてみてください。
ユニバーサル基板キバン場合バアイは、ガードパターンをれることはムズカしいとオモいますので、13の要領ヨウリョウ
部品ブヒン配置ハイチをすればいとオモいます。
アナログラインにデジタルラインが接近セッキンしないようにマイコンのポート割付ワリツケをすることが重要ジュウヨウです。
写真シャシン2 受信ジュシン内部ナイブ様子ヨウス
7
デジタル制御セイギョライン(DATA,CLOCK,LATCH)については
今回の試作機ではガードパターンは入れていません。
ユニバーサル基板キバンで、センザイモチいての配線ハイセンでは、
配線ハイセンナガミジカくする目的モクテキセンザイをまっすぐに接続セツゾク
するとラインカン平行ヘイコウ接近セッキンする場合バアイがあります。
このような配線ハイセンはクロストークの影響エイキョウヤスいです。
14のように信号シンゴウライン同士ドウシはあまり接近セッキンさせない
ことと、これがムズカしい場合バアイ信号シンゴウライン同士ドウシ交差コウサ
させます。
また、信号シンゴウラインのタバセン厳禁ゲンキンです
(GNDについて)
デジタルとアナログが混在コンザイする回路カイロはGND接続セツゾク重要ジュウヨウです。GND接続セツゾクくないと、タトえば、
・アナログ信号シンゴウにデジタルノイズが
 今回コンカイ場合バアイは、ADアタイがふらつく。音楽オンガク信号シンゴウからデジタル信号シンゴウこえる。
  などの影響エイキョウがあります。
・デジタルのクロックライン(今回コンカイ場合バアイはNJW1159の制御セイギョライン)に
 ノイズがって、誤動作ゴドウサこすオソれがある。
などの不具合フグアイ発生ハッセイします。
15に今回コンカイオモなGNDをシメします。
カクGNDをどのように接続セツゾクするかが
重要ジュウヨウです。
プリント基板キバン場合バアイは、やたらと、
「ベタGND」にしないで、カクGND系統ケイトウ
かるようにしてから接続セツゾクすれば
いです。
デジタル/アナログ混在コンザイ回路カイロでの
最悪サイアクなGNDパターンは、GNDの
接続セツゾク順番ジュンバンカンガえないベタGNDです。
このようにすると確実カクジツにデジタルケイ
のノイズがアナログケイ混入コンニュウし、
対策タイサク不能フノウになります。
試作シサクにおいても、わざとワルいGND接続セツゾク
するとオーディオ出力シュツリョクにデジタルノイズ
混入コンニュウしました。
15のようにGND系統ケイトウけて
カンガえれば、良好リョウコウなGND接続セツゾク
なるとオモいます。
ポイントは、アナログGNDとデジタルGNDカンが「共通キョウツウインピーダンスをたないGND」にすること
重要ジュウヨウです。
送信機ソウシンキ製作セイサク
赤外線セキガイセン送信ソウシン今回コンカイのレポートのメインテーマではありませんが、参考サンコウとして簡単カンタン説明セツメイします。
送受信ソウジュシン波形ハケイ
16に送受信ソウジュシン波形ハケイシメします。
赤外線セキガイセン受光ジュコウモジュールRPM7138-R
キャリア周波数シュウハスウは37.9KHzです。
キャリア周波数シュウハスウとは、信号シンゴウ(データ)
ハコぶための信号シンゴウで、赤外線セキガイセン
場合バアイ、38KHz近辺キンペンオオいです。
受信ジュシンガワでは、キャリア周波数シュウハスウのみに
反応ハンノウするようなフィルターおよび
増幅ゾウフク回路カイロ使用シヨウすることにより、
ホカヒカリからの影響エイキョウけにくく
しています)
37.9KHzのカエ周期シュウキTは
T = 1 / F = 1 / 37.9KHz ≒ 26μS 
となり、赤外線セキガイセンLEDを点灯テントウさせるときはこの周期シュウキでON/OFFをカエします。
データ(H/L)のナガさ(パルスハバ)は受光ジュコウモジュールの規格キカクから600μSとしています。
受信ジュシンガワ出力シュツリョク16のように「論理ロンリ」です。
USARTのボーレート設定セッテイ
1 / 600μ S ≒ 1666bps  
です。
赤外線セキガイセンLEDのドライブ
赤外線セキガイセンLEDはナガ電流デンリュウオオきいほど
放射ホウシャ強度キョウドオオきくなり、到達トウタツ距離キョリ
ナガくなります。
今回コンカイ使用シヨウのLEDは東芝トウシバ
TLN115A(F)で、
直流チョクリュウジュン電流デンリュウ 100mA(max)
・パルスジュン電流デンリュウ 1A(max)
定格テイカクです。
パルスの条件ジョウケン周波数シュウハスウ、パルスハバ)により
定格テイカクアタイコトなりますが、38KHzの周波数シュウハスウ
パルスハバ26μSの条件ジョウケンで、LEDへナガせる
定格テイカク最大値サイダイチを200mAと推定スイテイしました。
18 ポートでLEDを直接チョクセツ駆動クドウ
一方イッポウ、PICの出力シュツリョクポートは1ピンで最大サイダイ25mAの駆動クドウ能力ノウリョクです。
18のように、ポート出力シュツリョクを「L」にして駆動クドウする場合バアイ
を「シンク駆動クドウ」、ポート出力シュツリョクを「H」にして駆動クドウする
場合バアイを「ソース駆動クドウ」といます。
いずれにしても、PICは25mAまでしか駆動クドウできません
ので、17のようにトランジスタをカイしてLEDを駆動クドウ
する方式ホウシキにしています。
なお、100mAくらいの駆動クドウであれば、トランジスタ1でも
駆動クドウできますが、今回コンカイはダーリントン接続セツゾクにして
100mA以上イジョウ設定セッテイでも対応タイオウできるようにしています。
また、この回路カイロはPICからると、シンク駆動クドウであり、
論理ロンリは「論理ロンリ」です。
各部カクブ電圧デンアツ電流デンリュウ19のようになります。
タトえば、100mAくらいをナガしたときのトランジスタの
コレクタ・エミッタ飽和ホウワ電圧デンアツをVce、
LEDのジュン電圧デンアツをVFとすれば 19 各部カクブ電圧デンアツ電流デンリュウ
Vce = 0.8V
VF = 1.4V
仮定カテイし、 R = 10Ω とすれば19のように
LEDにナガれる電流デンリュウIは
I = ( 3 - 0.8 - 1.4 ) / 10
 = 80mA
となります。
このくらいの電流デンリュウであれば、2SC1815クラスのトランジスタでもいです。
Rのアタイは10Ωの半分ハンブンくらいの4.7Ωでもいとオモいます。
このほうが到達トウタツ距離キョリナガくなりますが、今回コンカイ到達トウタツ距離キョリ十分ジュウブン判断ハンダンして10Ωにしています。
入出力ニュウシュツリョク特性トクセイ
試作シサク特性トクセイをデータシートの条件ジョウケンどおりで実測ジッソクしてみました。
データシートでは電源デンゲン電圧デンアツが±7V、負荷フカ=47KΩですが、今回コンカイ実測ジッソクシタ条件ジョウケンオコナっています。
 測定ソクテイ信号シンゴウレベルが-100dBVくらいになると、基板キバン金属キンゾクケースにれないと正確セイカク測定ソクテイアタイ
になりません。ケースしで基板キバンむきだしの測定ソクテイ無意味ムイミです。
 筆者ヒッシャ実験ジッケン作業サギョウダイトクにノイズトウタイする環境カンキョウくないので信号シンゴウレベルが-60dBVくらい
でもアナログケイ測定ソクテイ金属キンゾクケースをモチい、チカくのノイズゲン照明ショウメイ器具キグトウ)にも注意チュウイしています。
 以下イカ測定ソクテイアタイシメします。「最小サイショウ」、「標準ヒョウジュン」、「最大サイダイ」はデータシートのアタイです。
(1)最大サイダイ出力シュツリョク電圧デンアツVOM
条件ジョウケン:f = 1KHz   THD=1%    ボリューム=0dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
3.0 4.0 - 2.67 2.67 Vrms
コメント:電源デンゲン電圧デンアツ条件ジョウケンコトなります。
     データシートでは±7Vで、試作シサクは±5Vですからこのようなアタイです。
(2)電圧デンアツ利得リトクGV
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
-0.5 0 +0.5 0 0 dB
コメント:データシートどおりで問題モンダイ
(3)チャンネルカン利得リトクΔGV1
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソク*1 単位タンイ
-0.5 0 +0.5 0 dB *1 Lch基準キジュン
コメント:データシートどおりで問題モンダイ
(4)チャンネルカン利得リトクΔGV2
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=-60dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソク*1 単位タンイ
-1 0 +1 -0.2 dB *1 Lch基準キジュン
コメント:データシートどおりで問題モンダイ
(5)減衰ゲンスイリョウ 実測ジッソク
減衰ゲンスイリョウ Lch Rch
最大サイダイ減衰ゲンスイリョウ 0dB 0dB 0dB
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz   -6 -6 -6
 ボリューム=-95dB  A-weight -12 -12.1 -12.1
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 単位タンイ -18 -18.2 -18.2
- -95 - dB -24 -24.4 -24.4
-30 -30.4 -30.4
MUTEレベル -36 -36.5 -36.5
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz   -42 -42.6 -42.6
    ボリューム=MUTE  A-weight -48 -48.8 -48.8
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 単位タンイ -54 -54.8 -54.9
- -110 - dB -60 -60.8 -61
コメント:Lchの減衰ゲンスイリョウが-84dB以下イカ -66 -66.8 -67
     で不足フソクしています。 -72 -72.6 -72.9
-78 -77.9 -78.9
Lchの減衰ゲンスイリョウ不足フソクについては、対策タイサク特性トクセイ   -84 -82 -84.7
改善カイゼンされました。その結果ケッカ以下イカのとおりで、   -95dB -86.2 -94.3
ほぼ、Rchと同様ドウヨウ結果ケッカになっています。   MUTE -100.5 -108
Lch対策タイサク(クロストーク対策タイサク
減衰ゲンスイリョウ Lch
テキスト ボックス: クロストーク対策前
-84 -84.7
-95dB -94.1
MUTE -108
(6)ゼン高調コウチョウナミヒズミリツ
条件ジョウケン:Vo=1Vrms  f = 1KHz  ボリューム=0dB
  BW=400〜30KHz
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
- 0.005 0.05 0.0013 0.00175 %
コメント:データシートよりかなり結果ケッカです。
データシートでの測定ソクテイ条件ジョウケン帯域タイイキハバが400Hz〜30KHzです。参考サンコウとして、それ以外イガイ帯域タイイキ
での結果ケッカ以下イカシメします。
実測ジッソク
80KHz :帯域タイイキ5Hz〜80KHz   Lch Rch
20KHz :帯域タイイキ5Hz〜20KHz 80KHz 0.0027 0.0023
20KHz 0.0013 0.0016
(7)チャンネルセパレーションCS
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB  A-weight
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクL→R 実測ジッソクR→L 単位タンイ
- -100 -90 110 110 dB
コメント:データシートよりかなり結果ケッカです。チャンネルセパレーションの測定ソクテイ
     で入力ニュウリョク条件ジョウケン不明フメイでしたので、信号シンゴウゲン抵抗テイコウRgはゼロΩ、つまり、入力ニュウリョク
     ショートで測定ソクテイしました。本来ホンライはRgのアタイにいくらかの抵抗テイコウ規定キテイすべき
     かもしれませんが、このような測定ソクテイ条件ジョウケンにしています。
(8)信号シンゴウタイ雑音ザツオンSN
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB  A-weight
実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
110.9 111.2 dB
コメント:SNはデータシートの項目コウモクにはありませんが、データシートの「出力シュツリョク雑音ザツオン電圧デンアツ
     に相当ソウトウします。これと比較ヒカクするとヤク5dBほど結果ケッカです。
     なお、入力ニュウリョク条件ジョウケンとして Rg = 0Ωです。
(8)ヒズミリツ特性トクセイ
コメント:ヒズミリツアタイについてはデータシートと比較ヒカクしてもワルくはいですが、LchがRch
           比較ヒカクしてワルアタイです。これについては、試作機シサクキのGNDにどこか問題モンダイ
     があるかもしれません。
◎まとめ
今回コンカイ試作シサクは「オモみ」によるミスがオオかったです。パターン設計セッケイでの「クロストーク」にタイする
ミスは前述ゼンジュツのとおりですが、ソフトウエア設計セッケイにおいても「オモみミス」をしています。
ここではこのミス(ずかしいミス)は公開コウカイしませんが、データシートは、あらためて、み、
理解リカイしておくことが完成カンセイへの早道ハヤミチ痛感ツウカンしました。
 音量オンリョウレベルの調整チョウセイ(UP/DOWN)、MUTEは市販シハンのリモコンにれていますので特別トクベツ感想カンソウ
はありませんが、入力ニュウリョクのオーディオ信号シンゴウレベルの表示ヒョウジ面白オモシロいです。
 トクに、入力ニュウリョクされるキョクのレベルにオウじてレベル表示ヒョウジLEDの点灯テントウレベルを手元テモト操作ソウサ調整チョウセイ
できるのは便利ベンリです。この発展ハッテンカタとして、「5-BANDくらいのグラフィックイコライザ表示ヒョウジ」をすると
さらに面白オモシロ機器キキになるとオモいます。
 減衰ゲンスイリョウ試作シサクでは「-6dB/step」にしましたが、この仕様シヨウ使ツカいやすいです。
あまり、ステップアタイチイさいと音量オンリョウレベルがオオきく変化ヘンカするまでに時間ジカンがかかります。
製作セイサクはユニバーサル基板キバンでも可能カノウオモいます。ただし、アナログ/デジタル混在コンザイ回路カイロですから
前述ゼンジュツ注意チュウイテン考慮コウリョすればいです。