ダウンロード・プログラム dspicguyの使い方

 本CD-ROMに収録されているダウンロード・プログラム dspicguyは,CQ出版社のトランジスタ技術2007年8月号 付録CD-ROMに収録されたもののメモリ容量拡張版です.MDSPIC3013にプログラムをダウンロードする場合は,必ず本CD-ROMに収録してあるプログラムを使用してください.トランジスタ技術2007年8月号 付録CD-ROMに収録されたプログラムでは,MDSPIC3013のプログラム・メモリの半分しか使用できません.
 なお,ブートローダで書き込み可能なのはプログラム・メモリのみです.EEPROMデータ・メモリの書き込みはできません.

ダウンロード・プログラム dspicguyの各ボタンの機能
 図1は,ダウンロード・プログラム dspicguyの画面です.各ボタンやドロップダウン・リストの機能は以下のとおりです.
  • COM:ダウンロードに使用するCOMポートの番号を設定するドロップダウン・メニューです
  • Open HEX file:ダウンロードするHEXファイルを選択するボタンです
  • Download:ダウンロードを実行するボタンです
 dspicguyは三つのオプション機能を持っています.必要に応じて設定してください.
  • Quick RUN:ダウンロード完了後,ただちにユーザ・プログラムを実行します
  • Stay on Top:dspicguyを常に最前面に表示します
  • Silent:ダウンロード完了後のビープ音を鳴らしません


図1 dspicguyの画面

プログラムのダウンロード手順
 図2は,dspicguyを使ったプログラムのダウンロード手順を示したフローチャートです.図をクリックすると拡大表示されます.MDSPIC3013をUSBポートに接続しない状態から操作を始めてください.


図2 プログラムのダウンロード手順
※図をクリックすると拡大表示されます

COMポート番号の確認
 MDSPIC3013にはUSB-シリアル変換IC FT232RLが搭載されており,PCからはCOM(シリアル)ポートとして認識されます.ダウンロードを行う前に,MDSPIC3013に割り当てられているCOMポート番号を確認してください.
 MDSPIC3013を一つだけPCのUSBポートに接続したら,デバイス・マネージャを開きます.図3のように,ポート(COMとLPT)のところに表示されている,USB Serial Portの番号がMDSPIC3013のCOMポート番号です.複数のMDSPIC3013を接続する場合でも,それぞれの個体に別なCOMポート番号が割り当てられます.


図3 デバイス・マネージャでCOMポート番号を確認する

MDSPIC3013にプログラムをダウンロードする
Step1:MDSPIC3013をブートローダ・モードで起動する
 写真1に示すように,MDSPIC3013のSW2(LD/RUNスイッチ)をLD側にセットします.次に,MDSPIC3013をPCのUSBポートに接続します.セルフ・パワー動作の場合は,MDSPIC3013への給電を行ってください.


写真1 SW2をLD側にセットしてUSBに接続する

 正常に電源がONすると,MDSPIC3013の赤LEDが点灯します.本当にプログラムを書き込んでよければ,ここでプッシュ・スイッチ(SW1)を押してください.この時点でフラッシュROMの内容が消去されます.ダウンロード待ちの状態になると,写真2のように赤LEDと緑LEDが同時に点灯します.


写真2 SW2を押すと赤LED/緑LEDが両方点灯しダウンロード待ちの状態になる

Step2:dspicguyを起動してダウンロードするファイルを選択する
 スタート・メニューから[プログラム(P)]→[マルツパーツ館]→[dspicguy]を選択して,dspicguyを起動します.次に図4で示した[Open HEX file]ボタンをクリックします.


図4 [Open HEX file]ボタンをクリックする

 図5のファイル選択ダイアログが表示されますので,ここからダウンロードしたいファイルを選択して,[開く(O)]ボタンをクリックします.


図5 ファイル選択ダイアログでダウンロードしたいファイルを選択する

Step3:COMポート番号を選択する
 図6に示すように,COMのドロップダウン・リストをクリックして,先ほど確認したCOMポート番号を選択します.


図6 COMポート番号を選択する

Step4:ダウンロードを実行する
 ファイルの選択,およびCOMポート番号の選択が済んだら,図7に示す[Download]ボタンをクリックしてダウンロードを実行します.


図7 [Download]ボタンをクリックしてダウンロードを実行する

 ダウンロードの実行中は,図8に示すコマンド・プロンプトが開き,MDSPIC3013の緑LEDが点滅します.


図8 ダウンロード実行中に開くコマンド・プロンプト

Step5:ユーザ・プログラムを実行する
 ダウンロードが正常に終了すると,コマンド・プロンプトが閉じて写真3のように緑LEDが点灯します.他のLEDが点灯または点滅している場合には,図2のフローに従って発生エラーを特定してください.
 SW2をRUN側にセットすると,ユーザ・プログラムが実行されます.


写真3 緑LEDが点灯するとダウンロードが正常終了



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