MDSPIC3013専用リンカ・スクリプトについて

 ブートローダは,dsPIC30F3013のプログラム・メモリの一部に配置されています.そのためユーザ・プログラムで使用できるメモリ容量は,実際のプログラム・メモリ容量よりも小さくなります.
 ブートローダを使ってダウンロードするCプログラムを作成する場合は,マイクロチップ社のCコンパイラ C30付属のリンカ・スクリプト・ファイル(p30f3013.gld)の代わりに,MDSPIC3013専用のリンカ・スクリプト・ファイル marutsu30f3013.gldを使用してください.ビルド時に,ブートローダの容量を差し引いたプログラム・メモリ容量でファイル・サイズのチェックを行うようになります.
 marutsu30f3013.gldはマイクロチップ社のCコンパイラC30付属のp30f3013.gldを修正して作成したものです.修正点は下記の一行のみです.

 [p30f3013.gld]
    program (xr) : ORIGIN = 0x100,    LENGTH = ((8K * 2) - 0x100)
 
  [marutsu30f3013.gld]
    program (xr) : ORIGIN = 0x100,    LENGTH = ((8K * 2) - 0x100 - 0x400)

[ご注意] プログラム・メモリの0x3C00以上はブートローダが占有しています.ユーザ・プログラムで使用可能なプログラム・メモリのアドレス上限は0x3BFFになります.
ユーザー・プログラムでプログラム・メモリの書き換えを行う場合,ブートローダが入っている0x3C00以上の領域の消去/書き込みを行わないでください.ブートローダが破壊されると,ブートローダを使ったユーザ・プログラムのダウンロードができなくなります.


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