MProgを使った消費電流設定の書き換え方

Step1:現在の設定を読み込んで保存する
 設定を書き換えたいMDSPIC3013を一つだけPCに接続します.次にスタート・メニューからMProgのアイコンを選択して,MProgを起動します.MProgが起動したら,図1に示す[Scan]ボタンをクリックします.メッセージ欄に“Number Of Programmed Devices=1”と表示されていることを確認してください.


図1 接続されているデバイス数を確認する

 次に図2のように[Tools]→[Read and Parse]を選択してください.FT232RLのEEPROMに記録されている設定データが読み込まれます.


図2 FT232RLのEEPROMに記録されている設定データを読み込む

 データを読み込んだら,図3に示すように“Use Fixed Serial Number”にチェックを入れて,[Save Template As...]ボタンをクリックします.


図3 現在の設定データを保存する

 図4はファイル保存のダイアログです.保存先はMDSPIC3013の関連プログラムをインストールしたフォルダと同一にすると良いでしょう.また,保存するファイルの名前には設定値や,個体識別のためのシリアル番号を入れておくと良いでしょう.ファイル名を入力したら[保存(S)]ボタンをクリックします.


図4 ファイル保存のダイアログ

Step2:設定値を変更する
 図5で示した[Edit Mode]ボタンをクリックします.すると,各設定値を変更できるようになります.


図5 [Edit Mode]ボタンをクリックしてエディット・モードに移行する

 バス・パワー動作で,消費電力を変更する場合は図6(a)のようにします.“Max Bus Power”の部分を0〜500mAの範囲で変更して下さい.あわせて,“Bus Powered”のラジオ・ボタンにチェックが入っていること,“Use Fixed Serial Number”にチェックが入っていること,“Fixed Serial Number”がStep1で読み込んだ値と同じであることを確認してください.


図6(a) バス・パワー動作の消費電流値を変更する場合

 セルフ・パワー動作とする場合は,図6(b)のように“Self Powered”にチェックを入れます.Use Fixed Serial Number”にチェックが入っていること,“Fixed Serial Number”がStep1で読み込んだ値と同じであることも確認してください.


図6(b) セルフ・パワー動作にする場合

Step3:変更した設定値をファイルに保存する
 設定変更が済んだら,図7に示すように[Save Template As...]ボタンをクリックします.


図7 変更した設定値をファイルに保存する

 Step1と同じように図8のファイル保存ダイアログが表示されます.先ほどとは異なるファイル名で保存してください.


図8 ファイル保存のダイアログ

Step4:変更した設定値をFT232RLのEEPROMに書き込む
 図9に示す[Program]ボタンをクリックすると,変更した設定値がFT232RLのEEPROMに書き込まれます.書き込みが完了すると,メッセージ欄に“Programmed Serial Number : 〜”と表示されます.


図9 変更した設定値をFT232RLのEEPROMに書き込む

 設定値の変更をPCに認識させるために,図10に示す[Cycle Device]ボタンをクリックします.ここまでの作業が終了したら,MProgを終了してください.


図10 設定値の変更をPCに認識させる

Step5:設定が変わったか確認する
 コントロール・パネルから,デバイス・マネージャを開きます.次に図11のように,[表示]→[デバイス(接続別)(V)]を選択します.


図11 デバイス・マネージャを開いて表示方法を変更する

 接続されているデバイスがツリー表示されるので,[(コンピュータ名)]→[ACPIユニプロセッサPC]→[Microsoft ACPI-Compliant System]→[PCIバス]→[標準 OpenHCD USB ホスト コントローラ]の順で展開していき,図12のように“USB Serial Converter”が接続されているUSBハブを探します.見つかったら,USBハブをダブル・クリックします.
 ※注:ツリーに現れるデバイス名(ACPIユニプロセッサPCなど)は異なる場合があります.


図12 USB Serial Converterが接続されているUSBハブを探す

 USBハブのプロパティが表示されたら,図13のように[電力]タブをクリックします.すると接続されているデバイスの消費電流を確認できます.USB Serial Converterの消費電流が,Step2で変更した値になっていることを確認してください.


図13 USB Serial Converterの消費電流を確認する



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