D-Aコンバータ

DAコンバータ

  1.概要

ADコンバータとは、Analog to Digital Converter の略でアナログ信号をデジタル信号に変換する回路です。

アナログ信号は図1 a ) のように連続
した値ですが、これをAD変換すると
b ) のように不連続の値になります。

b ) の縦軸はデジタルで表現できる
アナログ信号の振幅レベルの細かさ
になり、これを「分解能」(ぶんかいのう)
と言います。

例えば、分解能が8ビットであれば
00000000、00000001、00000010
・・・・・・・・・・・・・・ 11111111
の256通りですから、アナログ信号の
振幅は256とおりで表現されます。

b ) の横軸は時間に対する変換の
細かさになり、「変換周期」または
サンプリングレートと呼ばれます。

分解能が多く、変換周期が早いほど、
より、アナログ信号に近いことになります。


DAコンバータとはADコンバータの逆の操作
をする回路で Digital to Analog Converter
の略でDAC(ダック)とも呼ばれます。

DAコンバータもADコンバータと同じように、
「分解能」、「サンプリングレート」が重要に
なります。

DAコンバータは計測、制御分野、デジタル
オーディオ機器でのアナログ再生などに
応用されていて、原理的には抵抗と
オペアンプなどで構成できますが、
専用のDAコンバータICを利用するのが
便利です。
ほとんどの場合、DAC IC はマイコン等
に接続して制御しますが、接続は大きく
分けて、
・シリアルインターフェース
・パラレルインターフェース
の2つになります。
DAC ICの場合の変換周期(サンプリング
レート)は「セトリングタイム」(Settling Time)
の値が目安になり、セトリングタイムの意味
は、デジタル入力が変化したとき、アナログ
出力が目的の値まで落ち着くまでの時間
です。

図1AD変換

図2DA変換

  2.製品例

製品例を表1に示します。

表1 製品例

型番

メーカー

電源電圧

分解能

インター

セトリングタ

チャンネル数

パッケージ

フェース

イム

 

 

 

 

 

 

MCP4822-E/P-ND

マイクロチップ

2.7~5.5V

12

シリアルSPI

4.5μs

1

8P DIP

 

 

 

 

 

 

 

 

MCP4922-E/P

マイクロチップ

2.7~5.5V

12

シリアルSPI

4.5μs

2

14P DIP

 

 

 

 

 

 

 

 

AD7226KN

アナデバ

11.4~16.5V

8

パラレル

4μs

4

20P DIP

 

 

 

 

 

 

 

 

MAX522CPA

マキシム

2.7~5.5V

8

シリアルSPI

70μs

2

8P DIP

 

 

 

 

 

 

 

 

アナデバ:アナログデバイセズ

詳細は各メーカーのデータシートを参照願います。

外観例

MCP4922-E/P MCP4822-E/P-ND