ボリューム

可変抵抗器(ボリューム)

可変抵抗器(ボリューム)は抵抗値が変化するもので回路シンボルは一般的に
は図1のとおりです。

図1

3つの端子(1、2、3)があり、可変抵抗器を
動かすと2番端子が動きます。
CWとは「クロックワイズ」の略で「時計の右回り」
のことです。
つまり、可変抵抗器のツマミを右に回すと2番端子
は3番端子の方向に移動します。

可変抵抗器の抵抗値は1番端子と3番端子間の抵抗を表わしています。(図2 a )
例えば「Bカーブで10KΩの可変抵抗器」の場合、ツマミの位置が真ん中であれば

1-2端子間は5KΩ、2-3端子間も5KΩになります。(図2 b )

また、さらにツマミを右に回せば、1-2端子間の抵抗値は大きくなり、2-3端子間 の抵抗値は小さくなります。(図2 c )

 

 

 

 

図2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

a )

 

 

b )

 

 

 

 

 

 

 

 

c )

 

 

 

 

1-3端子間は10KΩ

ここで、「Bカーブ」とは図3のように
回転角度に対して抵抗値が
直線的に変化する特性を言います。
また、最初の回転角度に対する
抵抗値の変化度合いが少ない
特性を「Aカーブ」、これとは逆の
特性を「Cカーブ」と言います。

Bカーブは主に調整部、Aカーブは
音声などの音量調整に使用します。

例えば、音量ボリュームで使用
する場合は

1番端子 → GND
2番端子 → 増幅器2
3番端子 → 増幅器1

のように接続すれば、
ボリュームを右に回す方向で
音量が大きくなります。

図3 ボリュームの特性

図4 音量ボリューム

例えば図5のようなボリュームで端子番号を確認するには
次のようにします。
両端の端子A、Cは1ピンと3ピンです。
ただし、このままではどちらが3ピンか分かりません。
そこで、例えば、B-C間の抵抗値を測定し、ボリュームを
右に回して抵抗値が減少すれば、Cが3ピン、Bが2ピン、
Aが1ピンと判明します。
また、A-C間を測定し、その値が10KΩであれば、
このボリュームは10KΩであることが分かります。

(製品例)

ボリュームは色々な種類があります。
写真1に外観例を示します。

左側は「2連ボリューム」で、ボリュームが2個入っています。
ツマミを回すと2個のボリュームが同時に動きます。

右側は「スイッチ付ボリューム」です。

スイッチは電源スイッチ等に利用出来ます。
スイッチOFFでボリュームの回転角度はゼロです。

図5

10Kオームのボリューム

2連ボリュームスイッチ付ボリューム