テキスト ボックス: LA1800 使用レポート
                     2009年2月  KY
1.概要ガイヨウ
 SANYOのFM/AM 1チップラジオヨウIC「LA1800」についてレポートします。このICはFM/AMヨウの1チップ
ICでソト部品ブヒンスクなく、イヤホンドライバも内蔵ナイゾウしています。
 つまり、このIC1でFM/AMラジオが出来デキることになります。(FMはモノラル)
オモテイカク以下イカシメします。
動作ドウサ電源デンゲン電圧デンアツ範囲ハンイ 2.5V〜5V
推奨スイショウ電源デンゲン電圧デンアツ 3V
・パッケージ DIP22S(300mil)
 パッケージのピン間隔カンカクが1.78mmなので、ICピッチ(2.54mm)にはそのまま実装ジッソウ出来デキませんが、
スーパーヘテロダインとしての機能キノウをほとんど内蔵ナイゾウしているのは魅力的ミリョクテキです。
 1にLA1800のFMのブロックシメします。FMラジオの「中間チュウカン周波数シュウハスウ」は10.7MHzにする場合バアイ
オオいのですがLA1800は特別トクベツ構成コウセイとなっていて、中間チュウカン周波数シュウハスウヤク80KHzです。
 (データシートに明記メイキされていないので、実測ジッソクした推定値スイテイチです)
 なお、受信ジュシン周波数シュウハスウキョク発振ハッシン周波数シュウハスウ関係カンケイキョク発振ハッシン周波数シュウハスウのほうが受信ジュシン周波数シュウハスウよりヤク80KHz
ヒク構成コウセイとなっています。
1 LA1800のFMブロック
2.製作セイサク目標モクヒョウ
 このICはデータシートによると、「200Ωのイヤホン」をらすアプリケーションになっています。
小型コガタのイヤホンではそれほど音質オンシツノゾめないので、大型オオガタのステレオヘッドホン」をドライブ(らす)
ことが出来デキるものとスピーカで2タイプを製作セイサクしました。
「ヘッドホンタイプ」のものは屋外オクガイでの使用シヨウとし、「スピーカタイプ」は室内シツナイ用途ヨウトです。
試作シサクは「原理ゲンリ試作シサク(0ゴウ)」をフクめて、ダイ5試作シサクまでオコナっています。
3.ヘッドホンタイプの製作セイサク
 3にヘッドホンタイプの回路図カイロズ(1〜3試作シサク)を、
写真シャシン1に外観ガイカンシメします。
 電源デンゲンは3V(タン4×2ホン)、FM回路カイロ定数テイスウ
ほぼデータシートどおりです。
 ヘッドホンアンプはナショセミの「LM4881」です。
ホカのアンプでもいのですが、アンプの利得リトク
タカいと、音量オンリョウボリュームをスコげただけで
波形ハケイヒズミますので、LM4881を使用シヨウして、ヘッドホ
アンプ利得リトクは1バイにしています。
 また、この部分ブブンにてLA1800からのアンテナラインを
結合ケツゴウ回路カイロでステレオジャックに接続セツゾクさせて
これによりヘッドホンをアンテナわりにしています
キョク発振ハッシン
 LA1800のキョク発振ハッシン回路カイロ構成コウセイ定数テイスウ設定セッテイ重要ジュウヨウです。発振ハッシンは「バリコン」または
「バリキャップダイオード」がカンガえられますが、今回コンカイはバリコンと「ソラシンコイル」をモチいています。
 今回コンカイはバリコンにCBM-223F-1F4をモチいFM放送ホウソウタイをカバーさせます。このバリコンは150pFと
70pFの2レンタイプで、70pFガワのみを使用シヨウしています。(5参照サンショウ
 キョク発振ハッシン周波数シュウハスウ関係カンケイ4になり、実際ジッサイ定数テイスウシメします。
周波数シュウハスウ範囲ハンイ調整チョウセイはコイルをシュクじみさせてオコナ最終的サイシュウテキ4の定数テイスウでFM放送ホウソウ受信ジュシン範囲ハンイ
ヤク79MHz〜88MHzになっています。もうスコヒク受信ジュシン周波数シュウハスウにしたい場合バアイはコイルのナガさを
シュクじませるか、コイルスウを1カイオオくします。コイル製作セイサクはきれいに製作セイサクするのがコツです。
 筆者ヒッシャは「ドライバーのジク」を利用リヨウしてコイルをいています。
発振ハッシン周波数シュウハスウ確認カクニン実際ジッサイ放送ホウソウ受信ジュシンしてオコナってもいの
ですが、FM放送ホウソウタイ周波数シュウハスウになるとはカギりません。
その場合バアイ6のように周波数シュウハスウカウンターをモチいれば、調整チョウセイラクです。
Φ0.6クライのエナメルセンで2カイほどいたコイルを周波数シュウハスウカウンター
接続セツゾクし、このコイル(これを2ターンコイルといます)をL1と
平行ヘイコウチカづけます。これによりLA1800のキョク発振ハッシン信号シンゴウヒロって
周波数シュウハスウ確認カクニンできます。
 カウントアタイ受信ジュシン周波数シュウハスウからヤク80KHzヒクアタイです。
ただし、感度カンドヒク周波数シュウハスウカウンターではカウントできない
かもしれません。
 筆者ヒッシャ周波数シュウハスウカウンターを複数フクスウダイ所有ショユウしておりますが、
カウントできなかった(しにくい)機種キシュがありました。
◎ケースデザイン
 写真シャシン1にヘッドホンタイプの外観ガイカンシメします。
基板キバンはサンハヤトの感光カンコウ基板キバン使用シヨウしてのツクりです。
ユニバーサル基板キバンでも実装ジッソウ可能カノウオモいますが、
写真シャシン1のようにケースにオサめたかったのでプリント基板キバン
採用サイヨウしています。
 ケースはプラスチックでTAKACHIの「SW120S」です。
最近サイキンワタシのおりです。
 設計セッケイはケースをめてから、音量オンリョウボリューム、ステレオジャックの配置ハイチめて、基板キバンサイズ(外形ガイケイ)を
算出サンシュツします。電池デンチはケースサイズから「タン4電池デンチ」とし、これも基板キバン実装ジッソウヨウのTAKACHI「MP42C」です。
このケースはMP42Cを使用シヨウした場合バアイ基板キバン固定コテイヨウのスペーサ(12mm)とわせると丁度チョウド
ケースに実装ジッソウすることが出来デキます。写真シャシン1ではスコかりにくいのですが、写真シャシン状態ジョウタイから基板キバン
裏返ウラガエしてケースに実装ジッソウしています。また、バリコンのタカさも具合グアイタカさになります。
原理ゲンリ試作シサク(0ゴウ
 最初サイショの1マイは「原理ゲンリ確認カクニンヨウ」でLA1800のみを製作セイサクしています。
キョク発振ハッシン周波数シュウハスウ関係カンケイと、この部分ブブン回路カイロ決定ケッテイおよび定数テイスウめをオコナうためです。これが「0ゴウ」です。
◎1試作シサク(1号機ゴウキ
 ケースにオサめるための基板キバン設計セッケイ主体シュタイ目的モクテキ)としています。すべての部品ブヒン基板キバン実装ジッソウされ、
配線ハイセン(パターン)できるかです。基板キバン片面カタメンなので部品ブヒン実装ジッソウ搭載トウサイ)されても配線ハイセンできるとは
カギりません。今回コンカイ苦労クロウしました。抵抗テイコウ、コンデンサをチップ部品ブヒンにすれば、かなりラクなのですが、
意地イジで、抵抗テイコウ、コンデンサはリード部品ブヒン設計セッケイしています。
 基板キバン設計セッケイ完了カンリョウに、「感光カンコウ〜エッチング〜アナあけ」と工程コウテイカサねて基板キバン製作セイサクオコナいます。 
この工程コウテイタノしい!トクアナあけはストレス発散ハッサンになります
キョク発振ハッシン調整チョウセイは0ゴウ製作セイサクして確認カクニンスミなので、トラブルはありません。(再現性サイゲンセイい)
大型オオガタのヘッドホンをジャックに装着ソウチャクし、実際ジッサイのFM放送ホウソウ受信ジュシンしてみます。地元ジモトキョク感度カンド受信ジュシン
出来デキます。さすがにFM放送ホウソウはヘッドホンでくとオトです。われながら、1号機ゴウキにしては「すばらしい!」
とニンマリです。(自画ジガ自賛ジサン
 小型コガタの「インナーイヤーヘッドホン」でもいてみましたが、やはり、大型オオガタのヘッドホンがいです。
とりあえず1号機ゴウキ完成カンセイしたのは2008ネン9ガツです。
◎2試作シサク(2号機ゴウキ
 1号機ゴウキは、結果ケッカには満足マンゾクしましたが、部品ブヒン配置ハイチワルく、使ツカ勝手ガッテくないです。
7のように1号機ゴウキ選局センキョクダイヤルはケースのシタ位置イチし、選局センキョク操作ソウサがしにくいので、ダイヤルをケース
ウエ配置ハイチし、電源デンゲン表示ヒョウジLEDを追加ツイカしたものが2号機ゴウキです。(2008ネン10ガツ
 ダイヤル位置イチ変更ヘンコウトモナ基板キバンパターンの変更ヘンコウリョウ非常ヒジョウオオく、ほぼ、新規シンキ設計セッケイチカいです。
(1号機ゴウキ配線ハイセン重視ジュウシしたので、ダイヤル位置イチ配線ハイセンによる結果ケッカから、こうなっています)
やはり、選局センキョクダイヤルの位置イチは2号機ゴウキいです。室内シツナイアルきながらFM放送ホウソウ受信ジュシンしてみます。
このトキおかしな現象ゲンショウ発生ハッセイ。やや電波デンパヨワ放送局ホウソウキョク場合バアイ室内シツナイ電波デンパ状態ジョウタイくない場所バショでは
時々トキドキ「バッ、バッ」というノイズがハイります。アルかないで、じっとしていれば(つまり、アンテナ固定コテイ状態ジョウタイ
このノイズはありません。ノイズレベルはヒトによりカンカタコトなるとオモいますが、個人的コジンテキにはこのレベル
はNGです。しかも、ヘッドホンタイプなので、屋外オクガイアルきながら使用シヨウすることを想定ソウテイしています。
これではコマります。
 一部イチブ、コンデンサの定数テイスウがデータシートとコトなっています。1号機ゴウキも2号機ゴウキオナ定数テイスウにしているの
ですが、定数テイスウ影響エイキョウなのかとオモい、データシートどおりのアタイにしてみましたが現象ゲンショウ変化ヘンカ
ありません。ここで、しばらく冷却レイキャク期間キカンくことにします。
 スウ週間シュウカン経過ケイカした11ガツ再度サイド2号機ゴウキをいじりハジめました。定数テイスウ問題モンダイではいようなので1号機ゴウキ
2号機ゴウキ基板キバンパターンを見比ミクラべます。かなりコトなるパターンなのですが、決定的ケッテイテキチガいはLA1800
のGNDパターンです。
8に2号機ゴウキのLA1800まわりのGNDパターン概略ガイリャクシメします。VC1とC2のGNDがLA1800のベタGND
ハナれて、ベツのGNDラインに接続セツゾクされています。このフンをパターンカットし、LA1800のベタGNDへ
接続セツゾクすると、不具合フグアイ現象ゲンショウウソのようにくなり、解消カイショウされました。
「バッ、バッ」ノイズの問題モンダイ解消カイショウし、あらためて種々シュジュのヘッドホンで動作ドウサ確認カクニンします。
ここで、またまた問題モンダイ発生ハッセイ今度コンド特定トクテイ大型オオガタヘッドホンの場合バアイ、「発振ハッシン」します。
「ピー」とか「ギャー」とか、最悪サイアク発振ハッシン状態ジョウタイです。この特定トクテイのヘッドホンは1号機ゴウキでは確認カクニンでしたので
1号機ゴウキでも発生ハッセイしていたかもしれません。(1号機ゴウキはすでに部品ブヒンをばらしてしまったので確認カクニンできない)
2号機ゴウキスコしGNDパターンをいじってしまったので、この影響エイキョウもあるかもしれない?ので3号機ゴウキ製作セイサク
することにしました。
◎3試作シサク(3号機ゴウキ
 2号機ゴウキでの「特定トクテイのヘッドホンで発振ハッシンする」を改善カイゼン対策タイサクすることを目的モクテキとしたのが3号機ゴウキです。
具体的グタイテキには「バッ、バッ」ノイズ対策タイサクをしたものと、全体的ゼンタイテキなGNDパターンの見直ミナオし、および、回路的カイロテキ
にLM4881に発振ハッシン対策タイサクのC,Rを追加ツイカしています。
LM4881発振ハッシン対策タイサク効果コウカがありませんでした。やはり、小手先コテサキ方法ホウホウではダメです。
「バッ、バッ」ノイズは3号機ゴウキでも発生ハッセイはしませんが、あいかわらず特定トクテイ大型オオガタヘッドホンでは発振ハッシン
します。むしろ、2号機ゴウキのほうが発振ハッシン程度テイドいほうです。
 これは非常ヒジョウナヤみました。LA1800とLM4881の相性アイショウかとオモい、LM4881のわりにNJM2073を基板キバン
搭載トウサイしてみましたが、オナ結果ケッカです。
3号機ゴウキ製作セイサクは2008ネン12ガツで、年末ネンマツになった時点ジテン冷却レイキャク期間キカンくことにしました。
トシけてから、もう一度イチド、2号機ゴウキと3号機ゴウキ製作セイサクしてみることにします。
 結果ケッカ発振ハッシン症状ショウジョウ変化ヘンカありません。これはもう、この特定トクテイヘッドホンはあきらめるしかないです。
ちなみに、LM4881単体タンタイではこの特定トクテイヘッドホンでも発振ハッシンしません。
すべての(いかなる)ヘッドホンに対応タイオウする機器キキ製作セイサクすることはムズカしいものです。
4.スピーカタイプの製作セイサク(4試作シサク
 2009ネン2ガツハイり、「スピーカタイプ」を製作セイサクしました。LA1800ラジオはしばらく冷却レイキャク期間キカンくことに
していたのですが、使用シヨウしていないスピーカ(BOX)がまり、このスピーカでFM放送ホウソウいて
みたくなったのがきっかけです。
 最初サイショはプリント基板キバンにしようとオモったのですが、2ガツはまだサムく、エッチングなどの作業サギョウをする気力キリョク
がありません。そこで、ユニバーサル基板キバンで「とりあえず」んでみようというわけです。
回路カイロ9にシメします。
 スピーカアンプは3Vでも動作ドウサするシン日本ニホン無線ムセンの「NJM2073」です。このICは2ch内蔵ナイゾウですが、
LA1800はモノラルなのでカタchのみを使用シヨウしています。
FM回路カイロ構成コウセイ定数テイスウはヘッドホンタイプとほぼオナじです。ただし、LA1800の2,5,7,8,9,10ピンの
コンデンサの接続セツゾクサキコトなります。スピーカタイプではこのコンデンサの接続セツゾクサキをGNDにしています。
データシートではこの部分ブブン電源デンゲン接続セツゾクでこれとはコトなりますが、今回コンカイ勝手カッテにこのようなことをしました。
 このようにした最大サイダイ理由リユウ基板キバン製作セイサクウエ都合ツゴウでこのように接続セツゾクしたほうがツクりやすいタメです。
ヘッドホンタイプのトキになっていたのですが、接続セツゾクサキ電源デンゲン→GNDにするとパターン設計セッケイラク
になります。トクに、スピーカタイプのように「空中クウチュウ配線ハイセン」する場合バアイ電源デンゲンラインの配線ハイセンスクなくなり、
非常ヒジョウ都合ツゴウいです。(ただし、データシートとコトなりますので保証ホショウはしません)
製作セイサク
 製作セイサク特別トクベツ工具コウグ必要ヒツヨウありません。
基板キバンは「片面カタメンユニバーサル基板キバン」です。LA1800のリードピッチが基板キバンアナピッチにいませんので、
今回コンカイ写真シャシン3のように「空中クウチュウ配線ハイセン」します。ICのリードはヨコヒロげ(げて)、余分ヨブン部分ブブンはカットします。
LA1800のGNDは「ベタGND」にしたいので、今回コンカイは「ドウハクテープ」を利用リヨウしました。
このテープはウスドウハク出来デキていて裏面ウラメンは「粘着ネンチャクテープ」になっています。この粘着ネンチャク基板キバン
はんだメンけます。
 ドウハクテープの面積メンセキりない場合バアイ10のようにメッキセントウ利用リヨウして連結レンケツ(はんだけ)します。
このようにして「ベタGND」をツクってから、このウエにLA1800を実装ジッソウし、カク抵抗テイコウ、コンデンサをICのピン
チョクけしていきます。GND接続セツゾク部品ブヒン部品ブヒンシタがベタGNDですからはんだけはラクオコナえます。
スピーカアンプ部品ブヒン実装ジッソウ基板キバン部品ブヒンメンです。この部分ブブンのGNDはベタGNDにしないでメッキセントウ
でGNDの順番ジュンバンカンガえながらオコナいます。
LA1800とNJM2073とのGND接続セツゾクポイントはLA1800のC15近辺キンペンとVR1のGNDピンです。
◎スピーカアンプについて
 スピーカアンプは今回コンカイ、NJM2073を使用シヨウしています。ホカメーカーでもいです。
ただし、今回コンカイのLA1800とのわせではスピーカアンプのGAIN(利得リトク)はオサえたほうがいです。
 電源デンゲン電圧デンアツが3Vなので、あまりGAINがタカいとすぐにスピーカアンプが波形ハケイクリップをこします。
NJM2073のGAINはデータシートによると+44dB(typ)です。このままですと、音量オンリョウボリュームをげた
場合バアイ、すぐに波形ハケイクリップをこします。そこで今回コンカイはNJM2073のGAINをげています。
このGAIN設定セッテイはデータシートに掲載ケイサイされていて9の回路図カイロズのようにR101,R102を追加ツイカして
GAIN設定セッテイオコナいます。この定数テイスウでGAINはヤク+28dBです。このGAIN設定セッテイにすれば音量オンリョウボリューム
最大サイダイ波形ハケイクリップがこる状態ジョウタイとなりました。これで、いやな波形ハケイクリップの問題モンダイ解消カイショウです。
音量オンリョウボリュームVR1は今回コンカイ場合バアイ、「ハン固定コテイ抵抗テイコウ」です。FM受信ジュシン場合バアイ、ひんぱんに
音量オンリョウボリュームをいじることはいとオモいますので、このような部品ブヒン採用サイヨウしています。
評価ヒョウカ
 写真シャシン4に基板キバン部品ブヒンメンシメします。
アンテナセンに1mほどのビニールセンモチいて、
まずは地元ジモトキョク受信ジュシンしてみます。
やはり、スコ大型オオガタのスピーカなのでオトです。
ツギに、地元ジモトキョク以外イガイもダイヤルをマワして選局センキョクしてみます
ハイります。メーカーセイのポータブルラジオと比較ヒカク
してみると、意外イガイと、このツクりラジオのほうが感度カンド
いです。そんなにいわけがないとオモいつつ、
さらにホカメーカーのラジオとも比較ヒカクしてみましたが、
今度コンド感度カンドカンじられません。
これらのはアンテナによるカンじがします。
 スピーカタイプはアンテナを固定コテイして使用シヨウしますので、感度カンドはこちらのほうが有利ユウリです。
 写真シャシン3、4のように外観ガイカンはひどいモノですが、非常ヒジョウ性能セイノウいものとなりました。
ここで、くして、もしやとオモい、ヘッドホンタイプで苦戦クセンした「特定トクテイヘッドホン」をタメしたくなりました。
ジャックはモノラルヨウなので、これに並列ヘイレツにステレオジャックを追加ツイカします。もう1つのチャンネル
追加ツイカ面倒メンドウいている)なので、ジャックのL/Rを接続セツゾクしてステレオヘッドホンに対応タイオウです。
ヘッドホンを接続セツゾクしていてみると、「あの発振ハッシン」が発生ハッセイしていません。そんなワケはいとオモい、各種カクシュ
のヘッドホンをタメしてみても発振ハッシンこっていません。
ただし、ミョウに、「トオくでセミいている」ようなスコニゴった音色ネイロです。
これは高域コウイキ発振ハッシンしているのかとオモい、オシロスコープで波形ハケイ観測カンソクしてみると、アンジョウ高域コウイキ発振ハッシン
しています。スピーカ負荷フカには発振ハッシンきていなかったのですが、やはり、ヘッドホン負荷フカでは発振ハッシン
します。ここで、NJM2073のデータシートに記載キサイ発振ハッシン対策タイサクホドコして対策タイサクします。
この部分ブブン9のR104とC107です。これにより筆者ヒッシャ手元テモトにある各種カクシュスピーカ、ヘッドホンでは
発振ハッシンこっていません。
ホカのヘッドホンの場合バアイ定数テイスウ変更ヘンコウ必要ヒツヨウかもしれません)
 スピーカタイプは「まぐれ、オモいつき」で製作セイサクしたのですが、性能セイノウさにびっくりです。
しかも、製作セイサク時間ジカンは3時間ジカンです。あの、ヘッドホンタイプの苦戦クセンはなんだったのかとオモいます。
5.5試作シサク
 スピーカタイプ(4試作シサク)は性能セイノウ満足マンゾクしていますが、やはり、ケースにオサめなければなりません。
そこで、苦戦クセンナカのヘッドホンタイプをまた製作セイサクしてみました。これが5試作シサクです。(2009ネン2ガツ中旬チュウジュン
回路カイロおよび構成コウセイ
 構成コウセイはスピーカタイプとオナじで、回路カイロはアンテナラインに結合ケツゴウ回路カイロ追加ツイカしてヘッドホンジャックに
接続セツゾクし、カク定数テイスウ若干ジャッカン変更ヘンコウしています。
基板キバンパターン
 ケースデザインは2号機ゴウキオナじにしたいので、バリコンおよびヘッドホンジャック、表示ヒョウジLEDはオナ位置イチです。
ここで、「GNDパターンのナガさを極力キョクリョクミジカくする」目的モクテキホカ部品ブヒン配置ハイチ大幅オオハバ変更ヘンコウです。
スピーカタイプはドウハクテープを利用リヨウしての「空中クウチュウ配線ハイセン」ですから、GNDは良好リョウコウです。
したがって、5試作シサクもGNDの距離キョリだけを優先ユウセンしてのパターン設計セッケイをしようというワケです。
 試作シサクもここまでると、回路カイロ暗記アンキできるほどになっていますので、意外イガイ基板キバン設計セッケイハヤわります。
GNDのナガさをホカ試作シサク基板キバンパターンと比較ヒカクしてもかなりミジカくなっています。
これならいものが出来デキるかなとオモいながら、アタタかいってエッチング作業サギョウです。
評価ヒョウカ
 小型コガタのインナーイヤーヘッドホンから試聴シチョウしてみました。このタイプは、あいかわらず安定アンテイ動作ドウサです。
ツギに「あの発振ハッシンする特定トクテイヘッドホン」です。発振ハッシン頻度ヒンドイマまでと比較ヒカクして極端キョクタンスクなくなっています。
なぜか受信ジュシン周波数シュウハスウ上限ジョウゲン付近フキン発振ハッシンし、その受信ジュシン範囲ハンイでは放送局ホウソウキョクがいない周波数シュウハスウ
時々トキドキ発振ハッシンしますが頻度ヒンドスクないです。特定トクテイヘッドホンの発振ハッシン現象ゲンショウタイしてはスコ不満フマンノコりますが、
「こんなものかな」とオモうしかありません。
ホカのヘッドホンにタイしては、まったく問題モンダイありません。
 ケースをムネポケットにれて、屋外オクガイアルきながら試聴シチョウしてみます。
大型オオガタヘッドホンをしたまま近所キンジョアルくのは大変タイヘンはずかしい。(しかも、ヘッドホンを何本ナンボンっている)
物陰モノカゲ電波デンパヨワくなる場所バショでもトクにおかしな発振ハッシントウ良好リョウコウです。2試作シサク(2号機ゴウキ)と比較ヒカクすると、
全体的ゼンタイテキに「受信ジュシンフィーリングがい」という印象インショウです。このへんの表現ヒョウゲンムズカしいのですが、理由リユウとして、
・5試作シサク音量オンリョウボリューム最大サイダイでも波形ハケイクリップしない設計セッケイ
があります。これにより、大型オオガタヘッドホンでもかなりオオきなオトにしても波形ハケイクリップ(ヒズミ)をこしません。
電源デンゲンが3VのわりにはオオきなオトでFM放送ホウソウタノしめます。
また、選局センキョク操作ソウサ同調ドウチョウ)をしたトキに7号機ゴウキ(5試作品シサクヒン)のほうが、「スッと放送局ホウソウキョクカンじ」で
ジツ快適カイテキです。(このヘン原因ゲンイン理由リユウ不明フメイ。)
 「特定トクテイヘッドホンの発振ハッシン」にタイしては、頻度ヒンドスクなくなりましたが、これは、やはり、GNDのナガさなのかな
オモいます。ケースデザイン(選局センキョクダイヤル、ボリューム、ジャックの位置イチ)の「しがらみ」がありますので
バリコンの位置イチ固定コテイされて、これにわせようとすると、どうしてもGNDナガナガくなってしまいます。
 オモって、ケースデザインを変更ヘンコウするか、バリコンのわりにバリキャップダイオードをモチいるのも
1つの解決策カイケツサクなのかなとオモいます。
 いずれにしろ、今後コンゴもヘッドホンタイプの試作シサクツヅきそうです。
6.まとめ
 ヘッドホンタイプとスピーカタイプの2種類シュルイ製作セイサクしてきましたが、ヘッドホンタイプは、まだ、最終サイシュウカタ
ではありません。「特定トクテイヘッドホン」での問題モンダイノコっています。
スピーカタイプは「とりあえずのユニバーサル基板キバン」ですが、性能セイノウメンについては満足マンゾクしています。
以下イカ、スピーカタイプの感想カンソウシルします。
接続セツゾクするスピーカはオオきいものがいです。その使用シヨウしていない「ミニコンポ」
 のスピーカがありましたので、イマはこれでFM放送ホウソウタノしんでいます。
 ミニコンポと比較ヒカクすると音量オンリョウ物足モノタらないですが、ヤク20ジョウ部屋ヘヤでもBGMとして
 くには十分ジュウブンです。(電源デンゲンが3Vですから仕方シカタない)
 スピーカ専用センヨウとすれば、NJM2073は「BTL接続セツゾク」も出来デキますので、BTLにするのも
 いかもしれません。(BTLについてはデータシートを参照サンショウネガいます)
大型オオガタヘッドホンはオトいです。筆者ヒッシャは3000〜5000エン程度テイドのヘッドホンでいて
 います。あらためて、FMのさがかるがします。
 音量オンリョウはヘッドホンのインピーダンスでコトなります。ちなみに、
(32Ωの場合バアイ
かなりオオきなオトです。スコしGAINをげたほうがいかも
しれません。
(70Ωの場合バアイ
丁度チョウド音量オンリョウレベルです。
ただし、ヘッドホンの感度カンドによりコトなるかもしれません。
 参考サンコウとしてスピーカ出力シュツリョク波形ハケイクリップレベルおよびLA1800の14ピン電圧デンアツ以下イカシメします。
NJM2073スピーカ出力シュツリョク波形ハケイクリップ寸前スンゼン振幅シンプクレベル(電圧デンアツ
240mVrms ( 8Ω負荷フカ) R103 = 47Ω
LA1800の14ピン出力シュツリョク電圧デンアツ
ヤク12mVrms
条件ジョウケン:SSGのdev=22.5KHz   14ピンの負荷フカは10KΩ
LA1800の14ピン出力シュツリョク電圧デンアツ負荷フカ抵抗テイコウアタイコトなります。
 つまり、スピーカ出力シュツリョクと14ピン出力シュツリョクアイダ電圧デンアツ利得リトクヤク26dBあれば、ボリューム最大サイダイ波形ハケイ
クリップがこる計算ケイサンです。実際ジッサイのFM放送ホウソウ受信ジュシン波形ハケイ上記ジョウキの12mVrmsより若干ジャッカンオオきいです。
したがって、スピーカアンプの利得リトク(GAIN)は20dB〜26dBクライ適当テキトウかもしれません。
最終的サイシュウテキにはボリューム部分ブブン抵抗テイコウR200、コンデンサC200を追加ツイカしています。
NJM2073のGAINはこれ以上イジョウげられないので、R200を追加ツイカしてげています。
もし、まだオオきいようでしたらR200のアタイげてください。
 NJM2073のR103とC105は電源デンゲンラインの「デカップリング回路カイロ」です。出来上デキアがったアトには
トクにアンプ不具合フグアイがなかったので、現在ゲンザイはこの部分ブブン削除サクジョしています。
ホウがスピーカの最大サイダイ出力シュツリョクレベル(音量オンリョウレベル)のテン有利ユウリです。
 アンテナセンは50cm〜1mほどのビニールセンなので、スコ邪魔ジャマがします。
プラスチックのケースにユニバーサル基板キバンんで、アンテナには「ロッドアンテナ」を
モチいれば使ツカ勝手ガッテいものになるでしょう。また、ケースにれる場合バアイはバリコンのわり
に「バリキャップダイオード」をモチいた方法ホウホウのほうがいとオモいます。この場合バアイ選局センキョク操作ソウサ
一般的イッパンテキなボリュームが使用シヨウでき、キョクハツ配線ハイセンナガトク注意チュウイする必要ヒツヨウアツカいやすいです。
 ヒョウ1にスピーカタイプの部品ブヒンヒョウシメします。
製作セイサクはケース加工カコウトウく、特別トクベツ工具コウグ必要ヒツヨウとしません。
たぶん、半日ハンニチもあれば出来デキるとオモいますので、ヒマつぶしにいかがでしょうか?
ヒョウ1 スピーカタイプ 部品ブヒンヒョウ
部品ブヒン番号バンゴウ   内容ナイヨウ   型番カタバン   備考ビコウ  
C1,C2   セラコン   22pF      
C3,C10,C12,C16,C103 セキセラ   0.1μF(104)      
C4   セラコン   15pF      
C5   セラコン   220pF      
C6   セラコン   100pF      
C7,C9   セラコン   0.01μF(103)    
C8,C13   セラコン   33pF      
C11   ケミコン   47μF      
C14   セラコン   68pF      
C15   マイラー   1500pF(152)    
C100   ケミコン   1μF      
C101,C102   ケミコン   100μF      
C104,C106   ケミコン   100μF      
C105   ケミコン   100μF   くても  
C107   セキセラ   0.22μF(224) マイラーでも
R1   カーボン抵抗テイコウ 3.3K      
R7   カーボン抵抗テイコウ 47Ω      
R103   カーボン抵抗テイコウ 47Ω   くても  
R100   カーボン抵抗テイコウ 10K      
R101   カーボン抵抗テイコウ 130Ω      
R102   カーボン抵抗テイコウ 4.7K      
R104   カーボン抵抗テイコウ      
IC1   IC   LA1800      
IC2   IC   NJM2073      
XIC2   ICソケット   8P      
VC1   バリコン   CBM-223F-1F4    
XVC1   ダイヤル       バリコンヨウ  
L1   コイル   スズメッキセンΦ0.6    
PC1   ユニバーサル基板キバン サイズ  47×72 片面カタメン  
BATT1   電池デンチ   タン3 アルカリ    
XBATT1   電池デンチBOX          
J1   ジャック   Φ3.5モノラル スピーカヨウ  
J2   ジャック   Φ3.5ステレオ ヘッドホンヨウ  
XXX   ドウハクテープ          
YYY   金属キンゾク6カドスペーサ M3 メスーメス 20mm 基板キバン固定コテイヨウ  
ZZZ   ビス   M3 2テンセムス 基板キバン固定コテイヨウ  
ケミコンの耐圧タイアツ電源デンゲンが3Vなので10V以上イジョウ
◎おまけ
 コイルL1のスウを2カイにすると受信ジュシン範囲ハンイヤク122MHz〜138MHzになりました。
この周波数シュウハスウ範囲ハンイには「航空コウクウ無線ムセン」があります。
 航空コウクウ無線ムセン受信ジュシン環境カンキョウ航空コウクウ基地キチチカいなど)に左右サユウされるとオモいますが、筆者ヒッシャ受信ジュシン環境カンキョウでは
この航空コウクウ無線ムセン受信ジュシン出来デキました。ただし、感度カンドワルいです。しかも、航空コウクウ無線ムセン交信コウシン時間ジカンミジカ
受信ジュシン範囲ハンイヒロいので、このままでは同調ドウチョウ操作ソウサムズカしく、航空コウクウ無線ムセン受信ジュシンヨウにはナンがあります。
余裕ヨユウてきたら航空コウクウ無線ムセン受信ジュシンヨウにいじってみようとオモいます。