テキスト ボックス:         電子ボリューム NJW1159 使用レポート
                              2009年3月  KY
◎概要ガイヨウ
 電子ボリュームは従来の機械式ボリュームと異なり、マイコン等によりボリューム制御セイギョが行オコナえるデバイス
で、音響効果、オーディオミキシング等いろいろな使い方に利用リヨウされています。
今回コンカイは新シン日本ニホン無線ムセンの電子デンシボリューム用ヨウIC「NJM1159」を使ツカってみました。
図ズ1にNJM1159のブロック図ズを示シメします。 図ズ1  NJW1159 ブロック図ズ
2チャンネルを内蔵ナイゾウしていて、各カクチャンネルは
独立ドクリツしてボリューム値アタイを設定セッテイできます。
ボリューム範囲ハンイは、
・0〜-95dB/1dBstep
・MUTE (-110dB)
です。また、CE0,CE1はチップセレクト端子タンシで、
これを利用リヨウすれば最大サイダイ4個コを接続セツゾクする
ことが出来デキます。
 ボリューム値アタイ(MUTEも含フクむ)は、
DATA,CLOCK,LACTHの3線センシリアル
インターフェースです。
テキスト ボックス: 主な端子
  INL  Lch入力
  INR  Rch入力
  BOUTL  内蔵バッファーLch出力
  BOUTR  内蔵バッファーRch出力
  OUTL  Lch出力(外部バッファー用)
  OUTR  Rch出力(外部バッファー用)
  CE0,CE1  チップセレクト端子
  DATA  制御データ入力
  CLOCK  制御クロック入力
  LACTH  ラッチ入力
電源デンゲンはプラスマイナスの両リョウ電源デンゲンで動作ドウサ電圧デンアツは±4.5V〜±7.5Vです。
ICのパッケージは面メン実装ジッソウ、DIPいろいろラインアップされていて、今回コンカイは扱アツカいが容易ヨウイなDIP品ヒンを使用シヨウ
しました。
◎製作セイサク内容ナイヨウ
 電子デンシボリュームの応用オウヨウとして今回コンカイは図ズ2のような「赤外線セキガイセンリモコンによる電子デンシボリューム」を製作セイサクして
みました。簡単カンタンに言イうと、「テレビなどにある赤外線セキガイセンリモコン」です。離ハナれたところからオーディオ機器キキ
の操作ソウサ(音量オンリョウUP/DOWN,MUTE,オーディオレベル表示ヒョウジ等トウ)をしてみようというわけです。
図ズ2 システム図ズ
 送受信ソウジュシン機キの外観ガイカンを写真シャシン1に示シメします。
 送信ソウシン機キは5個コのスイッチ(ボタン)で受信ジュシン機キ
を制御セイギョします。
写真シャシン1 送受信ソウジュシン機キ外観ガイカン
(D) (U)
ボリュームダウン ボリュームアップ
ボリュームアップ、ダウンは今回コンカイの仕様シヨウでは
6dBステップです。
(M)
MUTE
MUTEは「無音ムオン」にする機能キノウです。
(LD)
オーディオ入力ニュウリョクのL/Rレベル表示ヒョウジLEDの感度カンド調整チョウセイ
(これを押オす毎ゴトに感度カンドが上アがる)
(LU)
オーディオ入力ニュウリョクのL/Rレベル表示ヒョウジLEDの感度カンド調整チョウセイ
(これを押オす毎ゴトに感度カンドが下サがる)
受信ジュシン機キの概観ガイカンを図ズ4に示シメします。
図ズ4 受信ジュシン機キ
(IN) (OUT)
オーディオ入力ニュウリョク端子タンシ オーディオ出力シュツリョク端子タンシ
(Φ3.5ステレオジャック) (Φ3.5ステレオジャック)
(LとR)
オーディオ入力ニュウリョク信号シンゴウレベルを6ポイントのLEDで表示ヒョウジ(Lch/Rch)
オーディオ信号シンゴウは曲キョク内容ナイヨウにより音量オンリョウレベルが異コトなるので、送信ソウシン機キのLD,LUキーに
よりLEDの点灯テントウレベルを可変カヘンさせて、見ミやすいレベルに調整チョウセイします。
(MUTE)
MUTE時ジにLED点灯テントウ
(LEVEL)
ボリュームレベルを5ポイントLEDで表示ヒョウジ
減衰ゲンスイ量リョウは0〜-84dBの間アイダを-6dB/ステップとし、-95dBとMUTEです。
◎NJW1159の制御セイギョ
NJW1159の制御セイギョタイミングは図ズ5のとおりです。3つの信号シンゴウ(LACTH,CLOCK,DATA)で制御セイギョされ、LACTH
を「L」にしてからのCLOCKの立下タチサガりでデータビットがセットされます。
チップアドレスはこの部分ブブンをセットすることにより、NJW1159を4個コまで同オナじバスラインで使用シヨウできますが、
今回コンカイはこの部分ブブンのデータは「0」固定値コテイチとし、使用シヨウしていません。
図ズ5 NJW1159の制御セイギョ
DATAによりボリューム値アタイは1dBステップでLch/Rch独立ドクリツで制御セイギョできます。
パルス幅ハバは今回コンカイの場合バアイ、10μSにしています。
◎受信ジュシン機キの製作セイサク
受信ジュシン機キのブロック図ズを図ズ6に示シメします。
図ズ6 受信ジュシン機キブロック図ズ
電源デンゲンは外部ガイブからDC(ACアダプター等トウ)を供給キョウキュウし、内部ナイブで必要ヒツヨウな電圧デンアツに変換ヘンカンします。
今回コンカイはマイコンにPICを用モチいています。
受信ジュシン機キでは、赤外線セキガイセン受光ジュコウモジュールからの受信ジュシン信号シンゴウを「USART」にて受信ジュシン処理ショリを行オコナいます。
※USART  (Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)
ユニバーサル・シンクロナス・アシンクロナス・レシーバ・トランスミッタ
シリアル伝送デンソウ用ヨウのICまたはモジュールのことで、今回コンカイ使用シヨウのPIC
はこのモジュールを内蔵ナイゾウしています。
シンクロナスは「同期ドウキ」、アシンクロナスは「非ヒ同期ドウキ」の通信ツウシンです。
つまり、同期ドウキ、非ヒ同期ドウキどちらの通信ツウシンにも対応タイオウできると言イう意味イミです。
システムのソフトウェアの流ナガれは図ズ7のとおりです。
図ズ7 システムのソフトウェアの流ナガれ
受信ジュシン側ガワでは「割ワり込コみ」が無ナいときは「MAIN処理ショリ」を行オコナっていて、MAIN処理ショリの内容ナイヨウは、
・各カク表示ヒョウジLEDの制御セイギョ
・入力ニュウリョクレベルの演算エンザン(AD)
となっており、NJW1159への制御セイギョは割ワり込コみの中ナカで行オコナっています。
オーディオ部ブの回路図カイロズを図ズ8に示シメします。NJW1159のオーディオ出力シュツリョクは内蔵ナイゾウバッファー出力シュツリョクを
用モチいています。電源デンゲンはプラスマイナス電源デンゲンが必要ヒツヨウですから今回コンカイは15V電源デンゲンを供給キョウキュウし、内部ナイブで±5Vに
変換ヘンカンして各カクICに供給キョウキュウします。
−5Vはプラスからマイナスへ変換ヘンカンできる「DC/DCコンバータICのTC7660」を用モチいています。
アナログ回路カイロへの電源デンゲン供給キョウキュウですから、TC7660の出力シュツリョクに「LCフィルタ」を追加ツイカして、ノイズの低減テイゲンを
行オコナっています。このICは軽カルい負荷フカのマイナス電源デンゲン用ヨウとしては手軽テガルに使用シヨウできて良ヨいです。
R1〜R4はそれぞれ、入出力ニュウシュツリョクの「接地セッチ抵抗テイコウ」です。NJW1159の入力ニュウリョク抵抗テイコウはデータシートによると
50KΩです。R1,R2の値アタイを100KΩにすれば、全体ゼンタイの入力ニュウリョク抵抗テイコウは50KΩと100KΩの並列ヘイレツになります
から、約ヤク33KΩになります。
 R3,R4の値アタイはNJW1159のバッファー能力ノウリョクが不明フメイなのですが、今回コンカイは100KΩにしています。
赤外線セキガイセン受信ジュシン部ブは図ズ9のように受光ジュコウモジュール 図ズ9 赤外線セキガイセン受信ジュシン部ブ
はROHMのRPM7138-Rを用モチいて、
PICのUSARTへ接続セツゾクしています。
○製作セイサク
基板キバンはサンハヤトの感光カンコウ基板キバンによる手テ作ツクりです。ユニバーサル基板キバンでも良ヨいです。
感光カンコウ基板キバンは片面カタメンの10K(サイズ75×100)で、ケースはTAKACHIのYM-130を用モチいました。
基板キバンはケースに入イれることをお勧ススめします。 図ズ11 蛍光灯ケイコウトウノイズ対策タイサク
赤外線セキガイセン受光ジュコウモジュールはこのままですと
蛍光灯ケイコウトウの光ヒカリにより誤動作ゴドウサする場合バアイがあり、
今回コンカイは図ズ11のように、なるべく受光ジュコウモジュール
に蛍光灯ケイコウトウの光ヒカリが当アたらないようにケースの奥オク
に配置ハイチし、ケースに穴アナ(受光ジュコウ窓マド)を設モウけて
います。
今回コンカイ製作セイサクの送信ソウシン機キとの組クみ合アわせでは、
筆者ヒッシャの環境カンキョウでは蛍光灯ケイコウトウを点灯テントウさせた条件ジョウケン
で約ヤク7mの通信ツウシン距離キョリになっています。
(ただし、蛍光灯ケイコウトウノイズは環境カンキョウにより
大オオきく異コトなり、通信ツウシン距離キョリもこれに左右サユウ
されます)
○基板キバンパターンの注意点チュウイテン
試作シサク機キ完成カンセイ後ゴに各カク特性トクセイを測定ソクテイしました。(測定ソクテイデータについては後述コウジュツを参照サンショウ)
各カク項目コウモクの中ナカで、「Lchの減衰ゲンスイ量リョウが-84dB以下イカでは不足フソクする」結果ケッカになりました。
図ズ12 a ) に試作シサク機キの基板キバンパターンを示シメします。ICのピンは以下イカのとおりです。
1pin : 出力シュツリョクOUTL
2pin : 出力シュツリョクBOUTL
5pin : 出力シュツリョクOUTR
9pin : 入力ニュウリョクINL
10pin : 入力ニュウリョクINR
最初サイショ、1pinのOUTLは出力シュツリョクなので出力シュツリョクインピーダンスは低ヒクいものと考カンガえ、入力ニュウリョク信号シンゴウラインと多少タショウ近チカく
ても良ヨいだろうと判断ハンダンし a ) のパターンにしています。
ところが、Lchの減衰ゲンスイ量リョウが下サがらない原因ゲンインは「INL」と「OUTL」が接近セッキンしている為タメと分ワかりました。
(OUTLとOUTRは使用シヨウしていないので、基板キバンパターンはピンのパッドのみです)
試作シサク機キではOUTLとINLの間アイダに「ガードパターン」を入イれることが出来デキず、仕方シカタ無ナくICの1pinの足アシを
上アげてINLのパターンから遠トオざけて対処タイショしています。
このような「ミスパターン」になったのは「思オモい込コみ」が原因ゲンインです。OUTL,OUTRは出力シュツリョクですが、この
ピンはIC内部ナイブのボリューム出力シュツリョクなので「ハイインピーダンス」です。
「出力シュツリョク」という文字モジで「出力シュツリョク=インピーダンスが低ヒクい」という思オモい込コみです。データシートを読ヨみ返カエすと
「1pin,5pin,9pin,10pinはハイインピーダンス」と、しっかり明記メイキされています。
「減衰ゲンスイ量リョウが下サがらない」原因ゲンインはこのように「クロストーク」が原因ゲンインで、対策タイサク案アンとしては「ガードパターン」を
入イれるか「距離キョリを離ハナす」ことが考カンガえられ、距離キョリを離ハナす場合バアイの例レイを図ズ12 b ) に示シメします。
このような失敗シッパイ例レイはユニバーサル基板キバンでも同様ドウヨウですから、上記ジョウキ注意チュウイ点テンを試タメしてみてください。
ユニバーサル基板キバンの場合バアイは、ガードパターンを入イれることは難ムズカしいと思オモいますので、図ズ13の要領ヨウリョウで
部品ブヒン配置ハイチをすれば良ヨいと思オモいます。
アナログラインにデジタルラインが接近セッキンしないようにマイコンのポート割付ワリツケをすることが重要ジュウヨウです。
写真シャシン2 受信ジュシン機キ内部ナイブの様子ヨウス
7
デジタル制御セイギョライン(DATA,CLOCK,LATCH)については
今回の試作機ではガードパターンは入れていません。
ユニバーサル基板キバンで、線セン材ザイを用モチいての配線ハイセンでは、
配線ハイセン長ナガを短ミジカくする目的モクテキで線セン材ザイをまっすぐに接続セツゾク
するとライン間カンが平行ヘイコウに接近セッキンする場合バアイがあります。
このような配線ハイセンはクロストークの影響エイキョウを受ウけ易ヤスいです。
図ズ14のように信号シンゴウライン同士ドウシはあまり接近セッキンさせない
ことと、これが難ムズカしい場合バアイは信号シンゴウライン同士ドウシを交差コウサ
させます。
また、信号シンゴウラインの束タバ線センは厳禁ゲンキンです。
(GNDについて)
デジタルとアナログが混在コンザイする回路カイロはGND接続セツゾクが重要ジュウヨウです。GND接続セツゾクが良ヨくないと、例タトえば、
・アナログ信号シンゴウにデジタルノイズが乗ノる
 今回コンカイの場合バアイは、AD値アタイがふらつく。音楽オンガク信号シンゴウからデジタル信号シンゴウが聴キこえる。
  などの影響エイキョウがあります。
・デジタルのクロックライン(今回コンカイの場合バアイはNJW1159の制御セイギョライン)に
 ノイズが乗ノって、誤動作ゴドウサを起オこす恐オソれがある。
などの不具合フグアイが発生ハッセイします。
図ズ15に今回コンカイの主オモなGNDを示シメします。
各カクGNDをどのように接続セツゾクするかが
重要ジュウヨウです。
プリント基板キバンの場合バアイは、やたらと、
「ベタGND」にしないで、各カクGND系統ケイトウ
が分ワかるようにしてから接続セツゾクすれば
良ヨいです。
デジタル/アナログ混在コンザイ回路カイロでの
最悪サイアクなGNDパターンは、GNDの
接続セツゾク順番ジュンバンを考カンガえないベタGNDです。
このようにすると確実カクジツにデジタル系ケイ
のノイズがアナログ系ケイに混入コンニュウし、
対策タイサク不能フノウになります。
試作シサク機キにおいても、わざと悪ワルいGND接続セツゾクに
するとオーディオ出力シュツリョクにデジタルノイズ
が混入コンニュウしました。
図ズ15のようにGND系統ケイトウを分ワけて
考カンガえれば、良好リョウコウなGND接続セツゾクに
なると思オモいます。
ポイントは、アナログGNDとデジタルGND間カンが「共通キョウツウインピーダンスを持モたないGND」にすることが
重要ジュウヨウです。
◎送信機ソウシンキの製作セイサク
赤外線セキガイセン送信ソウシン機キは今回コンカイのレポートのメインテーマではありませんが、参考サンコウとして簡単カンタンに説明セツメイします。
○送受信ソウジュシン波形ハケイ
図ズ16に送受信ソウジュシンの波形ハケイを示シメします。
赤外線セキガイセン受光ジュコウモジュールRPM7138-Rの
キャリア周波数シュウハスウは37.9KHzです。
キャリア周波数シュウハスウとは、信号シンゴウ(データ)
を運ハコぶための信号シンゴウで、赤外線セキガイセンの
場合バアイ、38KHz近辺キンペンが多オオいです。
(受信ジュシン側ガワでは、キャリア周波数シュウハスウのみに
反応ハンノウするようなフィルターおよび
増幅ゾウフク回路カイロを使用シヨウすることにより、
他ホカの光ヒカリからの影響エイキョウを受ウけにくく
しています)
37.9KHzの繰クり返カエし周期シュウキTは
T = 1 / F = 1 / 37.9KHz ≒ 26μS 
となり、赤外線セキガイセンLEDを点灯テントウさせるときはこの周期シュウキでON/OFFを繰クり返カエします。
データ(H/L)の長ナガさ(パルス幅ハバ)は受光ジュコウモジュールの規格キカクから600μSとしています。
受信ジュシン側ガワの出力シュツリョクは図ズ16のように「負フ論理ロンリ」です。
USARTのボーレート設定セッテイは
1 / 600μ S ≒ 1666bps  
です。
○赤外線セキガイセンLEDのドライブ
赤外線セキガイセンLEDは流ナガす電流デンリュウが大オオきいほど
放射ホウシャ強度キョウドが大オオきくなり、到達トウタツ距離キョリも
長ナガくなります。
今回コンカイ使用シヨウのLEDは東芝トウシバの
TLN115A(F)で、
・直流チョクリュウ順ジュン電流デンリュウ 100mA(max)
・パルス順ジュン電流デンリュウ 1A(max)
が定格テイカクです。
パルスの条件ジョウケン(周波数シュウハスウ、パルス幅ハバ)により
定格テイカクの値アタイは異コトなりますが、38KHzの周波数シュウハスウで
パルス幅ハバ26μSの条件ジョウケンで、LEDへ流ナガせる
定格テイカク最大値サイダイチを200mAと推定スイテイしました。
図ズ18 ポートでLEDを直接チョクセツ駆動クドウ
一方イッポウ、PICの出力シュツリョクポートは1ピンで最大サイダイ25mAの駆動クドウ能力ノウリョクです。
図ズ18のように、ポート出力シュツリョクを「L」にして駆動クドウする場合バアイ
を「シンク駆動クドウ」、ポート出力シュツリョクを「H」にして駆動クドウする
場合バアイを「ソース駆動クドウ」と言イいます。
いずれにしても、PICは25mAまでしか駆動クドウできません
ので、図ズ17のようにトランジスタを介カイしてLEDを駆動クドウ
する方式ホウシキにしています。
なお、100mAくらいの駆動クドウであれば、トランジスタ1個コでも
駆動クドウできますが、今回コンカイはダーリントン接続セツゾクにして
100mA以上イジョウの設定セッテイでも対応タイオウできるようにしています。
また、この回路カイロはPICから見ミると、シンク駆動クドウであり、
論理ロンリは「負フ論理ロンリ」です。
各部カクブの電圧デンアツ、電流デンリュウは図ズ19のようになります。
例タトえば、100mAくらいを流ナガしたときのトランジスタの
コレクタ・エミッタ飽和ホウワ電圧デンアツをVce、
LEDの順ジュン電圧デンアツをVFとすれば 図ズ19 各部カクブの電圧デンアツ、電流デンリュウ
Vce = 0.8V
VF = 1.4V
と仮定カテイし、 R = 10Ω とすれば図ズ19のように
LEDに流ナガれる電流デンリュウIは
I = ( 3 - 0.8 - 1.4 ) / 10
 = 80mA
となります。
このくらいの電流デンリュウであれば、2SC1815クラスのトランジスタでも良ヨいです。
Rの値アタイは10Ωの半分ハンブンくらいの4.7Ωでも良ヨいと思オモいます。
このほうが到達トウタツ距離キョリは長ナガくなりますが、今回コンカイは到達トウタツ距離キョリは十分ジュウブンと判断ハンダンして10Ωにしています。
◎入出力ニュウシュツリョク特性トクセイ
試作シサク機キの特性トクセイをデータシートの条件ジョウケンどおりで実測ジッソクしてみました。
データシートでは電源デンゲン電圧デンアツが±7V、負荷フカ=47KΩですが、今回コンカイの実測ジッソクは下シタ図ズの条件ジョウケンで行オコナっています。
 測定ソクテイは信号シンゴウレベルが-100dBVくらいになると、基板キバンは金属キンゾクケースに入イれないと正確セイカクな測定ソクテイ値アタイ
になりません。ケース無ナしで基板キバンむきだしの測定ソクテイは無意味ムイミです。
 筆者ヒッシャの実験ジッケン作業サギョウ台ダイは特トクにノイズ等トウに対タイする環境カンキョウが良ヨくないので信号シンゴウレベルが-60dBVくらい
でもアナログ系ケイの測定ソクテイは金属キンゾクケースを用モチい、近チカくのノイズ源ゲン(照明ショウメイ器具キグ等トウ)にも注意チュウイしています。
 以下イカ、測定ソクテイ値アタイを示シメします。「最小サイショウ」、「標準ヒョウジュン」、「最大サイダイ」はデータシートの値アタイです。
(1)最大サイダイ出力シュツリョク電圧デンアツVOM
条件ジョウケン:f = 1KHz   THD=1%    ボリューム=0dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
3.0 4.0 - 2.67 2.67 Vrms
コメント:電源デンゲン電圧デンアツの条件ジョウケンが異コトなります。
     データシートでは±7Vで、試作シサク機キは±5Vですからこのような値アタイです。
(2)電圧デンアツ利得リトクGV
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
-0.5 0 +0.5 0 0 dB
コメント:データシートどおりで問題モンダイ無ナし
(3)チャンネル間カン利得リトク差サΔGV1
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソク*1 単位タンイ
-0.5 0 +0.5 0 dB *1 Lch基準キジュン
コメント:データシートどおりで問題モンダイ無ナし
(4)チャンネル間カン利得リトク差サΔGV2
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=-60dB
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソク*1 単位タンイ
-1 0 +1 -0.2 dB *1 Lch基準キジュン
コメント:データシートどおりで問題モンダイ無ナし
(5)減衰ゲンスイ量リョウ 実測ジッソク
減衰ゲンスイ量リョウ Lch Rch
最大サイダイ減衰ゲンスイ量リョウ 0dB 0dB 0dB
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz   -6 -6 -6
 ボリューム=-95dB  A-weight -12 -12.1 -12.1
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 単位タンイ -18 -18.2 -18.2
- -95 - dB -24 -24.4 -24.4
-30 -30.4 -30.4
MUTEレベル -36 -36.5 -36.5
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz   -42 -42.6 -42.6
    ボリューム=MUTE  A-weight -48 -48.8 -48.8
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 単位タンイ -54 -54.8 -54.9
- -110 - dB -60 -60.8 -61
コメント:Lchの減衰ゲンスイ量リョウが-84dB以下イカ -66 -66.8 -67
     で不足フソクしています。 -72 -72.6 -72.9
-78 -77.9 -78.9
Lchの減衰ゲンスイ量リョウ不足フソクについては、対策タイサク後ゴに特性トクセイが   -84 -82 -84.7
改善カイゼンされました。その結果ケッカは以下イカのとおりで、   -95dB -86.2 -94.3
ほぼ、Rchと同様ドウヨウな結果ケッカになっています。   MUTE -100.5 -108
Lch対策タイサク後ゴ(クロストーク対策タイサク)
減衰ゲンスイ量リョウ Lch
テキスト ボックス: クロストーク対策前
-84 -84.7
-95dB -94.1
MUTE -108
(6)全ゼン高調コウチョウ波ナミ歪ヒズミ率リツ
条件ジョウケン:Vo=1Vrms  f = 1KHz  ボリューム=0dB
  BW=400〜30KHz
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
- 0.005 0.05 0.0013 0.00175 %
コメント:データシートよりかなり良ヨい結果ケッカです。
データシートでの測定ソクテイ条件ジョウケンは帯域タイイキ幅ハバが400Hz〜30KHzです。参考サンコウとして、それ以外イガイの帯域タイイキ
での結果ケッカを以下イカに示シメします。
実測ジッソク
80KHz :帯域タイイキ5Hz〜80KHz   Lch Rch
20KHz :帯域タイイキ5Hz〜20KHz 80KHz 0.0027 0.0023
20KHz 0.0013 0.0016
(7)チャンネルセパレーションCS
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB  A-weight
最小サイショウ 標準ヒョウジュン 最大サイダイ 実測ジッソクL→R 実測ジッソクR→L 単位タンイ
- -100 -90 110 110 dB
コメント:データシートよりかなり良ヨい結果ケッカです。チャンネルセパレーションの測定ソクテイ
     で入力ニュウリョク条件ジョウケンが不明フメイでしたので、信号シンゴウ源ゲン抵抗テイコウRgはゼロΩ、つまり、入力ニュウリョク
     ショートで測定ソクテイしました。本来ホンライはRgの値アタイにいくらかの抵抗テイコウを規定キテイすべき
     かもしれませんが、このような測定ソクテイ条件ジョウケンにしています。
(8)信号シンゴウ体タイ雑音ザツオン比ヒSN
条件ジョウケン:Vin=1Vrms   f = 1KHz    ボリューム=0dB  A-weight
実測ジッソクLch 実測ジッソクRch 単位タンイ
110.9 111.2 dB
コメント:SNはデータシートの項目コウモクにはありませんが、データシートの「出力シュツリョク雑音ザツオン電圧デンアツ」
     に相当ソウトウします。これと比較ヒカクすると約ヤク5dBほど良ヨい結果ケッカです。
     なお、入力ニュウリョク条件ジョウケンとして Rg = 0Ωです。
(8)歪ヒズミ率リツ特性トクセイ
コメント:歪ヒズミ率リツの値アタイについてはデータシートと比較ヒカクしても悪ワルくは無ナいですが、LchがRch
           と比較ヒカクして悪ワルい値アタイです。これについては、試作機シサクキのGNDにどこか問題モンダイ
     があるかもしれません。
◎まとめ
今回コンカイの試作シサクは「思オモい込コみ」によるミスが多オオかったです。パターン設計セッケイでの「クロストーク」に対タイする
ミスは前述ゼンジュツのとおりですが、ソフトウエア設計セッケイにおいても「思オモい込コみミス」をしています。
ここではこのミス(恥ハずかしいミス)は公開コウカイしませんが、データシートは、あらためて、良ヨく読ヨみ、
理解リカイしておくことが完成カンセイへの早道ハヤミチと痛感ツウカンしました。
 音量オンリョウレベルの調整チョウセイ(UP/DOWN)、MUTEは市販シハンのリモコンに慣ナれていますので特別トクベツな感想カンソウ
はありませんが、入力ニュウリョクのオーディオ信号シンゴウレベルの表示ヒョウジは面白オモシロいです。
 特トクに、入力ニュウリョクされる曲キョクのレベルに応オウじてレベル表示ヒョウジLEDの点灯テントウレベルを手元テモトで操作ソウサ(調整チョウセイ)
できるのは便利ベンリです。この発展ハッテン型カタとして、「5-BANDくらいのグラフィックイコライザ表示ヒョウジ」をすると
さらに面白オモシロい機器キキになると思オモいます。
 減衰ゲンスイ量リョウは試作シサク機キでは「-6dB/step」にしましたが、この仕様シヨウが使ツカいやすいです。
あまり、ステップ値アタイが小チイさいと音量オンリョウレベルが大オオきく変化ヘンカするまでに時間ジカンがかかります。
製作セイサクはユニバーサル基板キバンでも可能カノウと思オモいます。ただし、アナログ/デジタル混在コンザイ回路カイロですから
前述ゼンジュツの注意チュウイ点テンを考慮コウリョすれば良ヨいです。