■「デシベル」とは?

 

 増幅度は、「デシベル」という単位を使うと計算が便利になります。

電圧、電流、電力によりデシベルの計算は次のようになります。

  一般的に増幅度を利得(ゲイン)とし、これをG(GAIN)という記号にし、

        ●電圧利得 Gv=20 log10 (出力電圧/入力電圧)  [dB]

        ●電流利得 Gi=20 log10 (出力電流/入力電流)   [dB]

        ●電力利得 Gp=10 log10 (出力電力/入力電力)   [dB]

  であらわされます。

 

▼計算例

図の場合は,電圧利得になりますので、

       Gv = 20 log10 (R2/R1) = 20 log10 30.3 = 29.6 dB  [dB]

                                              約 30dB

       ※dB:デシベル または デービー     かなり省略して  デシ   と発音します。

 

 

▼通信機器ではデシベルの単位が一般的で、よく使われる理由の1つは次のとおりです。

      「増幅器が何段も継続接続される場合に全体の利得計算が簡単になる」からです.

利得は各部のデシベル値の足し算となり、扱う数字の桁も小さくてすみます。