TC74LCXR163245FTは､電源電圧3.3V系システムと5V系システムとの2システム間のインタフェースを可能とした高速CMOS 16回路入り双方向性バスバッファです。
すべての入出力にはトレラント機能が付加されており､パワーダウン時に5.5Vまでの電圧印加ができます (パワーダウンプロテクション機能)。
電源は3.3V系のV_CCBと5V系V_CCAの2電源方式です。伝送方向切り替え入力DIRと､イネーブル入力OEはTTL入力となっています。また､これらは8ビット単位で共通であり､デュアル8ビット構成､シングル16ビット構成のいずれでも使用することができます。
入出力はBバスが3.3 V系､Aバスが5 V系となっています。
DIRを“H”にするとAバスが入力､Bバスが出力となり､DIRを“L”にするとBバスが入力､Aバスが出力となります。イネーブル入力OEを“H”にすると､Aバス､Bバスともにフローティング (高インピーダンス) 状態になります。
すべての出力には26Ωの直列抵抗が付加されており､これにより外付け抵抗なしで反射などによるノイズを抑えることができます。
また､すべての入力には､静電破壊から素子を保護するための保護回路が付加されています。

【特長】

• 5-3V双方向インターフェース
• 出力に26Ωの抵抗が付加されています。
• 高速動作：t_pd=8.5ns(最大)
  　　　　　　(V_CCB=3.3V±0.3V/V_CCA=5±0.5V、Ta=-40〜85℃)
• 低消費電流：I_CC=80μA(最大)(Ta=-40〜85℃)
• 高出力電流：I_OUTA=±12mA(最小)
  　　　　　　I_OUTB=±12mA(最小)
  　　　　　　(V_CCA=4.5V/V_CCB=3.0V)
• パワーダウンプロテクション機能(全入出力)
• AポートおよびV_CCAフローティングを許容(OE=“H”時)
• 高ラッチアップ耐量：-500mA
• 静電破壊耐量：±200V以上(マシン・モデル方式)