マルツ パーツまめ知識
スイッチ特性の見方 その1
◎スイッチ回路例
スイッチ回路例を図1に示します。
「単極単投」などの文字は回路特性を表現していて、単は1などの数字、極は回路、
投は接点を意味しています。
例えば、「単極単投」は回路が1つで、接点数も1つです。
別な表現では「Single Pole Single Throw」を略して「SPST」または「1回路1接点」
などと表現します。
「2極双投」は接点が2つあるものが2回路あるということです。(DPDT、2回路2接点)
これ以外にも「4極双投」、「3極双投」など多極、多接点のものもあります。
◎オルタネイトとモーメンタリ
前記の図1では極数と接点数を表現していますが、機能動作として「オルタネイト」
または「モーメンタリ」と表現します。
図2に押しボタンスイッチを例として、オルタネイトとモーメンタリの違いを示します。
簡単に表現しますと、
オルタネイト → 操作後でも状態保持(接点切換)
モーメンタリ → 操作中だけ状態保持(接点切換)
オルタネイトの代表的な例では「トグルスイッチ」、モーメンタリの代表的なもの
は「タクトスイッチ」です。
ただし、トグルスイッチでは図4のようにモーメンタリもあります。
また、図5のようにポジションが3つのものもあり、両サイドのポジションでは
オルタネイトまたはモーメンタリになります。
図5の例では真ん中のポジションでOFFです。
このようにオルタネイト/モーメンタリ、ポジション数などの組み合わせがさまざまあり、
機能動作を以下のように表現します。
表1  機能例
ON - OFF   単投(1接点)  
ON - ON   双投(2接点)  
ON OFF ON 3ポジション  
ON - (ON) 双投(2接点)、モーメンタリ
(ON) OFF  (ON) 3ポジション、両側モーメンタリ
ON  OFF  (ON) 3ポジション、片側モーメンタリ
( ) がモーメンタリの意味です。
◎ノンショートとショーティング
スイッチの機能(動作)を表現するなかで、「ノンショート」と「ショーティング」と
いう言葉があります。
これは、特にスライドスイッチ、ロータリースイッチなどで区別され、次のような
意味です。
ショーティングタイプは接点切換途中にオープンになると不具合がある場合などに用い、
ノンショートは切換途中のオープンが問題にならない場合に用います。
ただし、ショーティングタイプは図8のような場合、出力同士が接触(接続)し、場合
によってはICなどのデバイスを破壊する恐れがあり、このような用途では注意が必要
です。
▼SS12SDH2 ▼MS500AB