
マルツエレックが毎年開催する「学生アイディア・コンテスト」は、エレクトロニクス分野における学習や研究・開発 に取り組む、全国の大学生・大学院生・高専生の方々のための応援プロジェクトです。
第4回は過去最多となる19件の応募となり、厳正なる審査を経て受賞者を選出いたしました。たくさんの方々にご応募いただきありがとうございました。
受賞されたみなさま、おめでとうございます!

\ 10万円相当のマルツポイントを進呈 /
京都大学大学院 工学研究科
山本 謙太 様
アプリケーション名
電源と負荷の自律的分散協調を実現する
Wi-Fi機能付き双方向AC/DCコンバータモジュール

\ 5万円相当のマルツポイントを進呈 /
帝京大学 理工学部 情報電子工学科
菅谷 直樹 様
アプリケーション名
農地巡回ロボットによる果樹カメムシ類の検出システム
本プロジェクトは、果樹カメムシ類による農作物被害の深刻化に対し、RTK-GNSSとAI画像認識を活用した自律巡回ロボットの導入により、省人化と早期発見を実現しようとする先進的な取り組みです。高精度測位と実画像ベースの検出モデルを組み合わせ、地元農家との協力で実用性と精度の両立を図っている点が特に評価されます。今後の農薬散布との連携など発展性も高く、実フィールドへの応用が期待される優れた農業ロボティクスの事例です。

\ 5万円相当のマルツポイントを進呈 /
大阪大学 基礎工学部
黒田 悠太 様
アプリケーション名
IoTデバイスを用いた学内循環バスの利用動向分析・情報配信
本プロジェクトは、IoTデバイスを用いて大阪大学学内循環バスの利用実態を可視化・最適化しようとする意欲的な取り組みです。赤外線ToFセンサやGPSを用いた乗降者数および位置情報の自動取得により、利用者の分散誘導や運行ダイヤ最適化を目指しており、大学ならではの課題に対する実践的解決策となっています。試作段階ながら、経済性・耐環境性・システム安定性への配慮も見られ、今後の実装・展開にも期待が持てます。運用現場との連携やUI改善にも取り組んでおり、社会実装志向の高い秀逸なプロジェクトです。

\ 3万円相当のマルツポイントを進呈 /
東京農工大学 農学部
林 恵梧 様
アプリケーション名
HEat WEed GOne(ひうぃごーん)小型ロボットと
集光レンズによる熱式の農地雑草防除システム
「HEat WEed GOne(ひうぃごーん)」は、小型ロボットと集光レンズ・電熱線を組み合わせた、熱による新しい雑草防除システムを提案するユニークな取り組みです。雑草種子を50℃程度の熱で無力化するという科学的根拠に基づき、太陽光の有効活用と完全自律運転により、農薬や機械的負荷のない除草を目指しています。特に、高齢化・小規模化が進む日本農業に適した構成と、自給率・環境負荷低減への貢献可能性が高く、実用化に向けた研究開発の展開が期待されます。

\ 3万円相当のマルツポイントを進呈 /
東京都市大学 デザイン・データ科学部
デザイン・データ科学科
荒木 颯 様
アプリケーション名
ComfortROBO 自動操縦型リアレンジ空間制御監視ロボット
ComfortROBOは、騒音検知や空間利用率の測定、カーテン・エレベーターの自動制御、人物検出、SLAMによるリアレンジ空間の動的マッピングなど、多様なセンシング・制御技術を一台の自律移動ロボットに統合した意欲的なプロジェクトです。Jetson Orin NXを中核に、LIDARやマイクアレイ、カメラ、BLEビーコンなど最新のセンサ群を活用し、公共空間の快適性・省エネ・安全性向上を狙っています。まだ構築途上ですが、センサ配置の工夫や実験的アプローチは現実的で、今後の展開が非常に楽しみな研究です

\ 5千円相当のマルツポイントを進呈 /
奈良工業高等専門学校 専攻科 & 立命館大学 理工学部
山田 青空 様 & 小谷 啓人 様
アプリケーション名
スマホをかざすだけでタグ付けと文字起こしができる
下敷きの開発
このプロジェクト「スマホをかざすだけでタグ付けと文字起こしができる下敷き」は、紙ベースの利便性と電子ベースの検索・整理のしやすさを融合させた、革新的なノート活用ツールです。下敷きに搭載された4線式タッチパネルとRFIDにより筆跡を記録し、スマホアプリではOCR(PaddleOCR Lite)と自然言語処理(DistilBERT)を使って自動で文字起こしとタグ付けを実現。ハードとソフトの統合が非常に良く、実用性と技術的完成度が高い点が評価できます。教育現場やビジネスシーンでも広く応用可能なポテンシャルを感じます。

\ 5千円相当のマルツポイントを進呈 /
長崎総合科学大学 総合情報学部 総合情報学科 知能情報コース
杉浦 陽葉 様
アプリケーション名
自動分別ロボット
本プロジェクトは、通行人が気軽に利用できるゴミ箱として、公園などに設置される「自動分別ロボット」の開発を目指す意欲的な取り組みです。カメラや赤外線センサーを用いたゴミの自動認識と分別機構により、燃えるゴミ・燃えないゴミ・リサイクル品などを分類し、混在している場合は返却機能で誤投入を防ぎます。また、動物侵入への対策としてモスキート音を活用するなど、実用面への配慮も見られます。実現すれば、環境保全と利用者の利便性向上の両立が期待されます。

\ 5千円相当のマルツポイントを進呈 /
東京農工大学 工学部
太田 開人 様
アプリケーション名
人型双腕五指ロボットアーム”KAINA”の製作と
機械学習を用いた仮想環境から現実環境への適応
このプロジェクトは、人間の腕のような高自由度・高出力を持つ双腕五指ロボットアーム「KAINA」の開発と、機械学習による仮想環境から実環境への適応を目指す挑戦的な試みです。右腕の完成に続き、EtherCAT通信を用いた高速・高精度な制御基盤の設計も進められており、実機とシステムブロック図からは高度な統合設計力がうかがえます。ヒューマノイドへの発展も視野に入れており、今後の展開に大きな期待が寄せられます
これまでのイベント
過去の学生アイディア・コンテストの概要を掲載しております。
- 2025年5月 【第4回】学生アイディア・コンテスト
- 2024年7月 【第3回】学生アイディア・コンテスト
- 2024年4月 【第2回】学生アイディア・コンテスト
- 2023年10月 【第1回】学生アイディア・コンテスト
次回アイディア・コンテストは2025年10月に開催予定です。
みなさまのご応募お待ちしております!
※詳細は決まり次第ウェブサイト等にてお知らせします
これまでのアイディアコンテストにご参加いただいた大学・高専様
旭川工業高等専門学校・鹿児島工業高等専門学校・電気通信大学・東京電機大学・沼津工業高等専門学校・慶應義塾大学・東京大学・サレジオ高等専門学校・東京農工大学・秋田県立大学・木更津工業高等専門学校・日本大学・都城工業高等専門学校・京都大学・帝京大学・大阪大学・東京都市大学・奈良工業高等専門学校・長崎総合科学大学
本プロジェクトは、Wi-Fi通信機能を備えた双方向AC/DCコンバータモジュールを用いて、電源と負荷間の自律的な分散協調制御を実現しようとする先進的な取り組みです。プラグアンドプレイによる容易な導入、SiC-FETを用いた高効率変換、Wi-Fiによるmsオーダーの同期制御など、実用性と拡張性に優れています。今後の分散型エネルギー社会のインフラ基盤としての応用が期待されます。