学生ならではの自由な発想と、ものづくりへの情熱が集まる
「学生アイディア・コンテスト」。
厳正な審査を経て、第6回の受賞者が決定しました。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
受賞された皆さま、おめでとうございます!

10万円相当のマルツポイントを進呈
三重大学 医学部医学科
胸部心臓血管外科学 4年
宮里 和良 様
アプリケーション名
縫合針の三次元画像による高精度位置姿勢推定と
プロジェクションマッピング併用による運針練習システムの開発

5万円相当のマルツポイントを進呈
近畿大学 建築学部 2年
大久保 碧 様
アプリケーション名
耳拡張 ― 耳介筋EMGによる身体インタフェース
耳介筋の筋電をVRの表情や聴覚の方向選択へ使う発想は独創性が高く、新しい身体インタフェースとして発展性があります。改造AD8232での信号取得を踏まえ、左右3筋をADS1299で同時計測し、XIAO nRF52840で無線化する構成には、着想から専用基板へ進む具体的な道筋があります。乾式電極の装着性に取り組み、VR表現と将来の聴覚拡張を分けている点も評価します。
課題は、耳介筋由来の小さな信号を、顔や顎の筋活動、瞬き、電極のずれと区別できるかです。入力フィルター、バイアス電極、接触状態の確認、アナログ電源とBLE送信のノイズ対策を回路と部品表で具体化してください。
装着中の充電や外部接続を含む電気的な保護、電極の接触圧、皮膚への負担も検証が必要です。複数人で再装着時の再現性、方向判定の混同行列、反応時間を測り、まずVRの1機能で効果を実証すると説得力が増します。
聴覚拡張は今後の課題ですが、本人の予備実験を起点に電子回路開発へ踏み込んだ有力な提案です。

3万円相当のマルツポイントを進呈
大阪大学 工学部 4年
古賀 光一朗 様
アプリケーション名
逃げ場ナビ
小型船に退避方向と動き出すまでの余裕時間を提示する着眼点は、位置表示だけでは残る判断負担に踏み込んだ提案です。AIS受信、固定焦点カメラ、GNSS、IMU、Pi 5の役割と選定理由が明確で、岸壁計測と模型船実験を段階化した構成も評価できます。公開AISデータで予備検証し、未来データを予測へ混ぜない配慮や、事例数・誤警報・等速仮定の限界を示した点は、提案の説得力を高めています。
一方、通過側の判定と安全な避航助言の成立は別に評価する必要があります。距離誤差が大きい条件、AIS情報の遅れ、保持・避航の立場、減速、複数船の接近を扱う方針を具体化してください。
カメラとAISの対象対応、船体動揺を含む方位・距離の校正、信頼できない場合に助言を出さない条件も重要です。部品費94,350円は税抜目安なので、税込総額とPi 5の給電・冷却を再確認する必要があります。
模型船で判断の外れも含めて実証できれば、専門知識と低価格機器を結びつけた有力な開発に発展すると期待します。

1万円相当のマルツポイントを進呈
静岡大学 工学部 機械工学科 / I-arm 3年
野崎 燕仁 様
アプリケーション名
I-arm:義手・第三腕の手なし操作と安全制御モジュール
義手・第三腕の動作候補と本人の実行許可を分け、利用者の意思を保ったまま操作する設計思想を高く評価します。最初の対象を2サーボの低出力卓上モック、10~20gの柔らかい物に絞り、Pico Hで状態管理、IMUで身体入力、FSRとINA219で接触・電流を記録する構成は、段階的な検証に適しています。
USBと外部5Vを分離し、通信復帰後に新しいGOを求め、停止と電源切離しを区別している点も丁寧です。部品表には用途だけでなく測定の限界が示され、構想を過大に説明していないことも評価できます。
実機は未駆動のため、次は指の機構、サーボ入力条件、拘束時の電流、弱い接触の検出可否を確認し、ヒューズ・切離し回路・配線部材を確定する必要があります。手なし入力の選択とGOが混同されないか、停止時に物が落下しないかを試験し、成功率と誤作動の双方を記録してください。
第三腕への展開は支持・荷重条件を別に検証する前提が妥当であり、具体的な試作範囲と制御の工夫が両立した提案です。

1万円相当のマルツポイントを進呈
愛知工業大学 工学部 2年
斉藤 颯士 様
アプリケーション名
森相
樹木と斜面の変化を複数地点で捉え、現地確認が必要な場所を絞るという用途が明確です。加速度と土壌水分に通信品質も加えて同じ時刻軸で比較する着眼点は、単に値を送るだけのセンサー網より現場の判断につながりやすく、評価できます。
樹木2台、斜面2台、中継、PC受信局の役割と部品数量が対応し、電源、配線、固定部材まで具体化されているため、試作の再現性も高い提案です。固定1段の中継と重複排除に範囲を絞り、まず直接通信と比較する計画も実行しやすい内容です。
今後は時刻同期、送信周期、受信待機を含む消費電力と電池寿命を定量化し、森林内の遮蔽・降雨下で受信成功率を測る必要があります。ケースや電池の防水・結露対策、土壌ごとの校正、木の揺れと固定部のずれの区別も重要です。
災害を断定せず点検を支援する位置付けは適切であり、現場記録と照合して見逃し・誤報を評価できれば、社会的な有用性と実装の確かさを両立する有力な作品になると判断します。
■ これまでのイベント
次回アイディア・コンテストは
2027年に開催予定です。
みなさまのご応募お待ちしております! ※詳細は決まり次第ウェブサイト等にてお知らせします
これまでのアイディアコンテストに
ご参加いただいた大学・高専様
- 秋田県立大学
- 旭川工業高等専門学校
- ECCコンピュータ専門学校
- 大阪教育大学
- 大阪大学
- 鹿児島工業高等専門学校
- 鹿児島大学
- 金沢大学
- 木更津工業高等専門学校
- 北里大学
- 九州産業大学
- 京都大学
- 慶應義塾大学
- 埼玉工業大学
- サレジオ工業高等専門学校
- 崇城大学
- 筑波大学
- 帝京大学
- デジタルハリウッド大学
- 電気通信大学
- 東京大学
- 東京電機大学
- 東京都市大学
- 東京農工大学
- 東北工業大学
- 長崎総合科学大学
- 名古屋大学
- 奈良工業高等専門学校
- 西日本工業大学
- 日本大学
- 沼津工業高等専門学校
- 都城工業高等専門学校
- 立命館大学
- 早稲田大学



縫合針と練習対象の三次元画像計測に、荷重の同期記録と投影提示を加え、手技を客観的に振り返る狙いが明確です。既存設備を活用し、追加ロードセル3個、ADS131M08EVM、NUCLEO-H753ZIへつなぐ構成は、部品表とブロック図の対応が具体的です。
同時サンプリング、2.5V励起、入力中点電圧、露光時刻の記録まで検討し、3点反力からMx・Myを求める成立条件とMzを測れない範囲を明示した点を高く評価します。99,511円の計画も既存設備と概算部材を分けており、試作への道筋が最も明瞭です。
次の重要課題は、支持ガイドを通る力の迂回、各成分の干渉、下段センサーへの自重・偏心荷重です。端子配列と許容モーメントを確認し、既知荷重による校正、ADCの実効ノイズ、画像との時間差を実測してください。予算余裕が小さいため治具・接続部材の見積確定も必要です。
学習効果の比較評価まで進めれば、教育上の有用性と計測設計の確かさを兼ね備える作品になります。