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Raspberry Piに重ねて使用する小型で高性能なプロジェクター MEMSレーザープロジェクターモジュール「PiJECTOR」好評発売中!

 今回は、Ultimems社が開発したMEMSレーザープロジェクターモジュール「PiJECTOR」をご紹介します。Ultimems社は、台湾の新北市に本社を置く2014年に設立されたベンチャー企業です。米国のAdvanced Numicro System社が保有する特許を活用して、先進的なMEMSミラー製品を開発しています。

 「PiJECTOR」は、Raspberry Piにスタックして使用するプロジェクターモジュールで、画像のスキャンに完全静電駆動方式2軸ラスタースキャニングミラーを採用しています。この2軸MEMSミラーは、水平軸が28kHz、垂直軸が60Hzの振動数で動作し、40°以上の画角を持つので、レーザープロジェクションディスプレイだけでなく、TOF(Time-of-Flight)センサやLidar(Laser Imaging Detection and Ranging)などに使用することができます。

 「PiJECTOR」は、MEMSミラーを高速駆動させて3色レーザーを反射し、水平垂直2次元方向にラスタースキャンすることで、HD(720p @60Hz)の高解像度画像を投影します。また、光が直進してほとんど広がらないレーザーを光源に用いているため、距離や投影面に影響されず常にピントを合わせることができます。既存のプロジェクターに比べると小型/軽量で、動作音がなく発熱もわずかです。使い方は簡単で、microSDカードをRaspberryPiに差し、本体をRspberryPiに取り付けて電源を入れるだけです。
 

【PiJECTORの特長】
○Raspberry Pi 4B/3B+、3A+、3B/2B/1B+、1A+/Zero、W、WHに対応。
○4つのモードを搭載:PiJECTOR上のジャンパーパッドをオープン/ショートし、RaspberryPi OSの設定をすることでモードを切り替えます。
 モード1(1677万色入力):出荷時のモード。表示色数が最も多い24ビットRGB888カラーモードです。ビデオ信号でGPIOの40ピン全てを使います。
 モード2(26万色入力+GPIO 26/27):表示色数を18ビットRGB666に抑えることで、ビデオ信号で使用するGPIOピンを減らしたモードです。ユーザーがRaspberry PiのGPIO 26/27ピンを自由に使用できます。例えば、照度センサーを追加して部屋の明るさを検知できます。
 モード3(26万色入力+GPIO 26+ボタン):表示色数を18bit RGB666に抑え、ユーザー側でGPIO 26と、PiJECTOR上のボタンを使用できるようにしたモードです。PiJECTOR上のボタンで、Raspberry Piのシャットダウンなども行えるようになります。
 モード4(26万色入力+I2C):表示色数を18ビットRGB666に抑え、ユーザー側でRaspberry PiのI2Cインターフェースを使用できます。キャラクターLCDで再生中の動画名を表示したり、他のマイコンと連携などができます。
 

【PiJECTORの仕様】
・光源:RGBレーザーダイオード(赤:120mW/632~642nm、緑:80mW/515~530nm、青:80mW/440~460nm)
・解像度:HD 720P(1280×720)
・フレームレート:60fps
・輝度:23lm±10%
・コントラスト:80,000:1
・投影サイズ:1.6inch @5cm、3.2inch @10cm、16inch @50cm
・電源:Raspberry PiのGPIOピン、microUSB(PWR IN) DC5.0V/0.6A(max)
・動作温度範囲:0℃~+35℃、湿度50%RH(結露なきこと)
・サイズ:56×69.55×32.2mm

 

PiJECTOR MEMSレーザープロジェクターモジュール for Pi
【HD301D1-R1】 17,500円

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