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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「IoT用に適切なRTOSとマイクロコントローラプラットフォームを選択する方法」

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、高機能なIoT機器に採用するRTOSの適切な選び方とRTOSを実際に評価するためSTMicroelectronics社ルネサスエレクトロニクス社のプラットフォームについて解説した記事をご紹介します。

■IoT用に適切なRTOSとマイクロコントローラプラットフォームを選択する方法

 IoTデバイスは、AIなどを取り入れてどんどん高機能になっていきます。そこで、スケジューリングやタイミング処理に有利なリアルタイムOSを採用することが最善の方法になりますが、特定のアプリケーションに適切なRTOSを選択するのは簡単ではありません。コストも重要ですが、移植や実装が容易かどうか、サポートが充実しているかなども考慮する必要があります。

 一般的に、アプリケーションに適切なRTOSを選択する場合、「法的責任と負担」、「性能」、「特長」、「コスト」、「エコシステム」、「ミドルウェア」、「RTOSベンダー」、「エンジニアリング志向」などのカテゴリを考慮しなければなりませんが、Kepner-Tregoe(KT)マトリクス(下図)を使用すると様々な異なるRTOSを評価することができます。これは、上記のカテゴリに対する選定基準を明らかにし、それを一列に一覧表示しようというものです。各基準には、その重要度を1から5の尺度でランク付けする重みをつけます。そして、数値の最も高いRTOSが、基準に最も適したRTOSということになります。

 RTOSを選定しても実際に要求を満たしているかどうかを確認する必要があります。そこで、【アプリケーションラボ】の解説記事では、オープンソースのFreeRTOSとExpress Logic社(マイクロソフト社が買収を発表)のThreadXをサポートするSTMicroelectronics社とルネサスエレクトロニクス社のマイコンボードを紹介しています。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

STM32F429 Discovery
【STM32F429I-DISC1】 5,747円
STM32F7 Discovery
【STM32F746G-DISCO】 7,093円
STM32L0 Nucleo
【NUCLEO-L073RZ】 2,770円
Renesas Synergy™ SK-S7G2
【YSSKS7G2E30】 12,500円
Renesas Synergy™ TB-S5D5
【YSTBS5D5E10】 4,980円
Renesas Synergy™ AE-Cloud1
【YSAECLOUD1】 20,800円

 

下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
 
■指紋認証を使用してマイクロコントローラベースのIoTデバイスのセキュリティを高める方法
 指紋によるセキュリティは実装が難しかったのですが、最近になって実装が容易な既製のハードウェアとソフトウェアが登場しています。ここでは、指紋認識の基本について説明し、DFRobot社が開発した自己完結型の指紋登録/検証ユニットSEN0188について、特長と使い方を詳しく解説します。
 
スマートセンサに内蔵される機械学習コアを使用して「常時オン」モーショントラッキングを最適化
 モーショントラッキングは、映像内にある特定のポイントを検知してその位置を追いかけることです。この機能を常にONにしておくと消費電力が増えてしまいます。ここでは、STMicroelectronics社のスマートモーションセンサを使用して、低消費電力で、常時オンのモーショントラッキングを可能にするソリューションを紹介します。

 

 

 

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