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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「Z-Waveを時間をかけずに構成:スマートホームネットワークを可能にする2つの事前認証済みソリューション」

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、ホームオートメーションに適した無線通信プロトコルZ-Waveの詳細とSilicon Labs社のZ-Waveスターターキットについて解説した記事をご紹介します。

■Z-Waveを時間をかけずに構成:スマートホームネットワークを可能にする2つの事前認証済みソリューション

 Z-Waveは、デンマークのZensys社が2003年頃に開発した低消費電力で長時間の運用が可能な無線通信プロトコルです。Zensys社は2008年に米国Sigma Designs社に買収され、2018年にSilicon Labs社がZ-Waveの権利をSigma Designs社から買い取り現在に至っています。Z-Waveは免許が不要な900MHz帯の電波を使用し、通信速度は9.6kbpsまたは40kbpsで、通信距離は屋外で最大約30mです。メッシュ型ネットワークを採用しているので、機器同士が通信を中継することで、4回ホップを行って150mまで通信範囲を拡げることができます。機器の増設は簡単で、最大232個まで増やせます。

 Z-Waveは、用途をスマートホームのみに特化して仕様を複雑にしていないため、ワイヤレス通信に要する消費電力が驚くほど低く、セキュリティ面で非常に安全で信頼性が高いという特長があります。日本ではあまり普及していませんが、欧米ではホームオートメーション用途として照明器具の制御、セキュリティシステム、サーモスタット、窓やドアの開閉確認、ガレージドアの開閉装置などに広く採用されています。日本では、KDDIがスマートホームサービスau HOMEにおいて、Z-Wave対応製品を提供しています。

 【アプリケーションラボ】の解説記事では、Silicon Labs社が提供するZen GeckoファミリのZ-WaveデバイスであるスマートモデムSoC EFR32ZG14とZGM130S SiPモジュールの詳細ならびにZ-Wave製品の開発を簡単に始められるZ-Wave 700スターターキット(上の写真)の使い方などを詳しく解説しています。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

 

Z-Wave 700スターターキット
【SLWSTK6050A】 45,275円

 

下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。

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