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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「高精度アセットトラッキングおよび屋内位置決めにおけるBluetooth 5.1対応プラットフォームの使用(第1部)」

「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、2019年1月に公開されたBluetooth 5.1の方向検知機能の詳細と方向検出アプリケーションを実装可能なプラットフォームについて解説した記事をご紹介します。

■高精度アセットトラッキングおよび屋内位置決めにおけるBluetooth 5.1対応プラットフォームの使用(第1部)

 2016年に公開されたBluetooth 5.0の仕様では、メッシュネットワークに対応し、通信速度や通信範囲、通信容量の拡大が図られましたが、今年になって新たに方向探知機能が追加されたBluetooth 5.1の仕様が公開されました。

 Bluetooth 5.1では、到来角(AoA)と離脱角(AoD)に基づいたアセットトラッキング屋内位置決めシステムなどの位置情報アプリケーションを開発できるようになります。アセットは資産と訳されますが、価値のあるもの全般を指します。すなわちアセットトラッキングとは価値のあるものを追跡することです。Bluetooth 5.1の方向検知機能は、個人的な用途としては携帯電話などを探すときに役立ちますが、それよりも物流システムや展示会などにおける商品管理に、より大きな効果を発揮します。

 Bluetoothの受信信号強度インジケータは、既知の地点からの距離を推定するために使用できましたが、この精度ではアセットトラッキングなどのアプリケーションで使用するには不十分です。Bluetooth 5.1ではセンチメートル精度の位置情報サービスアプリケーションが可能になります。

 上の左図に示したように、受信デバイスはAoAを使用して目的とする対象物を追跡することができます。また、右図に示したように、受信デバイスはAoDを使用して複数のオブジェクトからの角度とその位置を検出し、空間内における自分自身の位置を特定することができます。

 【アプリケーションラボ】の解説記事では、Bluetooth 5.1の方向探知で使用されている検出技術や信号方向の計算方法について詳しく解説しています。また、Bluetooth 5.1に対応したデバイスとして、Dialog Semiconductor社のDA14691、Silicon Labs社のEFR32BG13、Nordic Semiconductor社のnRF52811などを紹介しています。第2部では、これらのデバイスを使って位置情報サービスアプリケーションを構築する方法について解説する予定です。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

 

DA14691マルチコアBLE5.1 SoC
【DA14691-00000HQ2】 794.87円
EFR32BG13 Blue Gecko BLE5.1 SoC
【EFR32BG13P532F512GM48-C】 1,083.75円
RF52811 BLE5.1方向検知SoC
【NRF52811-QFAA-R】 648.05円

 

下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
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