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繰り返しの使用に強いパナソニックのSDカード 産業用/業務用SDカード「FXシリーズ」と「SCシリーズ」好評発売中!
ここでは、データ保持の安全性を高めたパナソニックのSDカードをご紹介します。現在ではSDカードの容量も大きくなり、ハードディスクの代わりに使用する機会も増えています。半導体の集積度が向上したことが最大の理由ですが、それ以外にデータを記憶する方法が改善されていることも理由の一つです。
SDカードには、電気的にデータの書き換えが可能なNANDフラッシュメモリが使用されていますが、メモリセルにデータを保持する方法に、SLC、MLC、TCL、QLCなどがあります。 SLC(Single Level Cell)は、1つのセルに1ビットのデータを保持するもので、記憶できるデータは0と1です。MLC(Multi Level Cell)は、1つのセルに2ビットのデータを保持するもので00、01、10、11の4種類のデータを記憶できます。 TCL(Triple Level Cell)は1つのセルに3ビットのデータを、QLC(Quad Level Cell)は1つのセルに4ビットのデータを保持し、それぞれ8種類、16種類のデータを記憶できます。 したがって、QLCはSLCの8倍のデータを記憶できますが、良いことばかりではありません。SLCでは10万回程度の書き換えが可能であるのに対し、 QLCでは数100回程度になってしまい、 安全を考えると書き換え回数はさらに減ってしまいます。
パナソニックでは、大容量ではありませんが産業用/業務用として安全性を高めたSLCタイプとMLCタイプのSDカードを販売しています。SLCタイプは約60,000回の書き換え回数を保証し、MLCタイプは約2,000回の書き換え回数を保証しています。
そのほか、突然の電源遮断から保存済みのデータと本体を保護するリカバリー機能や、ビットエラーの自動リフレッシュ機能、書き換えを平準化するウェアレベリング機能などを採用し、過電流による発煙/発火を防ぐヒューズも搭載しています。さらに、物理的強度(SD規格の2倍)や動作温度範囲の向上(-40℃~+85℃)も図られています。