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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「ポータブルスピーカやスマートヘッドセットへの音声アシスタントの組み込み」

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、最近は当たり前になってきた音声アシスタントの機能をAmazon AVSを使って実現する方法について解説した記事をご紹介します。

■ポータブルスピーカやスマートヘッドセットへの音声アシスタントの組み込み

 現在では、AppleのSiriやMicrosoftのCortana、AmazonのAlexa、Google Assistantなどの音声アシスタントがスマートフォンやパソコン、スマートスピーカーなどに活用されています。アマゾンは、この会話型音声認識の技術Amazon AVS(Alexa Voice Service)を無償で提供しています。すなわち、AVSのAPIやドキュメント、サンプルコードなどが公開されているので、開発者は音声認識や自然言語解析について学習しなくても、すぐに自社の製品にAlexaの機能を導入することができます。そこで、その際に利用できる音声キャプチャソリューションが、Cirrus Logic社、XMOS社、Qualcomm社などから販売されています。

簡単にAmazon AVSを導入するには、Raspberry Pi 3とリファレンスボードで構成されたCirrus Logic社の音声キャプチャ開発キット「598-2471-KIT」が役に立ちます。リファレンスボードには、スマートコーデックCS47L24とデジタルMEMSマイクロフォンが搭載されており、独自のSoundClearアルゴリズムを使って音声制御やノイズ抑圧、エコーキャンセルなどを行うことができます。

また、XMOS社の「XK-VF3500-L33-AVS」は、2チャンネルの全二重音響エコーキャンセラ(AEC)を実現したXVF3500ボイスプロセッサを搭載し、離れた場所からでも音声で操作が可能なVocalFusionステレオ開発キットです。残響除去や自動ゲイン制御、ノイズ抑圧などを行うことで、騒音の多い環境でも明瞭な音声対話ができます。

 Qualcomm社は、Google Assistant用に「DK-QCC5124-GAHS-A-0」というスマートヘッドセット開発キットを販売しています。この製品は、Google AssistantアプリがインストールされているAndroidスマートフォンで、押ボタンによる音声アシスタントを利用することができます。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

 

AVS用音声キャプチャ開発キット
【598-2471-KIT】 48,958.95円
VocalFusionステレオ評価キット
【XK-VF3500-L33-AVS】 61,686.32円
スマートヘッドセット開発キット
【DK-QCC5124-GAHS-A-0 】 36,596.84円

 

下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。

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