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インフィニオン社製ハーフブリッジドライバーICの評価が簡単にできる IRSM808-204MH DIP化基板「DIP-IRSM808-204MH」好評発売中!

 マルツエレックではInfineon Technologies社製のモーター駆動用ハーフブリッジドライバーICを簡単に試せるDIP化基板「DIP-IRSM808-204MH」を開発しました。本ボードの制御信号の端子はブレッドボードのサイズに対応しているので、すぐに実験を始めることができます。基板上では、電流が多く流れるラインとGNDパターンを大きくとり、各ピンの配線も太くしています。



 

IRSM808-204MHは、インフィニオン社のCIPOS Nanoファミリに属するインテリジェントパワーモジュール(IPM)で、耐圧250V、最大出力電流20A、超小型のハーフブリッジドライバーICです。インフィニオン社は、2015年に米International Rectifier(IR)社を買収したのを機にIPM事業を統合し、製品ブランドをCIPOS(サイポス)に統一しました。CIPOSには、サイズや耐圧別にNano、Micro、Tiny、Mini、Maxiという5種類の製品ラインナップがあります。CIPOS Nanoは、家電や小型産業機器向けのコンパクトなIPMファミリです。IRSM808-204MHは、dyson製のヘアードライヤーにも採用されているそうです。

 なお、IPMは電力を制御するMOSFETやIGBTに駆動回路や保護機能を組み込んだデバイスで、部品点数を減らし設計や製品化を迅速に行えるというメリットがあります。また、IPMを用いてモーターを制御する際、正転と逆転を行うにはスイッチ素子を4個使ったフルブリッジ(Hブリッジ)ドライバーが必要ですが、同一方向のみの回転でよい場合はスイッチ素子が2個のハーフブリッジドライバーが使用されます。

●IRSM808-204MHの主な仕様
 ・ゲートドライバーとブートストラップ機能を集積
 ・RDS(on)が0.15Ω(max)と小さい(@25℃)トレンチMOSFET構造
 ・両チャンネル共に低電圧ロックアウトで保護
 ・両チャンネルの伝搬遅延をマッチング
 ・損失とEMIをトレードオフしてdV/dtを最適化
 ・入力ロジック電圧は3.3V互換
 ・モーター出力範囲:80~200W
 ・モーター出力定格:205W(max)(@10kHz)
 ・アイソレーション:1500VRMS(min)
 ・ROHS準拠
 ・PQFN(8×9mm)面実装パッケージ 

IRSM808-204MH DIP化基板
【DIP-IRSM808-204MH】 3,480円

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