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IoT機器向けのRL78/G1Pマイコンを搭載した開発キット 「RL78/G1Pファーストプロトタイピングボード」好評発売中!

 今回は、ルネサスエレクトロニクス社の最新マイコンRL78/G1Pを搭載した「RL78/G1Pファーストプロトタイピングボードをご紹介します。RL78/G1Pは、12ビットA/Dコンバータや10ビットD/Aコンバータを搭載し、24/32というピン数の少ない汎用マイコンで、IoT機器や小型の製品に適しています。本ボードには、32ピンのRL78/G1Pが搭載されています。

RL78/G1Pファーストプロトタイピングボードの外観

 本ボード上には、E2エミュレータLite相当のエミュレータ回路が搭載されているので、別途にエミュレータを用意しなくてもプログラムのデバッグや書き込みができます。また、Arduino Nano互換ヘッダとPmodインターフェースが標準で搭載されています。Arduino Nano互換ヘッダは、兼用でRL78/G1Pの全ピンにアクセスできるようになっています。

RL78/G1Pファーストプロトタイピングボードの機能

 ルネサス社のRL78マイコンは、旧NECエレクトロニクス社の78K0Rを発展させたマイコンで、低価格で低消費電力を特長としています。CPUコアとして、S1、S2、S3の3種類が用意されています。S1コアは78K0Rを引き継いだ形になっていて、8ビットマイコンといえるアーキテクチャになっています。S2コア、S3コアが16ビットアーキテクチャで、S3コアには乗除算積和演算命令が追加されています。

 RL78/G1xは汎用用途のファミリですが、LCD用としてRL78/L1x、ASSP用としてRL78/I1x、車載用としてRL78/F1xなどのファミリがあります。CPUコアの違いと周辺機能の違いにより様々な製品ラインナップがあります。

 汎用のRL78/G1xの場合、S1コアではRL78/G10、S2コアではRL78/G13、S3コアではRL78/G14がベースとなるマイコンです。RL78/G1PではS2コアが採用されています。

●RL78/G1Pマイコンの主な仕様
 ・RL78コア
 ・プログラムフラッシュ:16KB
 ・データフラッシュ:2KB
 ・SRAM:1.5KB
 ・システムクロック:20MHz
 ・オンチップ発振器クロック:32MHz(高速)、15kHz(低速)
 ・I/Oポート:CMOS入出力×28、CMOS入力×3、
  Nchオープンドレイン入出力(6Vトレラン ト)×2
 ・タイマ:16ビット(TAU)×4、ウォッチドッグタイマ(WDT)×1
 ・インターフェース:CSI、UART、I2C(2スレーブアドレス)
 ・8/12ビットA/Dコンバータ×8、10ビットD/Aコンバータ×2
 ・クロック/ブザー出力×2、パワーオンリセット
 ・DMA×2、外部割り込み端子×6
 ・電源電圧:2.7~3.6V
 ・動作周囲温度:-40℃~+85℃
 ・パッケージ:32ピンLQFP

RL78/G1P Fast Prototyping Board
【RTK5RLG1P0C00000BJ】 3,800円

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