新商品情報
ニューラルネットワークプロセッサ(NPU)を搭載したAIアプリケーション用ボード「Tinker Edge R」好評発売中!
今回は、ASUS社のエッジコンピューティング用のシングルボードコンピュータ「Tinker Edge R」をご紹介します。「Tinker Edge R」は今年の1月に発売された「Tinker Edge T」に続くAIアプリケーション用のボードコンピュータで、複数の機械学習フレームワークをサポートし、多くの一般的な機械学習モデルをコンパイルして実行できます。
「Tinker Edge R」は、中国Rockchip社製のRK3399Pro SoCを搭載しています。RK3399Proは、CPUにArm Cortex-A72デュアルコア(1.8GHz)とArm Cortex-A53クワッドコア(1.4GHz)によるbig.LITTLEアーキテクチャを採用しています。big.LITTLEアーキテクチャは、処理能力が高いコアと消費電力の低いコアを組み合わせて、負荷に応じてCPUを切り替えることで、高い性能を維持しつつ消費電力を抑える技術です。また、GPUにArm Mali-T860 MP4(800MHz)を採用したNPUを搭載し、1.5Wの電力で最大3TOPS(Tera Operations per Second)の演算を実行することができます。
メモリは、システム用にLPDDR4 4Gバイト、NPU用にLPDDR3 2Gバイトが搭載されています。ストレージには、オンボードで16GB eMMCとSD3.0インターフェースが搭載されています。
「Tinker Edge R」の周辺機能には、ディスプレイとタッチスクリーン用にMIPI-DSI、カメラ用に2個のMIPI-CSI、フルサイズのHDMIポート、USB Type-A、USB Type-C、ギガビットLAN、Wi-Fi/Bluetooth、4G/LTE拡張カード用のミニPCI Express Miniスロットなどを搭載しています。ピンヘッダーは、GPIO用40ピンとリカバリ用、パワーONスイッチ用、リセットスイッチ用、DCファン用、RTCバッテリー用の各2ピンが搭載されています。
電源(12V~19V)は、DCジャックまたは4ピンヘッダーのいずれかで供給します。最大65Wまで供給できるので、複数のデバイスを接続しても安定して動作します。供給する電流/電圧が大幅に変化すると電源保護回路が働き、ボードと接続されているすべてのデバイスを保護します。
ボードサイズは、100mm×72mmです。「Tinker Edge R」でサポートされているDebian OSは、ASUS社のWebページからダウンロードすることができます。新たに用意されたTinker Flash Toolを使用すれば、ストレージのeMMCへのOSの書き込みが簡単にできます。
Tinker Edge R 【ASUS-TE002-R】 26,980円 |
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