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PythonでI/O制御ができるマイコンボード 「MicroPython pyboard v1.1」好評発売中!
今回は、micropython.orgが開発したMicroPython pyboardをご紹介します。入門用のプログラミング言語というと、昔はBasicでしたが現在はPythonということになるようです。Pythonは、C言語などに比べると短いコードでわかりやすいプログラムを書くことができます。いろいろな言語がある中で、Pythonがよく使われるようになった理由ははっきりしませんが、GoogleやAndroidのアプリに多く採用されていることがあるようで、ライブラリが他の言語に比べて充実しています。
MicroPythonは、オーストラリアのDamien George氏が開発し、2014年に公開されたpyboardに付属する形で最初のバージョンがリリースされました。マイコンで動作するように最適化されたPython 3の処理系であり、最近ではMicro:bit用のプログラミング言語としても注目されています。MicroPythonは、パソコンからマイコンや組み込みシステムに簡単にコードを転送できるように、Pythonとの互換性が保たれています。
MicroPython pyboardは、STM32F405RG(168MHzのCortex-M4、1024KBのフラッシュROM、192KBのRAM)を搭載した、MicroPythonを実行できるマイコン開発ボードです。ヘッダー付きのタイプとヘッダーが実装されていないタイプがあります。ボード上には、電源とシリアル通信用のmicroUSBコネクタ、microSDカードスロット、MMA7660(3軸加速度センサ)、31個のGPIO、4個のLED、リセットスイッチ、ユーザスイッチなどが装備されています。
使い方は、USB経由でパソコンに接続すると、パソコンからはPythonスクリプトを保存するUSBフラッシュドライブとして見えます。プログラミング用のシリアルPythonプロンプト(REPL)を使用してPythonスクリプトを作成し、ボードに保存すれば実行可能になります。内蔵されているpyboardモジュールには、UART、I2C、SPI、ADC、DACなど、ボード上で使用可能なペリフェラルを制御するための関数とクラスが含まれています。
●MicroPython pyboardの主な仕様
・搭載MPU:STM32F405RG(168MHz浮動小数点付きCortex-M4)
1024KBフラッシュROM、192KB RAM
・microUSBコネクタ(電源とシリアル通信用)
・microSDカードスロット
・センサ:MMA7660(3軸加速度センサ)
・リアルタイムクロック(オプションでバッテリバックアップ可能)
・GPIO×56
・12ビットA/Dコンバータ×3、アナロググラウンドシールド×4
・12ビットD/Aコンバータ×2
・LED×4(赤、緑、黄、青)
・リセットボタン、ユーザスイッチ
・3.3V LDO電圧レギュレータ(最大250mA、入力電圧範囲3.6V~16V)
・ファームウェアアップグレード用のROM内のDFUブートローダ
MicroPython pyboard ヘッダー付き 【DEV-14413】 6,432円 |
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MicroPython pyboard ヘッダーなし 【2390】 5,782円 |
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