デバイス
16ビットの分解能で明るさを検出できる、デジタル光センサ「ISL29023」好評発売中!
今回は、ルネサスエレクトロニクス社のデジタル光センサ「ISL29023」をご紹介します。このデバイスは、ルネサス社が2017年に買収した米国Intersil社が2009年に発表した製品です。Intersil社は、1967年に設立された歴史のある半導体メーカーで、CMOS構造のマイコンやメモリ、さらにICL8038という波形発生ICなど特長のある半導体を数多く開発しています。Intersil社は1988年にHarris Semiconductor社に買収されましたが、1999年にHarris社から別れて再び独立しました。そして、パワーデバイスやセキュリティ関連などのアナログデバイスに注力していました。
ISL29023は、SMBus対応のI2Cインターフェースを備えた光/デジタルコンバータで、フォトダイオードアレイで検出した光の強度を16ビットデータに変換してシリアルで出力します。ISL29023は、I2Cインターフェースを通したソフトウェアとハードウェアによる割り込みをサポートしており、A/D変換のスタート/ストップや下記の測定ルクス範囲の選択などを行うことができます。
範囲1:0.015~1,000ルクス
範囲2:0.06~4,000ルクス
範囲3:0.24~16,000ルクス
範囲4:0.96~64,000ルクス
A/Dコンバータは、人工的な光源から生じる50Hzや60Hzのフリッカを除去することができ、人間の目の反応に近づけることが可能になっています。A/D変換時間は標準で90msですが、発振周波数や分解能に応じて11μs~90msに調整できます。また、消費電力を抑えるために2つのパワーダウンモードが用意されています。
用途は、モバイルデバイス、デジタルカメラ、テレビ、IoT機器、産業用および医療用光センシングアプリケーションなどです。
●ISL29023の主な仕様
・分解能:16ビット
・電源電圧範囲:2.25V~3.63V
・消費電流:85μA(max)
・シャットダウン時の電流:0.3μA(max)
・I2C電源電圧:1.7V~3.63V
・動作温度範囲:-40℃~+85℃
・パッケージ:L6 2×2.1(6 Lead ODFN)
デジタル光センサ 【ISL29023IROZ-T7】 640円 |
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ISL29023評価ボード 【ISL29023IROZ-EVALZ】 38,811円 |
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