IoT

Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「Electric ImpのプラットフォームでIoT製品開発をジャンプスタート」

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、その中からIoT機器の開発をサポートするプラットフォームに関する解説記事
■Electric ImpのプラットフォームでIoT製品開発をジャンプスタート

の概要をご紹介します。

 最近では、すぐにクラウドに接続できる機能を搭載したIoT機器開発ボードが増えてきましたが、Electric Impは数年前からサーバー接続を重要な機能としていた製品です。Electric Impは、IoT機器とクラウドを接続するプラットフォームの製品名であり、開発した企業名でもあります。Electric Imp社は、2011年に設立されたカリフォルニア州ロスアルトスに本社を置く企業です。

 IoT機器を開発するためには、センサーやアクチュエーターを制御するハードウェア技術に加えて、ネットワークに接続してデータ収集や制御、データ管理を行うサーバー構築技術が必要になります。ただし、ネットワークに接続したり、サーバを構築する技術はあらゆるIoT機器に必要な要素ですが、他社製品と差別化するには無関係といえます。しかしながら、技術革新が非常に激しい技術分野です。したがって、IoT機器を開発する企業がこの部分に注力するのは得策ではなく、自社独自の機能開発に重点を置きたいものです。Electric Impは、そのような要求に応える製品です。

 【アプリケーションラボ】の技術解説では、Electric Impプラットフォームの概要とIoT機器の開発方法を紹介しています。Electric Impプラットフォームは、Wi-Fi通信モジュールimpModuleを搭載した開発キット、Web上での開発環境impIDE、Agentの管理実行を司るimpCloudで構成されています。impModule搭載ボードのWi-Fiとアカウントの設定方法に特長があり、スマートフォンのアプリを使用します。すなわち、BlinkUpというアプリを使って、スマートフォンの画面を点滅させてボード上のフォトトランジスタにデータを送ります。正常に設定できると、モジュールIDがimpCloudに登録され、impCloud上の開発環境impIDEを使用できるようになります。

 impIDEでは、C言語に類似したSquirrelというスクリプト言語を使ってアプリケーションを開発します。サーバー側のプログラムはAgentコードと呼ばれ、これによりWebサーバーを自分で用意しなくてもサーバーサイドのプログラミングを行うことができます。インターネットへの接続は、impCloudを介してセキュアに行われます。

 以上のように、Electric Impプラットフォームを使用すれば、ネットワーク技術やサーバー構築技術に精通していなくても、IoT機器の開発を容易に行うことができます。是非、参考にしてください。なお、impModuleの製造は村田製作所が行っています。

 

WI-FIモジュール(2.45GHz/5GHz) imp005
【LBWA1UZ1GC-901】 2,655円
imp005ブレークアウトボード
【IMP005-1-ND】 6,236円
WI-FIモジュール(2.45GHz) imp003
【LBWA1ZV1CD-716】 2,799円
imp003ブレークアウトボード
【IMP003-BREAKOUT】 4,004円

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