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Google Edge TPUを搭載した機械学習用開発ボード「Google Coral Dev Board(JP version)」好評発売中!

 最近はAIの活用が本格的になってきましたが、加えてエッジコンピューティングが技術開発の中心になりつつあります。すなわち、IoT機器などに低価格でAI機能を持たせることが可能になり、ネットワークに接続しなくても端末側で機械学習(ML推論)ができるようになってきました。

 Coral Dev Boardは、Googleが開発した低コストで高性能な機械学習用ASICのEdge TPUを搭載したシングルボードコンピュータです。Coralは、Googleのエッジ端末の開発プロジェクト名であり、製品のブランド名でもあるようです。

 TPU(Tensor Processing Unit)は、AI処理を高速化するためにGoogleが開発したプロセッサで、主にクラウドサービス側での使用を想定したものでした。TPUは、メモリへのアクセスを極力減らして演算処理を高速化させ、消費電力を減らして演算器を大幅に増やすという構成になっています。Edge TPUはエッジ端末用に開発されたデバイスで、8ビットの演算のみをサポートしています。高速に機械学習ライブラリ(TensorFlow Lite)を実行させることができ、たとえば高解像度の動画上でフレームごとに複数のAIモデルを30フレーム/秒で同時に実行させることができます。

 Coral Dev Boardは、Edge TPUに加えてクアッドコアのARM CPUとGPUを内蔵したNXP社のSoCや、LPDDR4 1GB、8GB eMMC、ワイヤレス無線などを搭載したSoM(System on Module:48mm×40mm)とベースボード(88mm×60mm×24mm)によって構成されています。

ベースボードには、USB2.0/3.0ポート、DSIディスプレイインターフェース、CSI2カメラインターフェース、Ethernetポート、microSDスロット、スピーカー端子、40ピンGPIOヘッダーなど、プロトタイプの開発に必要なすべての周辺機能が搭載されています。

 用途としては、予測メンテナンスや異常検出、マシンビジョン、ロボット工学、音声認識などがあります。

 

 【サポート】
・対応OS:Mendel Linux(Debian)
・サポートフレームワーク:TensorFlow Lite
・言語:Python、C++

 

Google Coral Dev Board(JP version)
【102110297】 19,800円

 

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