デバイス

エッジ向けAIやロボット用のコンピューティングデバイス「NVIDIA Jetson TX2開発者キット」好評発売中!

 NVIDIA社はグラフィック処理を高速化するGPUで有名な企業ですが、現在はGPUをAIに活用することに力を注いでいます。NVIDIA社のJetsonシステムは、CPU、GPU、DRAM、フラッシュストレージなどを備えたSoM(System-on-Module)を搭載し、組み込み機器などにおいてAI処理を高速化するために開発されたボード製品です。

 NVIDIA社は、2014年に最初の製品「Jetson TK1」の販売を開始し、2016年に第2世代の「Jetson TX1」を、その改良版である「Jetson TX2」を2017年に登場させました。そして今年になって、より低価格な「Jetson Nano」を登場させ話題を集めています。

 Jetson TX2は、Jetson TX1に比べて2倍以上のパフォーマンスを持ち、2倍の電力効率を有しています。Jetson TX2の改良点は、GPUがMaxwellからPascalに変更され、CPUも従来のARM Cortex-A57に加えてDenver2(デュアルコア)が追加されています。さらに、メモリやストレージが2倍に強化されています。動作周波数も1.73GHzから2.0GHzに上がっていますが、消費電力は10Wから7.5Wに減っています。なお、Jetson Nanoは、Jetson TX1とほぼ同等な性能になっています。

 「NVIDIA Jetson TX2開発者キット」は、Jetson TX2の400ピンコネクタで接続する周辺機能を搭載したベースボードが一体となったハードウェアで構成され、クイックスタートガイドが付属しており、Linuxによる開発環境が用意されています。NVIDIA Jetpack SDKもサポートしており、ディープラーニング用のライブラリやコンピュータービジョン、GPUコンピューティング、マルチメディア処理のプログラムなどが含まれています。

 ベースボードのサイズは17cm×17cmで、USB端子(USB3.0 Type-A、USB2.0 microAB)、HDMI、M.2、PCI Express X4、イーサネット、SDカードスロット、SATAポート、GPIO、I2C、SPI、CANなどの端子を備えています。
 

【Jetson TX2の仕様】
・GPU:256基のNVIDIA CUDAコアを実装したNVIDIA Pascalアーキテクチャ
・CPU:64ビットデュアルコアDenver2、クアッドコアARM Cortex-A57
・メモリ:8GB 128ビットLPDDR4
・ストレージ:32GB eMMC5.1
・ビデオエンコード:3×4K@30(HEVC)
・ビデオデコード:4×4K@30、12ビットサポート
・コネクティビティ:Wi-Fi、ギガビットイーサネット
・カメラ:12レーンMIPI CSI-2、D-PHY1.2(30Gbps)
・ディスプレイ:HDMI2.0/eDP1.4/2×DSI/2×DP1.2
・UPHY:Gen2(1×4+1×1または2×1+1×2)、USB3.0+USB2.0
・サイズ:87mm×50mm
・コネクタ:400ピンコネクタと熱伝導プレート(TTP)

【開発キットの内容】
・NVIDIA Jetson TX2開発者ボード
・ACアダプター
・電源コード
・microB-USB Aケーブル
・microB-メスUSB Aケーブル
・Wi-Fi接続用アンテナ×2
・ゴム足×4
・クイックスタートガイド
・セーフティブック

 

NVIDIA Jetson TX2開発者キット
【JETSON-TX2】 56,800円

 

 

ページトップへ