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USB Power Delievryアプリケーションの開発をサポートするUSB用4ポート200W電源ボード「STR-USBC-4PORT-200W-EVK」好評発売中!

 今回は、ON Semiconductor社のデバイスを使用したUSB-PD対応の電源開発ボードとクラウドに接続して使用する開発環境Strata Developer Studioをご紹介します。

 USB-PD(USB Power Delivery)は、USBケーブルを利用して最大100Wまでの電力を供給できるUSBの電力拡張規格です。USBで電力を供給する場合、USB2.0では2.5W、USB3.0では4.5W、バッテリー充電用の規格であるUSB BC(Battery Charging)1.2でも7.5Wまでしか電力を供給できませんでしたが、USB-PDは100Wまでの電力供給が可能なので、USB接続で使用できる機器が大幅に増えることになります。

 「STR-USBC-4PORT-200W-EVK」は、ON Semiconductor社のUSB-PD用デバイスを使用した開発/評価用電源ボードです。4つのUSB Type-C出力ポートを備え、ポートあたり最大100Wの給電が可能です。動的に電源を管理するFirst Come First Servedアルゴリズムを採用し、総システム電力は200Wに制限されますが、すべてのポートは最大100Wで使用できます。First Come First Servedとは早いもの勝ちという意味です。出力電圧は、5V/7V/8V/9V/12V/15V/20Vに対応しています。

 この電源ボードの最大の特長は、Strata Developer Studioという開発環境に対応していることです。Strata Developer Studioはクラウドに接続して使用するため、対応ボードを接続すると自動認識されて、そのボードに必要な情報(データシート、評価ボードの設定に必要な項目、評価ボードの設計データ、レイアウトデータなど)が自動的に送られてきます。Strata Developer Studioは、Microsoft署名アプリケーションとして提供され、暗号化されたデータベースを使用して、安全な認証、データ転送、完全な情報格納を実現しています。さらに、自動更新により、最新のリビジョンが保証され、変更された場合は常にユーザーに通知されます。

 この電源ボードの場合には、各ポートの電力プロファイルのテスト、さまざまな障害やフォールドバック機能の実験、さまざまな負荷デバイスの充電中のシステムテレメトリーのモニタなどを行うことができます。フォールドバックは、出力の過電流による接続機器の故障から保護するために、出力電圧が設定値よりも低下した場合に、発振周波数を下げてONデューティを小さくすることにより出力電流を制限する機能です。
 

【搭載デバイス】
・USB-Cポートコントローラ(FUSB307BMPX)
・USB-Cポート保護スイッチ(FUSB252UMX)
・PFCコントローラ(NCP1615CDR2G)
・USB-PDコントローラ(NCP81231MNTXG)
・USB-PDコントローラ(NCP81239MNTXG)
・EEPROM温度センサ(N34TS04MT3ETG)
・8ビットADC(NCD9830DBR2G)
・LDOレギュレータ(NCP705MT33TCG)
・電流検出アンプ(NCV213RSQT2G)
・電流検出アンプ(NCV214RSQT2G)
・スイッチングレギュレータ(NCV890200PDR2G)

 

USB用4ポート200W電源
【STR-USBC-4PORT-200W-EVK】 62,844円

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