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今回は、入手しやすい部品を使用して血液中酸素濃度を測定するパルスオキシメータを製作する方法について解説した記事をご紹介します。
■容易に入手可能な部品を使用して低コストのパルスオキシメータを設計
新型コロナウイルスを検出できるという噂が広がり、パルスオキシメータが品切れになるという事態が一時話題になりました。パルスオキシメータは血液中の酸素濃度を示すSpO2を測定する装置です。新型コロナウイルスに感染すると、強い低酸素状態でも呼吸困難が起こりにくく、重症化の発見が遅れる、すなわち本人が気づかないうちに重症化するということがあるためです。ただし、肺炎が進行していればパルスオキシメータは効果がありますが、パルスオキシメータで新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判断することはできません。
SpO2は、医学用語では経皮的動脈血酸素飽和度と言い、Sはsaturation(飽和度)、pはpercutaneous(皮膚を介して)、O2は酸素を意味します。ヘモグロビンが何%の酸素を運んでいるかを示し、96%以上が正常で、95%未満は呼吸不全の疑いがあり、90%未満になると治療を要します。
 < dsPIC33FJ128GPのデモ用パルスオキシメータ >
SpO2を測定するパルスオキシメータは、1974年に日本で開発された装置です。発明者は日本光電工業の技術者であった青柳卓雄氏らとなっていますが、製品化したのはミノルタカメラ(現コニカミノルタ)が最初です。ヘモグロビンは酸素との結合度合で、赤色光と赤外光の吸収度が異なるため、センサーで透過光や反射光を測定することによりSpO2を測定することができます。
パルスオキシメータは指先で簡単に測定できるため、医療技術の進歩に大きく貢献しました。現在では、スポーツの運動中の健康管理や成果の判断などにも利用されています。最新のApple WatchにもSpO2の検出機能が組み込まれています。
 < パルスオキシメータの構成 >
【アプリケーションラボ】では、Microchip Technology社が公開している資料を参考に、パルスオキシメータの製作方法を解説しています。デジタルシグナルコントローラdsPIC33FJ128GP802、D/AコンバータMCP4728、単電源オペアンプMCP6002など、入手しやすい部品を使用して構成しています。Microchip社は、パルスオキシメータのファームウェアパッケージも提供しています。
ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
dsPIC33FJ128GP802 【DSPIC33FJ128GP802-E/MM】 823.08円 |
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12ビットクワッドD/AコンバータMCP4728 【MCP4728T-E/UN】 293.06円 |
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CMOSアナログスイッチADG884 【ADG884BRMZ-REEL7】 434.67円 |
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1MHzローパワーオペアンプMCP6002 【MCP6002T-I/SN】 61.67円 |
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
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