SPICE

ABM(Analog Behavioral Modeling)による伝達関数の表現

マルツのSPICE入門講座「LTspice超入門」

今回は、ABM(Analog Behavioral Modeling)による伝達関数の表現をご紹介します。

回路解析シミュレーションをする場合、必要なデバイスのSPICEモデルを準備する必要があります。

その際に「モデリング」を行う必要があります。

モデリングはモデルベース開発には必須の技術であり、必要なデバイスについて「等価回路化」を行い、SPICEに実装します。

モデリングは、素子レベルから回路レベルまで様々であり、デバイスモデリングの手法で応用性があるのは、「ABM(Analog Behavioral Modeling)」を採用したモデリングです。これは、システムレベルからブロックレベルまで再現でき、自由度の高いモデリングです。

ABMを理解することでモデルベース開発に必要なデバイスモデリング技術が飛躍的に向上します。

今回のABMは伝達関数の素子であるLAPLACEを学習します。

14_SPICE-1

時間領域(t領域)での微分方程式をラプラス変換すると複素領域(s)に変換され、代数方程式で解を解く事ができます。
入出力の関係を検討する際に過渡現象を数学的に求める場合に活用されています。

PSpiceのモデルをLTspiceに移植し、LTspiceの等価回路モデルを作成してみましょう。

* source S_PSPICE
E_LAPLACE1 N00179 0 LAPLACE {V(N00103)} {(1)/(1 + 0.001*s)}
V_V1 N00103 0
+PULSE 0 5 1m 10u 10u 20m 42m
R_R1 N00179 0 1k

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こちらのサンプルシミュレーションデータを公開しています。
サンプルプログラムを以下からファイルをダウンロードいただき、設定や操作をお試しください。
http://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/datasheet/ABM_LAPLACE_LTspice.zip

※リンク先の圧縮フォルダ中にパワーポイントの資料と、サンプルプログラムが入った圧縮フォルダが含まれています。

▽LTspiceの基本的な操作方法については、以下の資料で公開中です。

LTspice超入門 マルツエレック marutsuelec from マルツエレック株式会社 marutsuelec

LTspiceの操作方法に関する資料は、下記のページからダウンロードいただけます。
http://select.marutsu.co.jp/list/detail.php?id=240

マルツではSPICEを活用した回路シミュレーションサービスをご提供しております。

回路シミュレーションに関するご相談は随時受け付けております。

お問い合わせは下記フォームより、お願いいたします。
https://www.marutsu.co.jp/InquiryInput.jsp?inqContentType=14

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