RaspberryPi & シングルボードコンピュータ

16GBのeMMCを搭載したシングルボードコンピュータ「Tinker Board S」好評発売中!

 昨年発売されたASUS社のTinker Boardは、Raspberry Pi 2/3と同サイズながらより高性能なマイコンボードとして注目を集めましたが、今回さらに機能アップされた「Tinker Board S」が登場しました。搭載されているSoCはTinker Boardと同じなので処理能力に変化はありませんが、使いやすさと安定性が大幅に向上しています。

 

 Tinker Board Sは、内蔵ストレージとして16GBのeMMCを搭載しています。eMMC(embedded Multi Media Card)はフラッシュメモリを使用した組み込み機器用の記憶装置です。従来はmicroSDカードからOSを起動していましたが、eMMCにOSをインストールすることでeMMCから起動可能になり、起動時間が速くなりました。ただし、eMMCを搭載したために、Tinker Board Sが安定に動作するために電源は5V/3A以上が必要になるということです。ACアダプターに容量の低いものを使うと、原因不明の動作不安定になったりします。そこで、Tinker Board Sでは、供給される電源電圧が一定値より低下すると、GUI上に「警告メッセージ」が出るようになりました。

 そのほかに追加された機能として、電源スイッチを接続できる2×2のピンヘッダが新たに追加され、OSの設定と連動させてシャットダウンやスリープなどの動作が実現できます。例えば、電源スイッチを押すとスリープし、もう一度押すと元の画面に復帰させるようなことができます。また、ジャンパーのポジションを変えることでeMMCのリカバリをさせることもできます。搭載されているHDMI2.0ポートはCEC(Consumer Electronics Control)に対応しており、1台のリモコンでTinker Board Sとテレビの両方を操作することができます。なお、Tinker Board Sの対応OSは、TinkerOS Debian v2.0.4以降になります。

 

 

●Tinker Board Sの主な仕様
・SoC:Broadcom BCM2835
・CPU:ARM1176JZ-F(シングルコア、1GHz)
・GPU:Broadcom VideoCore IV(250MHz)
・メモリ(SDRAM):512MB
・無線ネットワーク:Broadcom BCM43143(IEEE802.11b/g/n、Bluetooth4.1)
・USB2.0ポート:MicroUSB OTG(On The Go)×1
・ビデオ出力:miniHDMI(2ピンヘッダ)
・ビデオ入力:専用カメラインターフェース(MIPI CSI-2)
・オーディオ出力:マルチチャンネルHDオーディオHDMI、I2S
・オーディオ入力:I2S
・オンボードメモリ:microSDカードスロット
・インターフェース:40ピンGPIO、SPI
・電源:microUSB-BコネクタまたはGPIOヘッダから5V
・消費電力:150mA
・サイズ:65×30mm

 

シングルボードコンピュータ Tinker Board S
【TINKER-BOARD-S】 9,950円

 

 

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