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今回は、株式会社コアが開発したMbed対応のマイコンボード「GR-MANGO」をご紹介します。GR-MANGOは、ルネサスエレクトロニクス社のハイエンドMPUであるRZ/A2Mを搭載し、画像処理やAI処理を高速に実行することができます。
RZ/A2MはRZファミリに属するMPUで、Arm Cortex-A9コアを採用し、最大528MHzで動作します。MIPIカメラインターフェースに対応するなどカメラを使ったアプリケーションに適しています。さらに、入力画像を高速に処理するDRP(Dynamically Reconfigurable Processor)と呼ばれるハードウェアを搭載しています。DRPを搭載することで、画像処理能力がCPU比で10倍に向上しています。
DRPは、ハードウェアの性能とソフトウェアの柔軟性を兼ね備えたルネサス独自の技術で、演算回路の構成を動的に変更することができます。RZ/A2MのDRPは、タイルと呼ばれる6つの独立したユニットで構成されています。プログラムは、コンパイル時にコンテキストと呼ぶ小さいブロックに分割され、コンテキストを動的に切り替えながらプログラムを実行します。これにより、複数のDRPアプリケーションを独立して並行に処理することができます。なお、DRPを使用するために、MIPIから入力した画像データをリアルタイムで処理するカメラ画像処理用のライブラリと画像認識に必要な特徴検出や検出に必要なフィルター処理を行う画像認識用のライブラリが用意されています。

GR-MANGOの外形はRaspberry Pi 4と同じ85mm×56mmで、Raspberry Pi 4用のカメラやケース、HATなどを使用することができます。また、GR-LYCHEE、GR-PEACH Wireless CAMERA Shieldなどに付属するカメラも使用でき、ラズパイ用カメラとの併用も可能です。
GR-MANGOはMbedに対応しています。Mbedは、Arm社のCortex-Mコアを搭載したマイコンボードとそのプログラミング環境の総称です。2013年に公開されたmbed2.0からオープンソースとなり、OSや開発環境などを無償で利用することができます。現在は、RTOSを標準でサポートするMbed OS 6が公開されています。ルネサス社の場合は、Cortex-A9でMbedプロジェクトに参画しているため、RZ/A2MでMbedを利用することができます。
●GR-MANGOの主な仕様 ・MPU:RZ/A2M(R7S921058VCBG)、528MHz、4MB、DRP/TrustedSecure ・メモリ:16MB OctaRAM、16MB OctaFLASH、1GビットFLASH(オプション) ・外部ストレージ:microSDカードスロット ・イーサネット:10/100BASE-TX、PoE対応 ・インターフェース:USB Type-A、USB Type-C、CAN、I2C、HDMI Type-D(microHDMI)、 MIPI、カメラ、LCD(40ピンFFCコネクタ)、Mini Audio Jack ・オンボード入出力:リセットスイッチ、ユーザースイッチ、電源LED/ mbedステータス(緑)、ユーザーLED(緑、黄、橙、赤) ・電源:DC5V ・ボードサイズ:85mm×56mm
Mbed対応マイコンボード GR-MANGO 【GR-MANGO】 11,980円 |
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