汎用(両電源)オペアンプの動作と特長
入出力の振幅レベルには制限がある
汎用オペアンプの場合、図6 a)のように出力信号の振幅は電源電圧まで振らせることはできず、この近辺では振幅が飽和(クリップ)します。
一般的に、この値はおおむね1Vほどです。

電源電圧まで出力信号を振らせる必要がない用途ではこのような現象は問題になりません。

入力信号が電源電圧近辺まで入力された場合は図6 b)のように動作します。
プラス、マイナスどちらも電源電圧近辺の振幅が加えられると、出力は「予期しない波形」となり、特に、マイナス(-Vee)の場合、出力極性が「反転」してしまいます。 (予期しない動作はオペアンプの内部構造により異なる)

オペアンプの電源端子は+Vccと-Veeですから、図7のように+VccとGND(0V)の単電源でも動作します。しかし、入力信号がGND(0V)になると出力が予期しない動作となってしまいます。

このように両電源動作のオペアンプを単電源で用いる場合、入力信号に注意が必要です。


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バイポーラとFET入力
一般的なトランジスタのことをバイポーラといいます。
オペアンプ内部を全てトランジスタで構成したものを「バイポーラタイプ」と呼びます。
オペアンプの初段(差動増幅部)のみを接合型FETで構成したものを「JFET入力タイプ」といいます。JFET入力タイプはバイポーラと比較して次のような特長があります。

JFET入力タイプの特長
・入力インピーダンスが高い
・バイアス電流が少ない
主な汎用オペアンプ
以下、主な汎用オペアンプの型番と特長を記します。
オフセット調整が必要な用途ではオフセット調整が出来る1chタイプが便利です
▼バイポーラ
型番 主な仕様・特長
LM741CN-N 1ch,DIP8、オフセット調整
NJM4558D 2ch,DIP8の定番(原点)
NJM4556AD 2ch,DIP8,NJM4558の高出力電流版
主に600Ω負荷ドライブ用
NJM4560D 2ch,DIP8,NJM4558の帯域、SRの改良版
動作電圧 ±4~±18V 帯域10MHz SR 4V
NJM4580D 2ch,DIP8,NJM4558をオーディオ用にしたもの
動作電圧 ±2~±18V 広帯域15MHz SR 5V
NJM5532D 2ch,DIP8,NJM4558をオーディオ用にしたもの
動作電圧 ±3~±22V 広帯域10MHz SR 8V
NJM5534D 1ch,DIP8,NJM5532の1ch版
オフセット調整、位相補償調整

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▼JFET入力
型番 主な仕様・特長
TL072CP FET、2ch、DIP8、汎用
TL074CN TL072の4ch版
LF411CN/NOPB 汎用、FET,1ch,DIP8,低オフセット、低ドリフト、オフセット調整
LM741の高性能FET版
UPC812C-A FET、2ch、DIP8、TL072の上位
低雑音、高安定(容量負荷に強い)
LF412CN-N FET,2ch,DIP8,TL072の上位
LF411の2ch版
LF356N-N 汎用、FET、1ch、DIP8
「容量負荷に強い」のが特長
用途に応じた選び方
①帯域は数MHz~15MHz程度なので、オーディオ帯域での交流増幅に適している。
②オフセット電圧は数mV(入力換算)が多い。したがって、オフセット電圧が問題にならない直流増幅に用いられる。
 

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