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RFコネクタの選択と実装を軍事用アプリケーション向けに最適化する方法 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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RFコネクタの選択と実装を軍事用アプリケーション向けに最適化する方法 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介) | ||
「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。 今回は、米国の軍事用に使用される高信頼性同軸コネクタに求められる電気的/機械的性能を選定する基準について解説した記事をご紹介します。 ■RFコネクタの選択と実装を軍事用アプリケーション向けに最適化する方法 現在は数十GHzまでの高周波での信号伝送が一般的になっているので、より信頼性の高い同軸コネクタとケーブルが重要な役割を担っています。高信頼性の同軸コネクタは、米国の軍用に適合した製品が基準とされています。 米国が軍用として使用する品目に対して作成した仕様書をMIL規格(Military Specification and Standards)と言い、標準規格(MIL-STD-XXX)、性能仕様(MIL-PRF-XXX)、詳細仕様(MIL-DTL-XXX)で構成されています。なお、従来はMIL-C-XXXで定義されていたコネクタなどの規格は、MIL-DTL-XXXに改称されています。 同軸コネクタに関する主要なMIL規格は、MIL-STD-348とMIL-PRF-39012です。MIL-STD-348で基本的な接続方法とサイズなどを定義し、MIL-PRF-39012で同軸コネクタの詳細仕様、材料、品質適合性、検証方法などを定義しています。 MIL規格における同軸コネクタの選定基準は、機械的/電気的性能に加えて、センターピンの長さや接着品質、金メッキされているかなど、さらに製造段階における製造プロセスの品質基準もテストの対象になります。 同軸コネクタには様々な種類がありますが、代表的なのはSMAとSMBです。SMA(Sub Miniature Type A)は、ネジで嵌合する小型のコネクタで、激しい振動に対して安定した機械強度を示します。周波数範囲が広く耐久性に優れています。18GHzの帯域まで使用できるものもあります。SMB(Sub Miniature Type B)はSMAよりも小型で、脱着が容易なスナップオン式で嵌合する構造になっています。DC~4GHzまでの帯域で使用されます。また、同軸ケーブルに接続するコネクタには、ケーブルコネクタの内部ネジが外部ネジで固着されているバルクヘッドタイプが一般的に使用されています。 同軸コネクタと同軸ケーブルを接続する際は、インピーダンスを整合させることが重要です。不整合が大きいと順方向電力が妨害され、定在電圧波が発生します。電圧定在波比(VSWR)が1の場合はインピーダンスの不整合損失がないことを示し、この数値が大きくなるほど損失が大きくなります。
【アプリケーションラボ】の解説記事では、軍用に求められる同軸コネクタと同軸ケーブルの仕様について解説した後、Amphenol SV Microwave社製のSMA同軸コネクタとバルクヘッドコネクタを紹介しています。どちらも本体の材質はステンレスで、MIL-DTL-14538規格に適合した黒色クロムメッキが施されています。硬くて密着性が高く、耐熱性があり、反射を完全に防止することができます。 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
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