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基板対基板コネクタで車載用高速組立と使用に関する要件を確実に満たす方法 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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「基板対基板コネクタで車載用高速組立と使用に関する要件を確実に満たす方法」 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介) |
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「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。 今回は、車載用機器の高速データ伝送とネットワークに使用する日本航空電子工業製の高性能なコネクタについて解説した記事をご紹介します。 ■基板対基板コネクタで車載用高速組立と使用に関する要件を確実に満たす方法 現在の自動車は走るコンピュータになりつつあります。そのため高速なデータ伝送とネットワークが必要であり、車載機器にはPCIe 3.0や10GBASE-T1に対応できるコネクタが求められています。 PCIe 3.0はコンピュータのマザーボードとその他の周辺機器を接続するための高速インターフェース規格です。規格としてはPCIe 7.0まで発表されていますが、車載用としてはPCIe 3.0が主流であり、PCIe 4.0に移行している段階です。 100BASE-T1は、Broadcomが開発し、OPEN Allianceが標準化したOABR(Open Alliance BroadR-Reach)という規格を、2016年にIEEE802.3bpとして発行された規格です。100BASE-T1は100BASE-TXを基にしていますが、コネクタの規定はなく、ケーブルもCATケーブルではなくCANと同様のシールドなしのツイストペアケーブルを使用します。 車載ネットワークは家庭やオフィスなどで使用するイーサネットとは異なり、広い電源電圧と動作温度範囲、リアルタイム性などが求められます。そのため、100BASE-T1では動作温度範囲が-40℃~+125℃となり、ノイズレベルも厳しく制限されています。 100BASE-T1のデータレートは100BASE-TXと同じ100Mbpsですが、信号変換にはMLT3ではなく立ち上がり時間やEMIを低減できるPAM3を採用しています。ただし、ケーブル長は最大15mと短くなっています。 ![]() MA01シリーズコネクタのオス(左)とメス(右) 車載用コネクタには、狭いスペースで多くの伝送路に対応できることや、自動組み立て中に発生する位置ずれやミスアライメントを吸収できる構造が求められます。 MA01シリーズコネクタは、X方向、Y方向ともに±0.5mmの移動を許容するフローティングコンタクトを採用し、自動化された機械による取り付け中に発生する位置ずれやミスアライメントを補正できます。 コネクタには取り外し可能なキャップが付属しており、装着機の真空ノズルがしっかり保持できるようになっています。また、このキャップはコネクタ取り付け前の嵌合領域に大きな破片が入るのを防ぐ役割もあります。さらに、圧延面接触や2点接触構造などにより、一般的な振動や衝撃、極端な温度環境下でも確実な機械的/電気的接続を保証します。 コンタクトは銅合金製で金メッキが施され、定格電流は0.5A、定格電圧は50VACです。スタッキング高さには、8~30mmまでの各種が用意されています。 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
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【マルツの技術情報】 マルツエレックは回路設計のご要望にお応えします |
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▼ 12[V]正負電源回路 【LP54:電源回路編】 オペアンプを採用した増幅回路に必要な正負電源を回路ブロックとして、組み込みました。電源ICは、「LT1370CR」をキーデバイスにしました。正負回路は、トランスにて実現しています。 資料のダウンロードはこちらから。 回路設計に関するご相談・お見積りは無料です。こちらからお気軽にお問合せください。 |
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