マルツエレックは、CMOSイメージセンサーで世界トップシェアを誇るソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が開発したAIモデル構築ツール「Brain Builder for AITRIOS」のライセンス販売を開始いたしました。 「Brain Builder for AITRIOS」は、ソニーが展開するAITRIOSプラットフォームの一部として提供されており、IMX500/IMX501などのインテリジェントビジョンセンサーを搭載したエッジデバイス向けに、AIモデルの作成/学習/デプロイをノーコードで実現できます。なお、IMX500/IMX501以外に、Raspberry Pi AI CameraやTriton Smartカメラなどにも対応しています。 「Brain Builder for AITRIOS」は、米国マサチューセッツ州ボストンに本社を置くNeurala社が開発したAI学習エンジンを採用し、GPUのないCPU環境でもGUIベースで直感的にAIモデルの開発ができます。すなわち、GPUが必須ではないCPU版対応ライセンスです。具体的にはGPU版とCPU版があり、PC環境に応じてどちらのバックエンドが使われるかが自動で選択されます。 クラウドに接続せずに使用できるオンプレミス型ツールで、AI開発の専門知識がなくても、画像分類や物体検出、異常検知などのモデルを簡単に構築することができ、少量のデータ(50枚程度)でも実用的なモデルを作ることができます。 モデルの準備、学習、検証、最適化、コンパイルまで一括処理が可能で、モデルタイプには分類(Classifier)、物体検出(Detector)、異常検知(Anomaly Recognizer)が用意されています。 分類モデルは、画像全体または一部の領域を事前に定義されたクラスに分類することができます。信頼度によってランク付けされたラベル(例えば、果物の選別機においてリンゴ:80%、桃:40%など)を出力します。 物体検出モデルは、画像内の複数のオブジェクトを識別し、その位置を特定することができます。 異常検知モデルは、画像が正常か異常かを判断します。単純なモデルでは二値のラベルのみを提供し、高度なモデルでは異常のある領域を強調したヒートマップを生成することもできます。 「Brain Builder for AITRIOS」には、Basic、Standard、Proの3つのライセンスがあり以下のような内容となっています。 Basicのライセンス期間は6ヶ月、Standardは6ヶ月または1年、Proは1年となっています。
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Basicライセンス |
プロトタイピングや検証を手軽に始めたい初学者向けで、分類モデルと検出モデルを最大10データセットまで作成できます。 |
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Standardライセンス |
より高度なAIモデルの作成や追加機能の利用が可能で、分類モデルと検出モデルを制限なく作成することができます。 |
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Proライセンス |
本格的なAIモデルの開発が可能で、分類モデル、物体検出モデル、異常検知モデルを制限なく作成することができます。 |
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なお、30日間無料で使える評価版ライセンス「Trial-Pro」が用意されています。作成できるモデルが最大5データセットで5モデルエクスポートという制限はありますが、Proライセンスと同じ全ての機能を利用できます。「Trial-Pro」はこちらからダウンロードできます。 ●必要なPCスペック
・対応OS: |
Windows10/11、Ubuntu20.04/22.04 |
・CPU: |
Intel i5(Intel i7以上を推奨) |
・GPU: |
Nvidia RTX 20xx, 30xx, 40xx(10GB以上のVRAM)を推奨 |
・メモリ: |
16GB以上 |
 Brain Builder for AITRIOSによる異常検知AIモデルの使用例
▽Brain Builder for AITRIOS Basicライセンス6ヶ月【AIS-ANRBB/ZZDBS】 ・単価:¥36,300(税込) ▽Brain Builder for AITRIOS Standardライセンス6ヶ月【AIS-ANRBS/ZZDBS】 ・単価:¥137,500(税込) ▽Brain Builder for AITRIOS Standardライセンス1年【AIS-ANRBS/ZZDCS】 ・単価:¥275,000(税込) ▽Brain Builder for AITRIOS Proライセンス1年【AIS-ANRBP/ZZDBS】 ・単価:¥935,000(税込) |