「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。
今回は、倉庫内などでのアセットトラッキング(資産追跡)にSilicon Labs社製のBluetooth5.2対応モジュールを活用する方法について解説した記事をご紹介します。
■Bluetoothの方向検出を使用し高精度で低電力の屋内リアルタイムアセットトラッキングを実現
現在では、ワイヤレス機器を用いてアセットトラッキングを行う技術が進んでいます。アセットトラッキングとは、物流などにおいて様々な資材を追跡し管理することです。屋外ではGPSが有効ですが、倉庫などの屋内ではWi-FiやBluetoothが活用されています。特にBluetooth5.1以降の仕様では方向検出機能が導入され、より正確に資材の位置を把握できるようになりました。
< BGM220PC22HNA2 >
【アプリケーションラボ】では、アセットトラッキングとBluetoothの関係について解説した後、Silicon Labs社のBGM220 Bluetoothモジュールを活用する方法について解説しています。Silicon Labs社は、1996年に設立された米国テキサス州に本社を置くファブレスの半導体メーカーで、設立当初よりRF半導体を中心に開発を行っています。
GM220 Bluetoothモジュールは、Bluetooth5.2方向検出アプリケーション向けに開発されたファミリで、コイン電池1個で10年間動作するように設計されています。また、-40℃~+105℃での動作が保証され、工場や倉庫などの過酷な環境に適しています。
BGM220PC22HNA2は、76.8MHzで動作するArm Cortex-M33コアと専用セキュリティコアを採用しています。512Kバイトのフラッシュと32KバイトのRAM、76.9kspsの16ビットA/Dコンバータ、デカップリングコンデンサとインダクタ、38.4MHzと32.768kHzの発振器、セラミックチップアンテナなどを内蔵しています。無線には2.4GHz帯を使用し、インターフェースにはUART、SPI、SDカード、IrDA、I2Sが利用できます。
< SLWSTK6103A >
GM220 Bluetoothモジュールの評価用として、BGM220 Bluetoothモジュールエクスプローラーキットが用意されてす。SEGGER J-Linkデバッガ、MikroBusやQwiic用のコネクタを搭載しています。
ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
ワイヤレスGECKO Bluetooth PCBモジュール 【BGM220PC22HNA2】 ¥1,149.43(税込¥1,264.37) |
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SLWSTK6103A BGM220Pスターターキット 【SLWSTK6103A】 ¥12,710.87(税込¥13,981.95) |
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
■IGBTモジュールを使用しモータドライブとインバータの設計を簡素化する方法
モータやインバータは、産業用オートメーションや自動車、ロボットなどでの需要が急速に伸びており、適切な駆動回路を短時間で設計する要求が増しています。ここでは、モータやインバータの駆動回路の設計要件と設計を容易にするためにIGBTモジュールやパッケージ規格を採用するメリットについて解説します。
■構成可能モジュラー式コネクタを使用し産業用機器の配備を簡素化する
一般に、電源接続やグランド接続、信号接続などの作業は面倒になりがちです。ここでは、信号接続や電源接続を容易にするモジュラー式コネクタの活用法をHARTING社のHan-Modularを例にして解説します。
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