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今回は、オーディオビジュアル機器や情報通信機器を設計する際に、安全対策のために守るべきIEC62368-1規格の詳細と、回路を保護するLittelfuse社のデバイスについて解説した記事をご紹介します。
■AV/ICTの新規格IEC62368-1に準拠した保護回路の設計方法
従来、AV機器にはIEC60065、情報通信機器にはIEC60950-1という安全規格が採用されていましたが、現在はそれらを統一したIEC62368-1という安全規格を遵守することが求められています。IEC62368-1は、人体への傷害などを防ぐ「ハザードベースセーフティエンジニアリング(HBSE)」という新しい概念が導入された製品安全規格です。
HBSEの考え方は、安全基準を厳密に遵守することに重点を置くのではなく、安全設計の背後にある技術的原則を理解して設計することです。開発者は、安全の概念を取り入れた設計を行うことで、後で製品が不適合となって手直しが必要となる回数を減らすことができ、新しい技術が生まれてきたときに安全基準を見直す必要もなくなります。
IEC62368-1規格では、人体に及ぼす危険を、種類とクラスで分類しています。種類はES(電気的エネルギ源)、PS(電力源)、MS(機械エネルギ源)、TS(熱エネルギ源)、RS(放射エネルギ源)に分けられ、クラスはクラス1(一般人が操作する)、クラス2(教育を受けた人が操作する)、クラス3(スキルを持った人が操作する)に分けられています。
< IEC62368-1規格のカバー範囲 >
また、人の安全は重要ですが、製品を守ることも重要です。IEEE62368-1では回路保護の設計を簡素化し、より高いレベルの安全性を満たす様々な要件が規定されています。たとえば、サージ保護要件などが規定されていて、保護のレベルによりカテゴリー1から3に分類されています。その対策にはヒューズや熱保護された酸化金属バリスタ(TMOV)などを使用します。
【アプリケーションラボ】では、IEC62368-1規格について概要を紹介し、サージ保護要件を満たす回路設計をLittelfuse(リテルヒューズ)社のデバイスを使用して詳しく解説しています。Littelfuse社は、1927年に設立された米国シカゴに本社を置く多国籍企業です。主に回路を保護する製品を製造販売しており、社名の由来は小型のヒューズを発明したことによります。現在は、Z80を開発したZilog社の親会社でもあります。
ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
8A/250V 5×20mmセラミックヒューズ 【0215008.MRET1SPP】 ¥102.99(税込¥113.28) |
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12A/250V 5×20mmセラミックヒューズ 【0215012.MRET1P】 ¥487.68(税込¥536.44) |
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6kA/470V バリスタ 【TMOV14RP300EL2T7】 ¥352.86(税込¥388.14) |
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3.5kA/470V バリスタ 【V10E300P】 ¥88.06(税込¥96.86) |
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5kA/3000V ガス放電チューブアレスタ 【CG33.0LTR】 ¥673.34(税込¥740.67) |
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
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現在進行中の第4次産業革命(インダストリ4.0)では、ワイヤレス通信の導入が急速に進んでいます。ここでは、産業オートメーションに使用されているワイヤレスプロトコルについて解説します。
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