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多様なEMC要件に対応するAC/DCコンバータを簡単に最適化する方法 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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多様なEMC要件に対応するAC/DCコンバータを簡単に最適化する方法 ~Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介~ |
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「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。 今回は、市販の基板実装型AC/DCコンバータを活用して、効率よくAC/DC電源を開発する方法について解説した記事をご紹介します。 ■多様なEMC要件に対応するAC/DCコンバータを簡単に最適化する方法 現在のAC/DC電源は、製品の小型化と効率の向上だけでなく、電磁両立性(EMC)に関する規格を満たす必要があります。特に産業用システムの場合、EMI(エミッション)についてはCISPR32/EN55032のクラスBレベル、EMS(イミュニティ)についてはIEC/EN61000のレベル4を満たす必要があります。 また、AC/DC電源を開発するには、幅広いAC(場合によってはDC)入力電圧において効率と性能を維持しつつ、広い温度範囲で動作し、出力短絡や過電流などからデバイスとユーザーの安全を確保しなければなりませんが、これを実現するには電源に関する高度な知識が要求され、さらに市場投入までの時間の制約という問題もあります。 この問題を解決するには、様々なアプリケーションに対応してカスタマイズできる市販の基板実装型AC/DCコンバータを活用することです。
【アプリケーションラボ】では、Mornsun社が開発したEMIやEMSの要件を満たす基板実装型AC/DCコンバータ「LS-R3シリーズ」を利用してAC/DC電源を開発する方法について詳しく解説しています。Mornsun社は、1998年に設立された中国広州に本拠を置く工業用電源の専門メーカーです。 LS-R3シリーズには、出力が3W、5W、10Wのモデルがあり、基板サイズは28×14.73×11mmで、同程度の出力のコンバータより43%も小型化されています。3W、5W、10Wのすべてに対し、出力電圧DC3.3V~24Vのモデルが用意されています。 また、EMIクラスB、EMSレベル4まで、およびIEC/EN/UL62368の安全規格とレベル6の効率基準に準拠し、出力短絡と過電流保護機能、-40℃~+85℃の広い温度範囲で動作します。 入力電圧はAC85V~305V(またはDC70V~430V)ですが、アプリケーションによってはAC110V、230V、277Vなどの特定のグリッド電圧で動作させるため、それに対応したヒューズが必要です。 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。 ■ 積層電池にバッテリ管理ICを使用する理由と方法 電気自動車などでは、高い電圧と多くの電力を供給できる充電式バッテリが要求されますが、そのためには数十個のセルを直列に接続する必要があり、その制御も必要になります。ここでは一般的なバッテリ管理、特にマルチセルバッテリの基礎と課題について解説し、複数のセルを制御できるデバイスを紹介します。 ■オーディオシステムにおける共振と共振周波数の重要性 スピーカやブザーは、共振を利用して最大出力音圧レベル(SPL)を出すことができます。逆に、異音を防止するには共振を回避する必要があります。ここでは、オーディオシステムで重要な役割をする共振を利用したスピーカやブザーを設計する際に考慮すべき点について解説します。 |
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流れ出た電流は,必ず信号源に戻ってくる ~もっともインピーダンスが低いところを戻る~ |
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[今週の問題 問22]
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