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Renesas RZ/V2シリーズMPUによる視覚認識システム設計の加速化 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

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No.1651 2022.12.20
  Renesas RZ/V2シリーズMPUによる視覚認識システム設計の加速化 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)  
 
 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、AI推論専用のDRP-AIハードウェアを搭載し、低消費電力で高速なAI処理を実現するルネサスエレクトロニクス社のRZ/V2シリーズMPUについて解説した記事をご紹介します。
Renesas RZ/V2シリーズMPUによる視覚認識システム設計の加速化

 AIの実用化が進むにつれて、エッジ端末においてもAIの高速処理が求められるようになってきました。エッジ端末では処理性能に加えて低消費電力であることや、AI技術は急速に進歩しているため、それに対応できる柔軟性も要求されています。

 ルネサスエレクトロニクス社は、これらの要求に対応できるAIハードウェアアクセラレータDRP-AIを内蔵したRZ/V2シリーズMPUを開発しました。

 RZ/V2シリーズには、RZ/V2LRZ/V2Mの2つのMPUクラスがあります。 RZ/V2Lは1.2GHzで動作するArm Cortex-A55プロセッサ2個と、200MHzで動作するリアルタイム・マイクロコントーラ・コア(Arm Cortex-M33)1個を搭載しています。一方RZ/V2Mは30fpで4k解像度に対応した高性能ISPが追加されています。

 RZ/V2Lは汎用マイクロプロセッサで、RZ/V2MはビジョンAI向けASSPです。
RZ/V2L MPUの内部ブロック図

 DRP-AIは、DRP(Dynamically Reconfigurable Processor)とAI-MAC(multiply-and-accumulate)で構成されています。DRPは画像の前処理やAIモデルのPooling層などの複雑な処理を高速に処理します。AI-MACは内部スイッチでデータフローを最適化することにより、畳み込み層や全結合層の演算を効率的に処理します。

 また、DRP-AIの性能を最大限引き出すようにAIモデルを最適化するために、DRP-AIトランスレータが用意されています。DRP-AIトランスレータは、ONNXフォーマットをベースとした学習済みモデルから、DRP-AIに最適化した実行ファイルを生成するツールです。ONNX(Open Neural Network Exchange)は、推論で広く使用されている機械学習モデルのフォーマットです。

 DRP-AIトランスレータにより、ドライバを通してコールするだけで簡単に高性能なAIモデルを実行できます。そして、DRP-AIトランスレータを継続的にアップデートすることにより、新しく開発されるAIモデルにも柔軟に対応することが可能になります。
Z/V2L評価ボードキット

 【アプリケーションラボ】の解説記事では、RZ/V2シリーズMPUの特徴と内部構成、DRP-AIアクセラレータのしくみなどについて解説し、RZ/V2L MPUを視覚認識アプリケーションに使用した例を紹介しています。さらに、開発時間を短縮するためのヒントとコツも紹介しています。

 RZ/V2L評価ボードキットを使用すれば、視覚認識システムを簡単に試作することができます。RZ/V2L評価ボードはモジュールボード(SOM)とキャリアボードで構成され、キャリアボードはSMARC v2.1規格に沿ったRZ/G2L、RZ/G2LC、RZ/G2UL、RZ/V2L用のモジュール(SOM)で共通に使用することができます。MIPIカメラモジュール(MIPI CSI)も同梱されています。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

RZ/V2Lマイコン(456-LFBGAパッケージ)【R9A07G054L23GBG#AC0】
 単価:¥6,135 (税込)

RZ/V2Lマイコン(551-LFBGAパッケージ)【R9A07G054L24GBG#AC0】
 単価:¥7,373 (税込)

Z/V2L評価ボードキット【RTK9754L23S01000BE】
 単価:¥108,073 (税込)

 下記の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。

スマートメータにワイヤレス接続を統合する方法

 ここでは、電気や水道、ガスなどのインフラをワイヤレスで管理するスマートメータを実現する方法について解説します。スマートメータを実現するには、必要とされる通信データ量や通信距離、消費電力、インターネットとの接続性などを考慮して、通信プロトコルを近距離無線通信(NFC)、Bluetooth、Bluetooth LE、Wi-Fi、サブギガヘルツ(SubGHz)などから選択します。
 
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