メルマガ

過酷な環境でのセンシングのためのレーダーの選択と応用方法 (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

マルツ最新情報
マルツオンライン(マルツエレック株式会社)
 
MAIL MAGAGINE

No. 1961 2025. 1. 14
過酷な環境でのセンシングのためのレーダーの選択と応用方法
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
マルツの技術情報
超音波センサーによる物体認知と位置測定 【LP61:センシング回路編】
過酷な環境でのセンシングのためのレーダーの選択と応用方法
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
 「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、リモートセンシングに役立ち、屋外や産業用途、その他の過酷な環境で使用できるレーダーセンサについて解説した記事をご紹介します。

過酷な環境でのセンシングのためのレーダーの選択と応用方法

 リモートで距離を測定するには、レーダーやレーザー、超音波などを対象物に発射し、反射して戻ってくるまでの時間を測定し、距離に換算する方法が一般的に採用されています。

 レーダー(RADAR:Radio Detection and Ranging)は電波を使用し、レーザー(LiDAR:Light Detection and Ranging)は光を使用するという違いはありますが、動作原理はほぼ同じと言えます。光と電波の波長の違いや収束性の差などで用途が分かれます。

 レーダーセンサは、雨や埃、その他の空気中の不純物に強く、明るい場所でも照明のない場所でも同じように機能し、温度変化や風の影響を受けません。そのため工場内や屋外での使用に適しています。さらに、さまざまな表面仕上げや形状、色を検知することができ、非導電性素材を透過するため容器の内部を確認することもできるので、生産ラインにおける製品検査などにも使用することができます。

 レーダーセンサの動作原理には、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave:周波数連続変調)方式が一般的に採用されています。これは、時間の経過に応じて周波数が直線的に上昇するように変調された電波を対象物に照射する方式です。反射して戻ってきた電波の周波数と、そのときに発振している周波数の差となる周期(時間)を距離に換算します。FMCWレーダーは一定の電波を常に照射するため、移動物体や静止物体を途切れることなく監視することができます。

 近距離の場合は、パルスコヒーレントレーダー(PCR)センサが使用されます。これは対象物に対してパルス状の電波を照射し、反射して戻ってくる時間を測定し距離に換算します。

 レーダーセンサに使用する電波は、周波数が低いと長距離の検知が可能になりますが、周波数が高いほど精度が高くなり、より小さな物体を検知しやすくなります。

 【アプリケーションラボ】では、レーダーセンサが使用される理由や動作原理について解説した後、Banner Engineering社が開発したレーダーセンサを紹介しています。Banner Engineering社は、1966年に設立された米国ミネソタ州ミネアポリスに本社を置く産業用オートメーション機器を開発・販売する企業です。


Q90R R-GAGEレーダーセンサ【Q90R-4040-6KDQ】
 60GHzで動作するFMCWセンサで、測定範囲は0.15m~20m、不感帯は150mm、感知ゾーンを2つ設定できます。
・単価:¥107,525(税込)
・電源電圧:10~30Vdc
・動作周波数:60GHz
・レーダービームパターン(H×V°):40×40
・IP定格:IP67、IP69K
・動作温度範囲:-40℃~+65℃

T30R R-GAGEレーダーセンサ【T30R-1515-KDQ】
 特定エリアの正確な検知が可能なセンサで、測定範囲は0.15m~15m、狭い容器内のレベルを監視する用途などに使用できます。
・単価:¥123,913(税込)
・電源電圧:10~30Vdc
・動作周波数:122GHz
・レーダービームパターン(H×V°):15×15
・IP定格:IP67
・動作温度範囲:-40℃~+65℃

K50R Pro R-GAGEレーダーセンサ【K50RPF-8060-LDQ】
 動作周波数は60GHzで、測定範囲は0.1m~2.5m、不感帯は50mm、感知ゾーンを2つ設定できます。LEDを内蔵し、状態がわかるインジケータとして使用できます。
・単価:¥63,108(税込)
・電源電圧:10~30Vdc
・動作周波数:60GHz
・レーダービームパターン(H×V°):80×60
・IP定格:IP67
・動作温度範囲:-40℃~+60℃

R-Gage衝突回避レーダーセンサ【QT50R-EU-AFHQ】
 動作周波数は24GHzで、測定範囲は2m~24m、より長い距離のセンシングが可能なレーダーセンサです。移動物体の衝突回避などに使用できます。
・単価:¥193,928(税込)
・電源電圧:12~30Vdc
・動作周波数:24GHz
・レーダービームパターン(H×V°):90×76
・IP定格:IP67
・動作温度範囲:-40℃~+65℃


 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
【マルツの技術情報】
マルツエレックは回路設計のご要望にお応えします
超音波センサーによる物体認知と位置測定 【LP61:センシング回路編】

 超音波センサーによる位置測定回路を設計しました。物体認知もパラメータ設定することで位置(距離)調整が出来ます。MCUで制御することで、多種多様なアプリケーションに応用可能です。

 資料のダウンロードはこちらから。 その他の技術情報一覧はこちらをご覧ください。回路設計に関するご相談・お見積りは無料です。こちらからお気軽にお問合せください。
【マルツのお役立ちサービスのご案内】
ご指定いただいた期日にお客様が必要とする部品を納品いたします
「数か月先に生産する予定があるが、今は在庫をかかえたくない」といったお客様のお悩みはマルツエレックが解決いたします。

マルツ法人営業部でお客様の在庫を責任をもって保管し、ご指定いただいた期日に納品いたします。下記よりお申し込みください。折り返し担当者がご連絡いたします。
商品特集コーナー
技術情報、セール情報など
最新情報発信中!
カートに入れっぱなしの商品
買い忘れございませんか?

・このメールはメールニュース購読をお申し込みいただいた方に配信しております。購読解除はこちらから。
・個人情報の取扱についてはプライバシーポリシーをご覧ください。
・本メールアドレスは送信専用です。お問合わせは下記よりお願いします。
 お問合わせフォーム | お問合わせダイヤル: 03-6803-0209 9:00~12:00,13:00~17:00 月~金 (祝祭日除く)

マルツエレック株式会社
Copyright(C) Marutsuelec Co.,Ltd. All Rights Reserved

ページトップへ