RaspberryPi & シングルボードコンピュータ
産業機器用途のネットワークやサーバー構築をサポート Raspberry Pi用拡張ボード「RPi-GPシリーズ」好評発売中!
今注目されているIoT機器を開発する際、IoT機器のハードウェアだけでなく、ネットワークの構成やサーバーの構築に頭を悩ませるのではないでしょうか。ラトックシステムでは、IoT機器の開発に適したハードウェアとしてRaspberry Piの拡張ボードを各種販売していますが、新たにネットワークやサーバー構築をサポートするソフトウェアの提供を行っています。
ラトックシステムのRPi-GPシリーズは、Raspberry Piの40ピンGPIOコネクタに装着できるHATサイズ(65mm×56.5mm)の拡張ボードで、下記のような製品があります。
・RPi-GP10:デジタル入出力ボード
8chの入出力ポートを搭載し、複数の機器を制御できます。端子台モデルとMILコネクタモデルが用意されています。
・RPi-GP40:アナログ入力ボード/ADC
8chのアナログ入力と1chのデジタル出力が可能で、センサなどからのアナログ信号をデジタルに変換して出力します。端子台モデルとMILコネクタモデルが用意されています。
・RPi-GP60:絶縁型シリアルボード
RS-485/422やRS-232Cによる通信が可能で、DB9と10ピンボックスヘッダを搭載しています。Raspberry Piの40ピンGPIOとは絶縁されています。
・RPi-GP90:絶縁型パルス入出力ボード
6chのPWM出力と4chのパルス入出力が可能で、パルス信号の周波数やサンプリング周期、パルス幅、デューティ比などの計測、およびPWMによるサーボ制御が可能です。
Raspberry Pi Compute Moduleは、産業用途を目的に開発されたRaspberry Piですが、各種コネクタなどが省かれているため、I/O用には別基板を用意する必要があります。ラトックシステムのRPi-CM3MB2/-PoEは、Raspberry Pi Compute Module 3/3 Lite(CM3/CM3 Lite)に対応した産業用キャリアボードで、本ボードのSO-DIMMスロットにCM3/CM3 Liteをセットすることで、様々な制御システムを構築することが可能です。
ラトックシステムでは、上記の拡張ボードや産業用キャリアボードを対象にしたModbusスレーブアプリとクラウド導入WEBアプリを公開しました。さらに、データのアップロードができるクラウドスペースを、ボードの購入者を対象に無償で提供しています。
■Modbus対応スレーブアプリ(対象ボード:RPi-GP10、RPi-GP40)
Raspberry Pi Modbusスレーブアプリケーションは、Raspberry PiをModbusスレーブとして動作させるアプリケーションです。
Modbusは、米国のModicon社(現在はフランスのSchneider Electric社の傘下)が1979年に、自社のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)のために開発した通信プロトコルです。プロトコル仕様が公開されており無料で使用できるため、産業界におけるデファクト通信プロトコルとなりました。通信方式はシングルマスタ/マルチスレーブ方式で、マスタだけがクエリ(通信の開始)を発行できます。物理レイヤは規定されておらず、RS-232CやRS-485が一般に使われています。
Modbusには、RTU、ASCII、TCPの3つの通信モードがあります。
・RTU:データ量が少なく、伝送速度が速い。
・ASCII:文字データで送信するので、伝送速度が遅い。
・TCP:Ethernetで通信でき、伝送速度が非常に速い。
■クラウド導入WEBアプリ(対象ボード:RPi-GP10、RPi-GP40、RPi-GP90)
クラウド導入WEBアプリケーションは、AWS EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)サーバーを利用するためのサンプルプログラムです。様々なソフトウェアやプログラミング言語間でデータの受け渡しに使用できるJSON(JavaScript Object Notation)形式で、各種測定データを保存/閲覧/取得することができます。なお、AWS EC2のデータアップロード用スペースは、無料で利用できます。