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「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。
今回は、電子回路を保護するヒューズの活用法について解説した記事をご紹介します。
■SMDヒューズでレイアウトを容易にして製品の小型化と耐久性の強化を図る
ヒューズは、電子回路に過大な電流が流れたときに自ら溶断することによって電子回路を保護する部品です。ヒューズの歴史は古く150年前から使用されてきました。鉛やスズなどの合金でできたヒューズエレメントをガラス管で封止した管型ヒューズが広く使用されてきましたが、現在は電子機器の小型化が求められているため、プリント基板に実装するSMD(表面実装)ヒューズが多く使用されるようになっています。
ヒューズの規格は米国やカナダはUL規格、欧州はIEC規格に従います。日本の電気用品安全法はUL規格に準じていますが、一部IEC規格も取り入れています。SMDヒューズのサイズはチップ部品と同じで、例えばEIA表記(インチ表記)の0402のサイズは1.0mm×0.5mmになります。また、ヒューズの定格電流は、その値まで絶対に溶断しない電流を示しています。ヒューズに電流を流したとき何秒で溶断するかを表すのが溶断特性で、一定電流を流した場合をI-T特性、パルス電流や突入電流を流した場合をI2t-T特性といいます。どちらかといえば、I2t-T特性の方が重要です。
 < SF-2410FP0062T-2 >
【アプリケーションラボ】では、ヒューズの基本について解説した後、Bourns社のSinglFuseシリーズSMDヒューズの特長と使用方法を解説しています。Bourns社は、米国カリフォルニア州に本拠を置く1947年に設立された産業向けに電子部品を開発/製造する企業です。ポテンショメータやエンコーダなど、高精度な受動部品を中心に全世界に展開する大企業です。
SinglFuseシリーズは幅広い過電流保護範囲を特長とし、定格電流の200%の過電流において5秒以内に作動する速断型と1~120秒で作動する遅延型があります。
 < SMDヒューズ設計キット >
ヒューズは1回限りのデバイスなので、評価する際には種々のヒューズを複数個用意する必要があります。Bourns社では、EIA表記で0402、0603、1206のパッケージサイズで0.5A~7Aまで32種の速断型ヒューズをそれぞれ5個(合計160個)収めたSinglFuse速断型SMDヒューズ設計キットおよび18種の遅延型ヒューズをそれぞれ5個(合計90個)収めたSinglFuse遅延型SMDヒューズ設計キットを用意しています。
ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
速断型高精度SMDヒューズ 【SF-2410FP0062T-2】 ¥564.94(税込¥621.43) |
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遅延型SMDヒューズ 【SF-1206S700-2】 ¥132.86(税込¥146.14) |
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SinglFuse速断型SMDヒューズ設計キット 【SF-FP-LAB1】 ¥4,134.45(税込¥4,547.89) |
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SinglFuse遅延型SMDヒューズ設計キット 【SF-SP-LAB1】 ¥4,134.45(税込¥4,547.89) |
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
■非常に便利な同軸アダプタの基礎を理解して有効活用
高周波を扱う計測機器などには一般に同軸ケーブルを使用します。そして、同軸ケーブルを接続したり分岐したりする場合は同軸アダプタを使用します。ここでは、伝送ラインの概要と様々な同軸アダプタの動作ならびに適用方法について解説します。
■過酷な環境での密閉型コネクタの使用
電子機器の配線にはコネクタが使用されますが、最近の電子機器は小型化が進み、埃や湿気の浸入でトラブルが起こりやすくなっています。そのため、コネクタにおいてもIP67やUSCAR-2などの規格への対応が求められています。ここでは、ケーブルを相互に接続する際の問題と、信頼性を維持してメンテナンスや修理のコストを削減する方法を解説します。
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