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「1-Wire通信を使ってIoTエンドポイントのセンサに効率的に接続する方法」 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

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No.1488 2021.11.11.
     

◇「1-Wire通信を使ってIoTエンドポイントのセンサに効率的に接続する方法」
 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

◇スピードマスタ・シリーズ 講義ビデオ付きパーツセット
 「ARM Cortex-A9&FPGA内蔵SoC Zynqで初体験!
 オリジナル・プロセッサ開発入門」好評発売中!

 
Xilinx製FPGAで始めるHDL回路設計入門
「1-Wire通信を使ってIoTエンドポイントのセンサに効率的に接続する方法」 (Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

  「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、離れた場所にあるセンサからIoT機器にデータを送るのに便利な1-Wireというバス規格を活用する方法について解説した記事をご紹介します。

1-Wire通信を使ってIoTエンドポイントのセンサに効率的に接続する方法

 現在では、IoT機器を使ってデータ収集を行うことが当たり前になってきました。IoT機器では、一般的にセンサとマイコンの間はI2CやSPIを使って接続されますが、I2CやSPIの規格では1m以上離して接続することができません。離れた場所にあるセンサとの間で配線が複雑にならずに接続するには、1-Wireというバス規格を使用することができます。

 1-Wireは、Maxim Integrated社が商標を持つバス規格です。グラウンド線と電力の供給も兼ねた信号線の2本の線だけで、データと電力を100m先まで伝送することができます。I2Cと似ていますが、I2Cよりも転送レートが低い代わりに、長距離の通信が可能です。

 SPIやI2Cでは専用のクロック信号を使用しますが、1-Wireではクロックはデータ信号に埋め込まれています。複数のセンサを接続する場合、識別するためにSPIは各デバイスごとに専用にセレクト信号を使用します。また、I2Cの場合はデータ線で7ビットのバスアドレスを送信します。1-Wireの場合は、個々のデバイスに64ビットの識別番号を割り振ることで、他のデバイスに影響を与えることなく個別にアクセスすることができます。

1-Wire通信の構成
1-Wire通信の構成


 【アプリケーションラボ】では、現在のIoT機器におけるマイコンとセンサの接続方法について解説した後、1-WireのしくみやMaxim社の1-Wire to I2CブリッジデバイスDS28E18の概要および使い方を詳しく説明しています。

 DS28E18は、1-WireとI2C/SPIの間を橋渡しするブリッジICです。ホストとなるマイコンの1本のGPIOに最大20個接続することができます。DS28E18は512バイトのコマンドシーケンサを搭載し、複数のI2C命令とSPI命令をロードすることができます。

 命令がロードされると、ホストマイコンはDS28E18に命令を送ることができシーケンスを実行します。その後、DS28E18はI2CノードやSPIノードからデータを収集し、データを読み取ります。各ノードには、DS28E18から電源を供給します。

 DS28E18をI2Cデバイスのブリッジとして使用する場合、標準モード(100kHz)、高速モード(400kHz)、高速モードプラス(1MHz)で通信できます。

 I2CやSPIの設定は、1-Wireコマンドを使用して実行します。電源を投入したときはI2Cに設定されているので、SPIにはコマンドで変更します。SPIモードでは、最大2.3MHzの複数のクロックレートがサポートされています。

DS28E18EVKIT#評価ボード
DS28E18EVKIT#評価ボード

 なお、DS28E18の評価用として、開発ボードとソフトウェアで構成されたDS28E18EVKIT#評価キットが用意されています。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

コマンドシーケンサ付き1-Wire to I2Cブリッジ)
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DS28E18EVKIT#評価キット
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 下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。

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モジュール式小型DC/DCコンバータを使って電源レールノイズを最小限に抑える方法
 電子回路の設計において、電源レールのノイズは高感度のアナログやデジタル回路に影響する可能性があります。よって、電源レールのノイズは最小限に抑える必要があります。ここでは、Monolithic Power Systems社のモジュール式小型DC/DCコンバータを使用して電源レールのノイズを最小限に抑える方法を解説します。

 

スピードマスタ・シリーズ 講義ビデオ付きパーツセット
「ARM Cortex-A9&FPGA内蔵SoC Zynqで初体験!
オリジナル・プロセッサ開発入門」好評発売中!

 マルツエレックは、ZEPエンジニアリングが企画・開発したFPGA開発ボードを使用して独自のプロセッサを開発するための基礎を習得できる講義ビデオ付きパーツセット「ARM Cortex-A9&FPGA内蔵SoC Zynqで初体験!オリジナル・プロセッサ開発入門」を発売いたしました。 ZEPエンジニアリングは、マルツエレックのコンテンツ企画・制作企業です。

ZYBOーZ7-10
ZYBO-Z7-10

 本製品は、2021年7月24日~25日に開催したセミナーを録画した講義ビデオと、セミナーで使用した電子部品をセットにしたものです。4時間超の講義ビデオ、776頁の講義テキスト、実習用パーツセット、お手本となるソースコード一式が含まれています。

 講義ビデオの内容は、Xilinx社製の開発ボードZYBO Z7-10(Zynq-7010を搭載)とハードウェアの開発環境Vivado Design Suite、アプリケーションの開発環境Vitisを使用して、オリジナルプロセッサの開発方法をマスタします。

 Zynq-7010は、Arm Cortex-A9プロセッサコアとFPGAで構成されたSoCで、マイコンによるプログラミングとFPGAによるハードウェア設計の両方を行うことができます。

 具体的な内容は、Vivadoのブロック設計機能を使ってArmプロセッサと各種ペリフェラルを構成し、それらをVitisでソフトウェアにより制御します.Vivado側で構成したハードウェアとVitis側のソフトウェアを見比べながら総合的な学習を進めることができます。

 制御例として、SPIコアとI2Cコアの使い方や、FreeRTOSを使った統合システムの構築方法にも触れているので、実際のシステム設計に近い内容を体験できます。

● 実習用パーツセットの内容
 ・ZYBO Z7-10 (Zynq-7010開発ボード、開発環境のライセンス付き)
 ・Pmod OLEDrgb (96×64ピクセル有機ELディスプレイ)
 ・Pmod HYGRO (温湿度センサ)
 ・microUSBケーブル
 ・電源アダプタ

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【MZ-ZYNQ-ON1】¥80,000(税込¥88,000)
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日本語配列キーボードにRaspberry Piを組み込んだ製品です。SoCはBCM2711C0で、メモリは4GBを搭載しています。技適認証を取得済みです。 
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Maxim Integrated社製のNANOパワーブーストモジュールMAXM17225の評価キットです。MAXM17225は、入力0.4V~5.5Vで300nAの静止電流を供給でき長いバッテリー寿命を実現します。
■RAC05-K/PD3シリーズ AC/DCコンバータ【RAC05-05SK/PD3/H】 ¥2,376.14(税込¥2,613.75)
RECOM Power社製の入力電圧がAC90V~318V、出力が5V/1AのAC/DCコンバータです。無負荷時の消費電力が0.5W未満で、2×1インチのパッケージで提供されます。
 
RPA300Eシリーズ 300W DC/DCコンバータ MAXM17225NANOブーストモジュール評価キット RAC05-K/PD3シリーズ AC/DCコンバータ
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 マルツオンラインではTI社の半導体を1個からご購入いただけます。
マルツエレックは米国Digi-Key社と正規代理店契約を結んでおり、Digi-Key社を通じてTI社の正規販売店の認定を受けています。  
マルツオンラインに掲載のない製品も調達可能ですので、少量からでもお気軽にご用命ください。  
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