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マルツエレックでは、皆さまの「ものづくり」にお役立ていただくために様々な技術情報を「資料・技術情報ページ」で公開しています。是非、参考にしてください。 今回、この技術情報ページに「ニキシー管風!M5Stackで作る高精度Wi-Fiクロック【日本標準時基準”NTPサーバ”に同期して正確な時刻を取得&表示】」という解説記事を追加しましたのでご紹介します。 M5Stackは、コントローラにWi-Fi機能を持つESP32を採用したマイコンモジュールで、接続して使用するセンサなどの周辺機器が非常に充実しています。そのため、簡単に様々な機能のIoTデバイスとして活用することができます。 IoTデバイスでは正確な時刻を必要とする場合が多々あるので、ここではM5Stackを使った高精度なWi-Fiクロックの製作に挑戦しました。表示は、レトロな雰囲気のニキシー管風になっています。使用できる機種はM5Stack BASICやFIREなどのCoreシリーズで、Core2でも動作します。
 ニキシー管風のWi-Fiクロック
M5Stackには、Wi-Fiでインターネットに接続し、NTP(Network Time Protocol)サーバから正確な時刻を取得するための関数が用意されています。NTPは、ネットワーク上のコンピュータ間で時刻を同期させるための通信プロトコルで、最も古いインターネットプロトコルの1つです。 世界中にNTPサーバーが置かれ、常にインターネットを介して正確な時刻を知ることができます。NTPサーバーは、原子時計やGPSを用いた非常に正確なNTPサーバーを頂点とした階層構造になっていて、下位のNTPサーバーは上位のNTPサーバーから時刻情報を取得して正確さを保つようになっています。最上位に近いNTPサーバーは一般には公開されておらず、通常は通信事業者などが公開している下位のNTPサーバーを利用します。
 使用したニキシー管風イメージデータ
Wi-Fiクロックのプログラムは、Arduino IDEという開発環境を使用して作成しました。M5Stack用に用意されたライブラリにconfigTime関数があるので、簡単にNTPサーバから時刻を取得し、M5StackのLCD画面に表示することができます。ニキシー管風イメージデータは、本物のニキシー管の表示を参考にしてPhotoshopで作成しました。 時計表示だけではもったいないので、「高精度!超定番センサ SCD30で作るCO2&温湿度計」で紹介したCO2濃度や温度/湿度の表示もしてみました。 ここで解説したデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
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