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電気自動車充電時の電気的安全性を確保するための残留電流モニタの使用方法 (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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MAIL MAGAGINE![]() No. 1808 2023.12.19 |
年末年始休業日程のご案内 誠に勝手ながら、弊社では以下の通り年末年始休業とさせて頂きます。 お客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解とご了承の程お願いいたします。 休業日:2023年12月29日(金)~2024年1月3日(水) 本社および全営業拠点共通です。 詳細はこちらをご覧ください |
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電気自動車充電時の電気的安全性を確保するための残留電流モニタの使用方法 (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介) |
「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。 今回は、電気自動車のバッテリへの充電設備において人体が感電するのを防止する漏電回路遮断器について解説した記事をご紹介します。 ■電気自動車充電時の電気的安全性を確保するための残留電流モニタの使用方法 現在、電気自動車(EV)の普及が急速に進められていますが、EVに充電する際には高電圧を使用するため、感電を防止する対策が不可欠です。電流が人間に及ぼす影響については国際規格IEC60479において対策が示されており、米国ではUL943規格においてAC120Vや120/240V回路の地絡漏電時に回路を遮断するための漏電回路遮断器の規格が定められています。 電子回路では、原則として負荷に流れる電流は負荷から戻ってくる電流と等しくなければなりませんが、等しくない場合は残留電流として回路のどこかに流れています。漏電回路遮断器はこの残留電流を検出して回路を遮断します。 漏電回路遮断器は、RCD(Residual Current Device:残留電流装置)、RCCB(残留電流回路ブレーカー)、GFCI(Ground-Fault Circuit Interrupter:地絡ブレーカー)などと呼ばれます。 人体の保護を目的とした漏電回路遮断器には、4~6mAの電流で動作することが求められます。また、感知する電流の種類によって、タイプAC(直流分を含まない交流を感知)、タイプA(微小直流分が乗った交流を感知)、タイプB(直流を感知)、タイプF(微小直流分が乗った半波交流を感知)などに分けられています。 また、EVのバッテリには、IEC61851規格において下記の4つの充電モードが定義されています。漏電回路遮断器は、それぞれのモードに適したものを使用する必要があります。 ・モード1(最大3.6kWまでの単相AC充電) ・モード2(ICCB充電ケーブルを介した最大22kWまでの単相/3相AC充電) ・モード3(ウォールボックスを介した最大22kWまでの単相/3相AC充電) ・モード4(最大500kWの直接バッテリDC急速充電) 【アプリケーションラボ】では、EV充電器で発生する残留電流の種類、残留電流が人体に流れるのを防ぐ漏電回路遮断器の動作原理、EVバッテリへの充電モードなどについて解説した後、Littelfuse社の傘下企業であるWestern Automation社が開発した残留電流モニタRCM14シリーズを紹介しています。 RCM14シリーズは、EV向けICCB充電ケーブル(モード2)やEV充電ステーション(モード3)で使用する残留電流検出装置です。通常のヒューズやサーキットブレーカーでは不可能な感電対策を可能にします。 ▽DC残留電流モニタ 【RCM14-01】 単価:¥8,831 (税込) RCM14-01は、50Hz/60HzのAC設備においてDC故障電流を検出します。EV用モード3充電ステーション(IEC62955規格)で使用するために開発され、DC故障電流が6mA以上になるとEVの充電回路を遮断します。開口部は14mm。 ▽AC/DC残留電流モニタ 【RCM14-03】 単価:¥8,831 (税込) RCM14-03は、50Hz/60HzのAC設備において6mAのDCと30mAのAC残留電流を検出できる残留電流モニタです。充電モード2のEV用ICCBや内蔵保護装置で使用し、AC/DC故障時にEVへの供給を遮断します。開口部は14mm。 ▽AC/DC残留電流モニタ 【RCM14-04】 単価:¥8,831 (税込) RCM14-04は、60HzのAC設備において56mAのDCと20mAのAC残留電流を検出できる残留電流モニタです。EV充電ステーションで使用するために設計されており、AC/DC残留電流状態が発生した場合にEVへの供給を遮断します。開口部は14mm。 |
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【マルツの技術情報】 マルツエレックは回路設計のご要望にお応えします |
▼ MCU入手困難品のリペア回路設計 【LP41:製作事例編】 200 枚の基板製造に対して、1 枚につき、1 個のMCU の入手が困難になり、入手までに、75 週間かかります。回路基板の基板レイアウトの変更を最小限にし、現状入手可能なMCU に変更致しました。 資料のダウンロードはこちらから。 その他の技術情報一覧はこちらをご覧ください。 回路設計に関するご相談・お見積りは無料です。こちらからお気軽にお問合せください。 |
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