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コネクテッドヘルスデバイス向けワイヤレスSoC (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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MAIL MAGAGINE![]() No. 1819 2024. 1. 23 |
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コネクテッドヘルスデバイス向けワイヤレスSoC (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介) |
| 「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。 今回は、医療分野で利用が進むIoTの概要と医療用IoTに適したSilicon Labs社のワイヤレスSoCについて解説した記事をご紹介します。 ■コネクテッドヘルスデバイス向けワイヤレスSoC 医療の分野でもIoTの活用が進んでいます。特に、COVID-19のパンデミックによりこの進化が加速しました。医療分野のIoTは、IoMT(Internet of Medical Things)と呼ばれます。IoMTデバイスを使用することで、遠隔医療や遠隔治療により効率的な医療の提供や継続的な患者のモニタリングが可能になり、異常の早期発見や患者の自己関与の拡大、医療費や交通費の削減を実現できます。 IoMTデバイスには小型化するために豊富な周辺機能が必要で、低消費電力であることやセキュリティ機能があることが要求されます。2023年3月に発表されたSilicon Labs社のEFR32xG27ワイヤレスGecko SoCは、IoMTに最適なデバイスです。 このSoCには入力電圧を昇圧するタイプ、降圧するタイプ、どちらも可能なタイプが用意されています。DC/DC昇圧コンバータを内蔵したタイプは0.8Vでの動作が可能で、医療用途の電池駆動式パッチや連続グルコースモニタリング(CGM)装置で一般的に使用される、単セルアルカリ電池や1.5Vボタン電池を使用できます。さらに、ウェイクアップ端子により倉庫や輸送中の製品を数カ月間オフにしたまま消費電流を20nA未満に抑えることで、バッテリが完全に充電された状態を維持することができます。 xG27シリーズには、Bluetoothに対応したBG27とZigbeeや独自プロトコルに対応したMG27があります。どちらもCPUには最大76.8MHzで動作するARM Cortex-M33を採用し、DSP命令をサポートし浮動小数点ユニットを搭載しています。 また、エネルギー管理ユニット(EMU)により、EM0~EM4の消費電力モードを選択できます。EM0モードでは最も多くの機能を使用でき、EM4では非アクティブな最低電力状態になります。そのほかに、バッテリーレベルを監視するクーロンカウンタ方式の電池残量計を搭載しています。 セキュリティ機能として、Root of Trustとセキュアローダによる変更不可能な読み取り専用メモリからのセキュアブート、AESとECCの暗号化と復号化をサポートする暗号アクセラレータ、鍵を保護するための差分電力解析(DPA)などの機能が用意されています。ハードウェアとしては、外部タンパ検知モジュールによるエンクロージャの不正開放の検知などが可能です。 ![]() EFR32BG27ワイヤレスGecko SoCの機能セット ![]() EFR32BG27ワイヤレスGecko SoC 単価:¥1,018 (税込) ・電源電圧:0.8V~1.7V ・Bluetooth 5.4に対応 ・フラッシュ:768KB、RAM:64KB ・A/Dコンバータ:12ビットモード(1Msps)、16ビットモード(76.9ksps) ・インターフェース:GPIO、I2C、I2S、IrDA、JTAG、PWM、SPI、UART、USART ・パッケージ:表面実装QFN-32(4mm×4mm) ・動作温度範囲:-40℃~+125℃ ▽ワイヤレスGecko SoC(降圧タイプ) 【EFR32BG27C140F768IM40-B】 単価:¥1,006 (税込) ・電源電圧:1.8V~3.8V ・Bluetooth 5.4に対応 ・フラッシュ:768KB、RAM:64KB ・A/Dコンバータ:12ビットモード(1Msps)、16ビットモード(76.9ksps) ・インターフェース:GPIO、I2C、I2S、IrDA、JTAG、PWM、SPI、UART、USART ・パッケージ:表面実装QFN-40(5mm×5mm) ・動作温度範囲:-40℃~+125℃ ▽ワイヤレスGecko SoC(昇降圧タイプ) 【EFR32BG27C320F768GJ39-B】 単価:¥1,082 (税込) ・電源電圧:0.8V~1.7V、1.8V~3.8V ・Bluetooth 5.4に対応 ・フラッシュ:768KB、RAM:64KB ・A/Dコンバータ:12ビットモード(1Msps)、16ビットモード(76.9ksps) ・インターフェース:GPIO、I2C、I2S、IrDA、JTAG、PWM、SPI、UART、USART ・パッケージ:表面実装WLCSP-39(2.29mm×2.63mm) ・動作温度範囲:-40℃~+85℃ |
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【マルツの技術情報】 マルツエレックは回路設計のご要望にお応えします |
| ▼ センシング情報のオフセット電圧対応回路 【LP48:センシング回路編】 センサーからの取得データに何らかの理由でオフセット電圧を加算させたい場合があります。 この回路は2つのキーデバイスを採用し、任意のオフセット電圧を加え、増幅を行ったのち、ADC、MCUへ取り込むものです。 資料のダウンロードはこちらから。 その他の技術情報一覧はこちらをご覧ください。 回路設計に関するご相談・お見積りは無料です。こちらからお気軽にお問合せください。 |
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