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高速で効率的なEV充電インフラの設計課題を克服する方法 (DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)

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No. 1822 2024. 1. 30
高速で効率的なEV充電インフラの設計課題を克服する方法
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
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歪情報をIoTデバイスで可視化 【LP50:IoT回路編】
高速で効率的なEV充電インフラの設計課題を克服する方法
(DigiKey社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介)
 「アプリケーションラボ」は、DigiKey社のご協力をいただいて、DigiKey社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、電気自動車の充電器の地域ごとの規格の詳細、ACおよびDCのEV充電器の設計方法ならびに使用する部品に求められる要件について解説した記事をご紹介します。
高速で効率的なEV充電インフラの設計課題を克服する方法

 脱温暖化に向けて電気自動車(EV)の開発が進められていますが、技術的にはまだまだ課題が多く存在します。EVへの充電方法も地域ごとに異なっていて、統一されることは当分なさそうです。

 普通充電/AC急速充電の場合、北米ではSAE Internationalが標準化したEV用コネクタ規格であるSAE J1772が採用されています。しかし、欧州ではIEC61851規格を、中国ではGB/T 20234規格を、日本ではJARI規格とCHAdeMO規格を採用しており、すべてコネクタの形状が異なっています。アダプタを使用すれば相互に利用できる場合もありますが、利便性はよくありません。なお、普通充電は家庭用コンセントからの充電に使用し、AC急速充電は充電ステーションで使用されます。

 より速い充電ができるDC急速充電の場合、欧州はドイツの自動車メーカーが中心となってIEC61851規格を拡張したCCS(Combined Charging System:複合充電システム)を開発し、世界的な普及をめざしています。また、テスラ社は独自のコネクタ規格TPC(Tesla Proprietary Connector)を採用していましたが、これを2022年11月にNACS(North American Charging Standard)として公開し、SAE InternationalがSAE J3400として採用しました。さらに、日本のCHAdeMO規格と中国のGB/T規格を統一したCHAdeMO3.0(ChaoJi2)も公開されています。

 このように充電システムは国や地域で異なっており、技術的にもまだまだ進化させる必要があります。EV充電システムでは、小型で高電圧/高電流に対応できるさまざまなリレーやコネクタ、受動部品が必要です。さらに、長いスイッチング寿命が要求され、一部の安全装置にはIP67への適合が義務付けられています。さらに、電磁妨害(EMI)フィルタ、端子台、コンタクタなどは、特定の国際性能認証を取得する必要があります。

AC急速充電器のキーとなる部品
 
 【アプリケーションラボ】では、EVへの充電に関する地域ごとの規格の概要とACやDCのEV充電器の設計方法について解説した後、AC急速充電システムに必要な主要コンポーネントをTE Connectivity社の製品を例にして紹介しています。

 

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 T92シリーズ2極50Aリレーは導電率と熱放散能力が改善され、電力や温度の高い環境で使用できます。
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・定格電圧/電流:AC600V/50A(@85℃)
 

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【マルツの技術情報】
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歪情報をIoTデバイスで可視化 【LP50:IoT回路編】

歪センサーの伸び方向の正の出力値をMCUに取り込みWiFi経由で Ambientのサービスにて、時系列の伸び方向を可視化しました。 縮み方向を取得の場合、正負値になるため中点で取得します。 資料のダウンロードはこちらから。 その他の技術情報一覧はこちらをご覧ください。

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